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考えすぎて肩が凝っている。

考えすぎるのは良くないと思いつつ、ものを考えることをやめられないなんて、人間は不便な生き物だ。
ここしばらく、店の売上が思うように伸びず胃の痛い日々を送っている。
家賃に人件費、諸々の経費を支払ったら私の手元に残るお金はいくらも無い。貯金を食い潰しているような日々だ。

移転前の場所で店を始めた時も、一年目はずいぶん苦労してもがいていた気がする。
1日ごとの売上を見ては一喜一憂、売れ残った菓子を友達の店で身内向けに値引き販売したこともある。
少しずつ、毎日の地味な積み重ねで(たまにはテレビなどのメディア露出によって派手に)認知を上げて、なんとか居場所を勝ち取っていったことは忘れていない。
だから、きちんと美味しいものを作って誠実に商売していればいつかは大丈夫になる、と自分に言い聞かせてざわつく心をなんとか鎮めている。

それでも毎日のように変な夢を見て嫌な気持ちで目覚めるけれど。

移転前のお客さんで今も続けて通ってくれている方々には頭が上がらない。本当に感謝している。
逆に、友人知人も含めて、離れてしまったお客さんのほうが圧倒的に多く感じる。悲しいけれどしかたない。私が選んで少し遠くに引っ越したのだから。

来てくれない人を数えてネガティブな気持ちになるのをやめたいけどなかなかそうもいかない。
子育てもせず副業もなく、この仕事が人生そのものというような生き方を選んでいるので、「店に来てもらえない」=「自身を否定されている・無視されている」ような錯覚にさえ陥る。そのくらい暑苦しくて本気なのだ。

先日、ある人に「すごいね、お店順調だね!」と言われた時は、来てもないのにあなたに何が分かるんですか?と、いい大人にあるまじき考えが浮かんだ。
お世辞や社交辞令を流せない、面倒くさい人間だと自分でも思う。

一年後にこの記事を読み返した時、おいおいおい私卑屈すぎだろ〜wwwと鼻で笑える自分でいたい。
もっと軽やかに好きなことをしていられるよう、来年の自分に期待して、目の前の日々を地道に積み重ねていこう。

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