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アフィリエイトは悪なのか?

最近のツイッターでのお祭り騒ぎを見て改めて考えたことがあったので書いていこうと思う。

みんな分かっているけど感情に蓋をしているのか、そんな事全部わかった上でやってるのか、はたまた全く違う考え方なのか、読んでみて思ったことがあればぜひ感想を聞かせて欲しいと思う。

それでは本題。

普段いいものや、良い情報に触れたとき、人はそれを無意識に2つの部屋に分類している。

・人にオススメしない部屋
・人にオススメする部屋

この2パターン。

この部屋に振り分ける過程は大まかに言うと

・そもそも良くなかったので人にはすすめない
・まあまあ良かったけど人に教えるほどじゃない
・めちゃくちゃ良かったから他の人にもぜひ知ってほしい

となる。

ここで一応確認。

人に何かをすすめるというのは少なからず労力のかかることで、その労力を使って人に何かを紹介する時、普通何もメリットがないのに他人に自分が良いと思ったものを紹介しようとは思わない。

実際に付き合いのあるリアルな人間関係ならそういうこともあるだろうが、見ず知らずの不特定多数に紹介するインターネット上では、めちゃくちゃ奉仕精神豊かな人以外はそんなめんどくさいことはまずしない。

ではメリットとは何か?

そのメリットとは物質的欲求だったり承認欲求を満たすものだ。


「めちゃくちゃ良かったから他の人にもぜひ知って欲しいの場合」
は単純で、他の人にも同じ効果を得て自分と同じ気持ちになってほしいだったり、それを知っている自分凄いでしょアピールだったり、後々その人が自分にとってメリットになる人だったり‥とかがあると思う。

紹介する労力を差し引いても自分が得られるメリットがあるから紹介するのである。

「これ本当にいいね!紹介してくれてありがとう!」
「よくこんなの知ってるね!さすが!」


という言葉で自分の承認欲求を満たすのだ。
相手がビジネスの対象だった場合は、後々の成約のためのギブかもしれない。それは物質的欲求や金銭的欲求を満たすためのものだ。

では、
「まあまあ良かったけど人に教えるほどじゃないものを人に紹介する場合」
はどうだろう?自分がそんなに感動しているわけではないのでそれを紹介された人が感動するかは微妙で、上記のような承認欲求を満たされる可能性は極めて低くなる。それをわざわざ労力を使って人にオススメするだろうか?

普通なら自分の中の人にオススメしない部屋にしまって終わりにすると思う。

そこで登場するのが物欲を満たすアフィリエイト機能だ。ここでいうアフィリエイトは金銭的なものだがときには、無料の情報または特典だったりする場合もある。

承認欲求が満たされない可能性があったとしても物質的な欲求を満たすものがあればそれが人を動かす原動力となる

と言うことはその人に、「まあまあ良かったけど人に教えるほどじゃないもの」をおすすめするという行為を取らせたのは紛れもないお金やモノと言う物質的な欲求を満たすものだ。

アフィリエイト機能をつけたものが例えば1000個売れた時、それにアフィリエイトがなかった場合、同じかそれ以上の数が売れることは絶対にあり得ないと思う。減ることはあっても増えることはないはずだ。

それが例えばアフィリエイト機能がなかった時に500個しか売れなかったらその差となる500という数字が誰かの物質的欲求を満たすお金やモノを使って生み出された数ということになる。

よく、めちゃくちゃ稼いでいる優秀なアフィリエイターの方が「お金はあるけど、なんかつまらい」(一度思ってみたいもんですが)って思ってしまうのはまさにこれが原因で、人間にとって重要な承認欲求を全く満たせていないからだと思う。

念のために言っておくが自分は、アフィリエイトがビジネスにおいて正義であり有効な手法であることは否定していないし、むしろそれをうまく使える事は必要なスキルだと思っている。

ただ人の感情を考慮した上で考えるとそうも言い切れない部分がある。あなたは紹介者が「まあまあ良かったけど人に教えるほどじゃないと思っていたもの」を、その人の物質的欲求を満たすために、自分に紹介されたと知った時どういう感情が湧くだろうか?

紹介された人が感動できれば結果オーライ、それはそれでいいだろう。

けど、紹介された側が「まあまあいいけどそんなに言うほどじゃないよね」と思った時に、物質的欲求を満たすために紹介されたという風に思ってしまい、その人に対していい感情は湧いてこないように思う。

悪いと思ったものをさすがに紹介はしないだろうが、「いいとは思ったけど人に紹介するほどのものではないもの」をお金の力を使って紹介させてしまうのがアフィリエイトという機能であるということは間違いない。

自分はやはりどうしても紹介される側としては「まあまあ良かったけど人に勧めるほどじゃないもの」をお金の力を使って他人にお勧めさせてしまうアフィリエイトという機能を100%信用できないというのが正直な気持ちだ。

別に悪いものを紹介してないし、ものが良ければいいじゃない。って言う考え方もあるし実際自分もそう思っていたが、大事なのはそこではなく

「あなたはそれを本当に人に勧めるほどいいと思っているんですか?」ってこと。

「アフィリエイト機能が無くてもそれを人に同じ熱量でオススメしましたか?」ということ。

それに YES と答えられる人はほとんどいないんじゃないかと思う。

ただ問題になってくるのは情報を拡散させる側ではなく、その情報を提供する側の人達だ。そもそもそんなことは全て承知の上で、情報が拡散され自分の商品が爆発的に広まっていくことを期待し理解した上だからこそ注ぎ込めた労力だったのかもしれない。

そうなってくるとそもそもアフィリエイトがなかった場合その商品が生み出されなかった可能性もある。

中には本当に素晴らしいものも沢山あって、それに出会えたのは紛れもないそのアフィリエイトという機能だったりする。

アフィリエイトを利用しなかったばっかりに、本当にその情報を求めている人たちに情報が届かなければ、それはお互いに大きな損失になる。

考えれば考えるほど答えが出ずに右往左往してしまう。かくいう私もアフィリエイトには沢山携わっているし、これからもビジネスとして利用していくと思うので、よくよく考えていきたいと思う。

そんな甘っちょろいこと言ってたらビジネスの世界では生き残れねえぞって言われるかもしれないし、もしかしたらビジネスマンとしては失格の考え方かもしれないが皆さんはどう思うだろうか?

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