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紙肌ペーストを使ってみた【前編】

こんにちは、絵描きのひろたです。
画材屋に行った時に「紙肌ペースト」なるものを発見したので使ってみました。

私はベニヤ板にモデリングペーストなどを盛ってから絵を描くことが多いので、
どうしても厚塗りになりがちです。

紙肌ペーストを使えば薄塗りと厚塗りのチャンポンも可能なのでは!と思いチャレンジしました。

下地作り

ベニヤ板にヤニどめシーラーを塗り、
紙肌ペーストを塗りました。木の茶色が透ける感じがしたので2回ほど塗っています。
厚くなってしまったところは一晩では乾かず、
乾燥に丸一日ぐらいかかったと思います。

縁の気になるところはヤスリで削りました。

荒目の紙みたいな質感になりました。
ジェッソは塗らずに線画を描いてます。

いつもは厚塗りで潰れるのである程度ザカザカ描くのですが、
今回は薄塗りの箇所があるため遠慮して描いています。

鉢と人物など前方にくる部分はモデリングペーストで盛り上げてみました。

紙で鉢の形にマスキングをして塗っています。
マスキングテープは紙肌ペーストにくっついてくれなかったので、
裏面の木の部分まで伸ばして貼りました。

異素材感が出て面白いですね。
モデリングペースト部分だけ軽くヤスリがけをして整え、
紙肌ペースト部分にはみ出ないようジェッソを塗ります。
(モデペはそのままだと滲みがすごいので...)

背景

薄塗りで黄色を塗りましたがすごく水彩っぽいです!

ただ、紙肌ペーストの盛りが雑だったところは目立ってしまいそう。
消しゴムをかけすぎた紙に水彩を塗ったようなバサバサ感が出ています。

こちらは雲を描く前です。
筆の水が多かったのか、滲んで雲の中にまで色が侵食してしまいました。

ヤスリで削ってみたところです。
綺麗になったな、と思ったのですが、
この上から青を塗るとすごく滲んでしまいました。

滲みを白で隠して形を整えました。
ジェッソで隠したのですが、紙肌ペーストとうまく馴染んでくれました。

長くなるので後編へつづく

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