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018 二番手という妙

世の中「一番になりたい!」「一番でなければ意味がない」という声は多い。しかし私は「二番」という位置が実は好き。何故か?

二番は常に前を見て追う立場ともいえる。前を向いてチャレンジできる最も素晴らしい位置。我武者羅に追いかける、そして戦法も考える。一番手は良きライバルでもある。

逆に一番はとても辛い。一位であることを期待され、そうでなければ自らを肯定できないプレッシャー。それでも断トツの一番は素晴らしいが、光と影を常に意識しなくてはならない。

今の時代一番手が一強となり全てを制してしまう市場構造が多い。それゆえに勝ち組・負け組といった二極構造や二極指向が増加している。一番だけが讃えられる。これは危険だ。スポーツの世界、特にプロスポーツは一位=優勝、とそれ以外という厳しく残酷な世界でもある。だから、Topにならなくては注目もされないし意味が無いという言葉を多く聞くが、ビジネスの場合はそういった構造は問題ではなかろうか?独占禁止法、反トラスト法など昨今、強烈な支配力を持つ企業の在り方が問題視されている。ビジネスの世界は上手い、凄いという聴衆を圧倒させる技が重要なのではなく、どれだけユーザーの為になるのかという視点が重要視されるべきだと感じる。

これからの時代、課題に対してもっと自由に、コラボレーションでオープンなシステムとかを優先しないと。キャッシュレスPayはその悪しき例の一つ。現在多数のキャッシュレス手段が溢れているが、ユーザーから見たらちっとも嬉しくない。

独占欲が強い一番なら、二番手として是非そこを思いっきり崩していきたい。


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