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パレットクラブ絵本コースはじめました 第16回 絵本作家 やぎたみこさん

パレットクラブ絵本コースの卒業生でもあるやぎたみこさんです。

(今回のバナーはtorisunが初めて絵本コンペに出した1ページ目のイラストです)

一花咲かせたい

もともと実用書カットなどのイラストレーターとして活動していたやぎさん。イラストの売り込みも特にしておらず、来る仕事しかしていなかったそう。でも子どもの手が離れてくると、創作したくなったんだとか。私も一花咲かせたい。みんなどうやって?と調べると、一花咲かせている人は賞を取っている。なら、と絵本のコンペに色々出すも、思うような結果は出ず。一人でお話を考えることのは無理だな・・・とパレットクラブの絵本コースに入ったそうです。

torisunも今までイラストの売り込みは特にしておらず、イラストの作品がたまたま直接お客さんに受け入れられて今日に至ります。でもせっかくなら商業出版したい!とコンペに出すも結果が出ずパレットの扉を叩いたところ似ているなと。一度きりの人生、一花咲かせたいよね。

資料を集める再現する

やぎさんの絵本作りでいつもおこなっているのが模型づくり。
舞台になる家の間取りを小さな模型で再現します。お話に出てくる小道具も作る。光の入り方も模型で確認。すごく大変そうな作業だけれど、模型を作っている時がとても楽しいそう。
どんな構図で描くか、模型を写真に撮って、そこに登場人物を描き込む。一度を作ってしまえばいろんなアングルが確認できるのも模型の良いところ。
資料もとにかくかき集める。『ほげちゃん』に出てくるケチャップがかかるシーンも実際にケチャップを3本買ってきて再現してみる。最初はほげちゃんの重さでケチャップが飛び出る展開にしていたけれど、ぬいぐるみの重さじゃケチャップは飛び出ないよねと猫に踏ませることに。

ここまで念入りに資料を集めたり再現するのも、今までの講義でいろんな方が言ってますが、きっと絵本の世界に入り込めるか?ということなんだろうなと。自分の中で曖昧なところは描いたところで伝わってしまう。

どんなお話にする?

今回の課題は『たまごが出てくる絵本を作ろう』。
何のたまごなのか?設定、あらすじ、キャラクターを配られたシートにまとめてくる。実際に提出したのがこちら。

画像1

・自分の娘と私のおじいさん(娘が生まれる前に亡くなってる)がモデル
・おじいさんと娘の面識はないけど、仏壇に飾ってあるお菓子を何度ももらったりしていたので写真はよく見てる。もし生きていたらどうなんだろう?と
・卵→赤ちゃんのイメージだったので真逆のおじいさんが出てくるのは面白そうだったのでこの設定にしてみた。
・実際の娘も卵の殻を割るのが上手
・いつもと違った割れない卵で、ゆうちゃんは卵料理を食べれるのか?

普通の卵とどうして違うのか?なんで割れないのか?やぎさんに色々聞かれてうまく答えれなかった。
最後は卵料理食べれるよね?との問いには『食べれます!』と言ったもののあらすじまでだったので結末全然考えれていない…。着地できるのかな?泣

作家さんと編集者さんの間でもこういったやりとりはある。お話に入り込む世界観づくりがまだまだ足りないなと反省しました。

怒涛のラフ提出ラッシュ

やぎさんの次回の授業は1月。それまでにラフを作る。
うーん、この内容でラフ描けるかな・・・もっと深掘りしないとな。
授業もちょうど折り返し。3月卒業制作の話も出てきて、年明けからは絵本のラフ提出が求められることが増えるそうです。個人的にはtorisunでクリエーターズマーケットに出たり、年末年度末は注文が多くなる時期なので、果たして乗り越えれるのか・・・

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