これであなたもmix師になれる②心構え

具体的な方法を説明する前に、大切な心構えをお話します。これが出来るかどうかで、mix師としての腕前が変わるので心して聞いてください。

完成した音がすべて

mix講座をみると、どんなプラグインを使えば良いのか、どんな手順で使えば良いのか書いてある。
プラグインによっては、これは正しい使い方で、これは間違った使い方と紹介している。

正しい手順とか、正しい使い方なんてものは無い。

完成した音が良ければ正解だし、悪ければ不正解。

良くある例だと、イコライザーとコンプレッサーの順番に言及しているブログなど。元の音源や作りたい音によってプラグインの順番は変わりうるが、絶対に順番通りじゃないと許さない人もいる。
そういう人に限って理由が無くて、そうやって習ったからそれが正解だと思っている。

他人の言葉より、自分の耳を信じよう。

たくさんエフェクトかける=すごい

わけない。
SNSとかにトラック数多い画像とか、プラグインたくさん挿してる画像上げてドヤってる人いるけど、頭悪い。
素人目には凄そうに見えるけど、作りたい音がわかってないだけ。なんなら、各プラグインがどんな変化をもたらすのか分かっていない。

加工が少ない=音質が良い

わけない。
確かに加工が少なければ録音時の音(オリジナル)に近い。
でも、馴染ませるために加工するのに、オリジナルに近い方が良い理由がない。

※理論的な音質の良さなら間違いではない(波形)

俗に言う音質良いは、曲と馴染んでいて聴きやすいことを指す。
それならば、必要な加工は行うべき。場合によっては曲に合わせて音質を落とす加工も必要だ。

ツールに頼って良い

世の中にはツールに頼る=極悪人だと言う人もいるが、ツールに頼ってもいい。
追加の加工が必要なければ、ツールだけで完成させてもいい。

大切なのは何を使ったではなく、どんな音になったかだ。

どんなプラグインがどんな仕組みで動いているかを知るのは、自動プラグインで理想の音が実現出来なかったときで十分だ。


つまり何が言いたいかって言うと、手段ではなく目的のためにmixがあることを忘れないで。

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