mix師を辞めました

はじめまして、とりっぴーです。DTM歴は15年ほど、歌ってみたのmix師は2年ほどしていました。
mix自体は楽しかったし、関わりのある歌い手さんとの関係も良かったです。
でも、あることに気がついてしまったので、僕はmix師を辞めました。

mix師としての実力

自分で書くのは忍びないですが、部活で言えば都道府県代表くらいの実力です。最初の数名を除き紹介以外は断っていましたが、月に7〜8件ほどは安定して依頼を受けていました。
また、それとは別に専属になっている子がいたので、実際には月10件ほどmixしていました。

リピート率81%

コラボのみの参加を除き、単独で依頼を受けた人数と2回以上依頼を受けた人数で計算したら81%でした(31名/38名)。
SNS上では歌い手とmix師のトラブルとか流れてくるけど、蒸発したのは1人だけでした(蒸発理由はその子の色恋沙汰)。

変なやつが蔓延る業界

長いことmix師やってると、嫌でも情報が流れてきます。
実態のない自称プロのエンジニアとか、存在しないウィキペディアに本名が載ってる人とか、作品がひとつも無い実力者とか。

一度歌い手のフリして連絡してみたら、ある人にはスルー、ある人にはブロックされました(依頼してみたいのでサンプル聴かせて欲しい的な内容)。

出した結論は、あいつらはチヤホヤされたいだけの機材マニア。

作品が評価されるのにmix師は必要ない

2年も活動していると、大体構造は見えてくる。
歌ってみたと言うのは歌よりも人がらや人脈が大きく、実力は二の次。
ていねいに歌いていねいに処理された歌よりも、有名人が歌った普通の歌の方が伸びるし評価される。
だれが歌ったか、それが大事な世界。

mix師は根気強さが身につく

コラボも含めると約200の作品に携わり、僕には根気強さが身についた。
ただひとつの作品さえも妥協はせずに、ボーカルのエディットから空間処理まで丁寧に行った。
慣れれば作業も早くなると思っていたが、こだわりが強くなって余計に時間が掛かるようになった。
最後の方はひとつ仕上げるたびに安堵するほどに消耗していた。身体を削りすぎて自律神経がおかしくなってしまった。

僕には向いていない

mix師としての実力は申し分ないが、この先何年も続けて行きたいと思えない。

僕にmix師は向いていない。

ここまで色々書いてきたが、全部辞めるための言い訳だ。自分の生活や健康を犠牲にしてまで続けるほど、mixに魅力を感じなかった。僕が向いてなかっただけの話。

なんだけど、せっかく身につけた技術を無に帰すのも勿体ないので、noteにこれから書き残す。

「これであなたもmix師になれる」講座、始まるよ。

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