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パレットクラブ絵本コースはじめました 第4回 絵本作家 立本倫子さん

オンラインで愛知県から参加しているtorisunです。最初はzoomの使い方もあわあわしていましたが早いもので4回目となりました。今回の講師は「colobockle」のお名前でも知られている 立本倫子さん。

ご自身が手がけた様々な絵本の紹介とともに受講生の質問に丁寧に答えてくれました。その中でもなるほどーと思ったことをtorisunなりに綴って行きます。

絵本作家の立本倫子さん

立本さんのことを知ったのはちょうど私が大学生の頃。colobockleさんが好き!って友達も周りに多く、イラストやかわいい雑貨のイメージが強かったので絵本作家というよりもクリエイターな印象でした。

でも今回の講義で持参されたのはすごい量の絵本の山。このカバーを広げると地図になってごっこ遊びができて〜とか、切り抜きが続くと思いきや最後観音開きのページが出てきたり〜とか、どの絵本も楽しめる仕掛けがたくさん!そもそもほぼ出版社に営業せずにこんなにたくさんの絵本の依頼(しかけ絵本が結構な数)が来るというのだから。立本さんだからできる、センスの塊です。

一緒に作りたいと思わせるきっかけづくり

ほぼ出版社に営業せずにと書きましたが『きっかけづくり』の場は持っていたという。それが『colobockle.jp』ホームページです。

個展だと時間や場所が限られる。でもネット上なら好きなように作品を発表できる。立本さんがやりたいことを詰め込んだホームページは出版社さんの目にとまります。

立本さんがホームページ作成で気をつけたこと
・ドメインをとる→フリーで作ったような長ーいアドレスだと信用性に欠けるので〜.comや〜.jp など
・情報を少なくする→どんな作家かにもよるが、好きな食べ物は〇〇で〜とか余計な情報は載せず、一緒に仕事するとこんな面白いことができるよ!と相手に想像させる余地を残す

聞いてからページを見直すとなるほど。実はtorisunも最近ドメイン取得してホームページを作り直したばかり。突貫工事で進めたので見直したいな。(ちなみにtorisun.comは取得できませんでした。泣 まだ取得されてない方、屋号を決めてない方は確認してみるといいよ)並べるのも恐れ多いですが…torisunのホームページもどうぞ。

物語性のある絵

colobockleのホームページを見て一緒に仕事をしたい!と思わせる立本さんのイラストは、『動きだしそう』『しゃべりだしそう』『音楽が聞こそう』と言われることが多いんだとか。この『物語性のある絵』はどこからくるのだろう?

映像制作から得た表現方法から
立本さんは大学卒業後、子ども向けの映像制作会社に入社。アニメーションを作る担当になった。映像になる前提でイラストにしなければならないので、目や口、手などパーツ分けして作る。それらのパーツをコンピューターで組み合わせる。今まで苦手意識があったが、コンピュータだからこそ手描きではできないやり直しやより自分の思うイラストに近づけれる。この手法、面白いのでは?と、さまざまな画材で描いたテクスチャを取り込んで組み上げる今の表現方法に至った。そしてこの映像をやっていた経験が『しゃべりだしそう』『動きだしそう』に繋がった。

絵には経験や背景があるから
映像制作の経験も大きいが、『物語性のある絵』にはもう一つ。出てくるキャラクターや場所には『立本さん自身の経験や背景』があるということ。こぶたちゃんやくま、うさぎはただの動物ではなく、自分自身だったりよく遊んだ近所のお友達を想像して描いている。星の見える湖や北欧調に感じる表現も、北海道やヨーロッパ旅行で得た経験から。

経験や背景は伝わる

今回立本さんの話を聞いて思い出したのが第1回目土井さんの講評で直接指摘された『固定観念が強い』という言葉。

勝手な固定観念が邪魔していて、経験や背景が入っていない状態だった。だから物語性が薄っぺらく、偽物な感じ。外面だけで中身がないから良くないデフォルメ=面白くなかったんじゃないかな?と。ちょうど立本さんの絵を描くときに大事にしていること『もっとダサく!』(元会社の上司の言葉だそう)という言葉に繋がるのかな。若い頃はかっこよくしたがる→デザインしすぎるんだけどそれじゃ目にとまらない。『ダサさ』があると興味が湧き、目にとまる。上部だけ取り繕っても中身がないと伝わってしまうのね。

第1回〜今回までの気づきのおかげで、作成中の絵本ラフ、良くなってきた気がする。まだまだ詰めれてないけど。これをいかに伝える、表現するか。

次回に続きます!

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