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短編小説まとめ

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自分の作った小説の中で4千字~1万字程度の話をまとめたものです。明るい話、暗い話はバラバラですが手軽に読める程度の短い話ばかり集めました
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#短編小説

【短編小説】徒花流し

どれも実になることなく沈むだけ。 灯篭流しと失恋の話  闇に無数の光が流れていく。人々の…

鳥野 小川
2日前
14

【短編小説】厄介な隣虫

その虫は最も近しい隣人である。 医者の源斎が患者に頼まれて体の中で暴れ回る「虫」をとる話…

鳥野 小川
1か月前
29

【短編小説】石の心臓

ああ、やっと見つけました。探しましたよ。 謎の石と不吉なナニカを書き綴ったとあるノートの…

鳥野 小川
5か月前
30

【短編小説】涙空トーストのはじまり

いつか骸も花のための養分となる。 どうしても小春ちゃんに救いある展開を与えたくて…。上記…

鳥野 小川
5か月前
74

【短編小説】桜の樹の下には初恋が埋まっている

埋めても埋めてもまた芽吹く。 初恋を桜の下に埋めた少女の話。  桜が嫌いだ。いかにも春代…

鳥野 小川
5か月前
34

【短編小説】記憶の置き傘

あなたが忘れたものはなんですか? 男と何度も現れる赤い傘の話。  それを見つけたのは小雨…

鳥野 小川
7か月前
34

【短編小説】氷と炎の国より贈り物を

グレイリヨール!(アイスランド語でメリークリスマスの意) 常夜の国の大烏がアイスランドの知り合いに会いに行く話。下記の話と同じ世界線ですが、読まなくても読めます。  色の薄い、寒々しい空を一羽の大烏が飛んでいた。  広げた翼は掃き出し窓の端から端まで届きそうなほど大きい。羽ばたきの音は他の烏とは比べ物にならないほど力強く、漆黒の翼は尾羽の先端まで手入れがいきとどいていた。しかしその吸いこまれそうな黒に包まれた巨躯は、見る者にどこか不吉な印象を与える。もっとも彼は誰が自分を恐

【短編小説】黒猫のシロ

自分にないからこそ好きになる。 白を愛する黒猫を飼っている男の話。  うちには「シロ」と…

鳥野 小川
9か月前
35

【短編小説】仏に非ず

無邪気な悪が最も恐ろしい。 おぞましい像とそれに魅入られた男。苦労人の店主を添えて。 以…

鳥野 小川
9か月前
30

【短編小説】クラゲの押し花

硝子板にはまった海の花。 老女と好色なクラゲ。クラゲに振り回される店主を添えて。 上記の…

鳥野 小川
10か月前
25

【短編小説】未亡人

ひとりは寂しい。 「ぼく」が隣の「おばあちゃん」の最後を見届ける話。  ぼくのとなりには…

鳥野 小川
10か月前
29

【短編小説】お菓子をもらいに

Trick or Treat! お化けが主役の祭りには、人の世であっても本物が紛れているかも? 駄菓子屋…

鳥野 小川
11か月前
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【短編小説】夜を食べる

トラウマも腹に収めてしまえば怖くない。 夜恐怖症を克服するために夜を食べる男の話。  そ…

鳥野 小川
11か月前
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【短編小説】涙空トースト

たまには子どものように泣きじゃくってもいいのでは。 喫茶店の店主と泣きたい女とハニートースト。 『涙空トーストの作り方。  まずは小麦が大切です。どんより気分の下がった冬空に、空からの涙をたっぷり受けた特別な小麦を使いましょう。焼けば外はからっと、でも中はしっとり。あなたの人知れぬ涙さえ吸い取ってくれることでしょう。  材料を混ぜたら生地をしっかりこねます。台に叩きつけては折り返し、向きを変えては繰り返し。あなたの頬をぬらす原因を思い浮かべてびったん、びったん叩きつけるのも