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「だったら結婚しなくていい」に思うこと

選択的夫婦別姓の導入を訴える野党議員の衆院
代表質問の最中、自民党の女性議員が
だったら結婚しなくていい」とヤジを
飛ばしたとされる問題。

今日はこれを考えてみる。

1 代表質問の最中にヤジって何?

いつも思うが、小学校の学級会でもこんなこと
やらないだろうに、何故、国民の代表の会議で
人の発言を聞く姿勢がない言動が許されるのか。

私はヤジる国会議員と議会で寝てる議員は
罰則規定を設けるべきでは?と主張したい。
つーか、議員の数、多過ぎ!

本当に国会議員のレベルが低すぎてうんざりだ。

2 国は喫緊の問題を解決すべく努力せよ

今や国民誰しもが知る「少子化問題」
何がいけないって、将来的に日本国を維持でき
ないってことにある。

これを解決するために、知恵を出せっていう
話なのに、課題を見失っている。

☆☆☆

先日、担当編集者に教えてもらった話。

「りんこさん、タイにニューハーフが
沢山いる訳
を知っている?」と言われた。
ニューハーフショー好きな私は本場で
観たくて、わざわざ、そのためだけに行った
ことがあるんだが、何故、多いかまでは
考察しなかった。

その訳は仏教の死生観なんだそうだ。

バリ島でもそうだったが、輪廻転生を信じる
世界では、死は生まれ変わりの最初の日で
悲しいものではないという考え方があるらしい。

よって、今の自分も前世では性別も人種も
職業も全く違うのであるが、今の自分として
存在していると。

仮に性同一性障害が起きたとしても、
人々は「ああ、前世では、この子は違う
性別だったのだな。それは、そこを引きずる
のも無理はない」という考え方で鷹揚
なんだそうだ。

人にはそれぞれの理由やら、都合があるという
ことが「宗教上」認められているともいえる。

バリ島では「年齢ぐぁ~」とか「墓守ぐぁ~」
って考え方すらないと聞いたことがあるが
更に「苗字がない」ので、そもそも夫婦別姓
どころではないのだそうだ(カーストはある)。

日本でも、聞くところによると、平民に
苗字ができたのは明治以降。
つまり150年程度の歴史。

専業主婦に至っては高度経済成長期の産物
であるので、一般的には1954年から1973年
の19年の中で生まれ、そして
2000年代に消えた(厳密な意味で専業主婦は
絶滅危惧種ってこと)と言っても過言ではない
代物である。

政治が何もかにも遅いのだ。
統計ベースもお父さん会社員、お母さん
専業主婦、小学生の子供ふたりって
家族構成を「正しい家族」と信じて
疑わないから、現実と齟齬が出る。

この苗字ひとつ、結婚の形態ひとつ
とっても、この歴史や伝統は恐ろしく短い。

保守派が推す「1家庭に苗字はひとつ」
何故ならば、それが「伝統的家族だから」と
いう主張は弱すぎる。

伝統というならば、せめて数百年は欲しい。

また、保守派が主張する「デメリット」に
例えばお母さんが山田さん、お父さんが
鈴木さんであって、子どもが鈴木姓を
名乗ると子どもが可哀そうっていう意見を
聞くが、どこが可哀そうなのか全く
わからん。

私は苗字はどうでもいい(例えばの話
冷泉家のように家に使命がある家系は
違うかもしれない。あくまで、平民の話)

戸籍制度を延々と保ちたいのならばの
話でもあるが、結婚の時に「どっちかを
選ぶ」というのと同一条件で「そのまま
旧姓選択をする
」で、何の問題が出現する
のか分かる人に教えて欲しい。

それより、若者に子どもを産み育てて
欲しい
と願っている。
(結婚したくない人、子どもが欲しくない
人には強制はしない。
欲しい人で、それを経済的な面などで
諦めている方たちの話だ)

もし、少なからずの人が「姓」のことで
結婚を躊躇うのであれば、それを解決
しただけで、そういう人たちには
子どもを産み育てる環境
できるではないか?

国の存亡がかかった喫緊の課題に
伝統的に家族はひとつの姓っていうことに
納得できる反対理由が知りたい。

百歩譲って、「結婚しなければいい」
ならば、制度を変えないといけない。

事実婚であっても、契約書を交わした
段階で、相続などにも不利がないように
するとかね。

「法の下に平等」が平等ではないのでは?
という議論を潰して、どうして少子化が
解決するだろう。

少子化を憂うならば、政治が小手先で
小銭をばらまいてもうまくいかないと
みる。

私ならば、こうする!と思っているが
それは、また機会があったら書いてみたい。

とにかく政治家の頭が時代について
いっていない。

私の仕事関係者、身内、知人。
適齢期と呼ばれる20代から30代の
女性たちは全員が働いている。
そして、ほぼ全員が既婚者だ。

法律に則って、結婚の時にどっちかの
姓を名乗っている。
数は圧倒的に少ないが女性の姓にした
男性もいる。

しかしである。
その自動的に変えられた方は全員
(女性にしろ男性にしろ)
旧姓を名乗って仕事している
のだ。

このことは重く受け止めないといけない。

理由を聞いて回ったら
仕事に支障をきたすということと
旧姓で誕生しているのだから
愛着があって当然という意見だった。

彼らは結婚して変わった姓はパスポート
などの公的書類にしか使用していない。

しかし、その変更手続き(公的書類
銀行口座、クレジットカードなど)が
クソめんどいということで
1年経っても、完全には終わってないと
いう人もいる。
しかも、変更には時間と金がかかることを
忘れてはならない。
この不便不満をもっと政治家は考えた方が
いいと思う。

私などは、更に上を行く考えで
苗字を合体していったら、家同士の
争いも起こりにくくなるから
そっち考えれば?とも妄想する。

まあ、寿限無的になるが、それも一興だ。
メガバンク系だって、今やそれじゃないか?

ウチは「安田財閥ですから、安田の名は!」
みたいに主張する企業、いないだろう?

みんな、三井住友だったりしてるじゃないか。

三菱と東京銀行と、最早UFJはどこだっけ?
って流れで寿限無になったメガバンクだって
すぐに皆、慣れてしまった。

実行したら、そうなるのだ。

(但し、ルーツは大事だから家系図は
必要だと思うけどね)

言いたいのはこれだ。

政治家が常識だと思っている伝統が
本当に守っていかなければならないもの
なのか
どうかを議論すべきだ。

つまり、(根拠のない)伝統が大事か
国民の不便か(少子化も含めた)
の天秤だ。

政治家はマイノリティー側にある人の
味方でなければならない
と思う。

今の国会は本当に情けない。

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