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パレットクラブ絵本コースはじめました 第20回 100%ORANGE 及川賢治さん

20回目はイラストから絵本、漫画まで幅広く活動する100%ORENGEの及川賢治さんです。私が学生の頃からイラストレーターとして第一線で活躍されています。絵本も独特の世界で面白くて、torisunの娘が小さい頃はコップちゃんやスプーンさんがお気に入りでよく読み聞かせていました。

赤ちゃん絵本が好き

冒頭はこれまでのお仕事や絵本の紹介。最近のお仕事はこどものとも1月号の「せっけんとけしごむ」。

せっけんとけしごむ
https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=6807

原画のちっちゃいラフや、そのモノクロで描いたラフに色をつけたカラーラフを見せていただきました。アイデア出し中は『子ども用に』とは考えないそう。話にしようと整えると大体つまらなくなって捨ててしまうとか。

たくさんの赤ちゃん絵本を出している100%ORENGEさん。中でも絵本編集者の土井さんと作った『まるさんかくぞう』は思いついた時『これは面白い!』と思ったそう。でも絵にしたらどうなのか?赤ちゃんに伝わる面白いのために、削って削って、最小限の面白いにしている。

まるさんかくぞう
https://www.ehonnavi.net/ehon/19507/まるさんかくぞう/

講評

今回の講評は『絵本のために描いた絵を見せてください』。
torisunが提出したのは以下の3点

立本さんの時に作った3分割絵本(ipadのProcreate使用)
山口マオさん2回目の時の1枚(色鉛筆と水彩色鉛筆使用)
前回の飯野さんの時に描き下ろした絵を少し加執して(色鉛筆と水彩色鉛筆使用)
・パフェやさん→完成度高い。けど普通といえば普通。凄みがあるのは他の色鉛筆の絵。
・男の子の絵→構図や不気味感がいい、こちらは歪みが効果的
・縁側図書館→このタッチだとパースの歪みが気になる。描き込むところは描き込む、(水彩色鉛筆)溶かすことろは溶かす。全部均一に手を入れるのではなく、描き込むところと抜くところを作ると画面が引き締まる。(色鉛筆は素人っぽく見えてしまうため注意が必要)

Q.画材やタッチが迷うのですが何かアドバイスを…

色鉛筆+α別の画材(アクリルガッシュとか)してみる。色鉛筆で全画面塗り込むよりも白く抜けて空間があるところを残す(息苦しくなっちゃうから)のも大事。絵にメリハリをつけるといいかも。とご意見いただきました!ありがたや〜

メリハリのついた画面に

方向性で迷っていたところだったのでデジタルのものも見せつつ相談できたことが本当に良かった!直接プロの方に意見を伺えるのもパレクラならではの良いところ。今の良さを残しつつ違う画材や表現も取り入れてメリハリのついた画面に仕上げていきたいです。

最後にまたどこかで絵で出会える(再会できる)ようがんばってねとしめくくっていました。


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