これであなたもmix師になれる③ボーカルエディット

※僕の環境に合わせて、Melodyneベースでの説明です

すべての記事を文字だけで書くので、分からないことは各自で検索してね。

ボーカルエディットとは

ピッチやタイミング、いち音ごとの音量を整えることをボーカルエディットと言います。
僕はMelodyneでボーカルエディットのすべてを行います。

ボーカルエディットの下処理

各DAWでMelodyneの編集画面を開いたら、補正したい箇所をいち音ずつ切り分けます。またブレスはすべて切り分けた上でミュートにします。
※ブレスはあとで別トラックに配置

子音の途中で切れている場合には、一度結合してから音の始まり(終わり)に合わせて切り分けます。

合唱などではボーカルパートのすべての下処理を終えるのに、長ければ2〜3時間かかる事もあります。

ピッチ補正

五線譜で正確に整えるのではなく、五線譜を参考に聴いていて綺麗な位置を探ります。
発声がとても綺麗な場合は五線譜に揃えればいいですが、多くの場合は音が定まっていないので耳を頼りましょう。

タイミング補正

ほんの少しだけ動かし、動かす場合は必ずフレーズを流しながら確認します。
全体的にずれているときはMelodyneではなく、オーディオの配置そのものをDAWのトラック上でズラします。

※トラックのディレイ機能を使うと楽に揃いますが、微調整がしづらくなるのでオススメしません。あれは打ち込みの遅延などを解消するための機能だと思っています。

音量補正

僕が1番神経を使う作業です。
(ピッチやタイミングは理論さえあれば簡単)

浮いて聞こえるボーカルは、音ごとの音量が整っていない場合がほとんどです。


「こんにちは わたしの名前は 初音ミク」

こういう歌詞の場合、言葉としては

んにちは たしの前は 音ミク」

みたいなアクセントを付けるのが自然です。
そこに音の高低差などが加わり、最終的な音量バランスが定まります。

しかし歌う段階でいち音ごとの音量まで意識するのは難しく、また不自然になってしまいます。

この作業はmixでやるべきものであり、mix師がやらなければならないものです。


ピッチ、タイミング、音量の調整まで行ったボーカル音源は、それだけでもinstにかなり馴染みます。

ここに各種プラグインを加えることで、作品としての歌ってみた音源が完成します。
ボーカルエディットで作品の質が左右されるので、時間を掛けてでもこだわりましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?