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忘れないようにしたいけど、一人だと多分見返せない

Twitterで少し書いたけど闘病中だった妹くんが亡くなって、2週間がすぎまして
あれですよ、ほぼ毎日妹くんの夢を見るのだけどこのままだといつかどんな夢を見たのか忘れてしまう。実際ふんわりあいまいになってるし。
日記でもメモでもオフでつけとけばいいじゃないと思ったのだけど、妹の棺にいれた手紙のログを今でも見返せないので夢メモも同じ道をたどるかもしれない

だからどんな夢を見たのか少しだけ書いて忘れないようにしたいなと思ったのが久しぶりのnoteさん。
覚えている限り書いていきますよー


■そのいち「その病院は違う」
夢の中で妹と一緒に車に乗っている。
通り過ぎる景色に病院が見える。実際いくつかの病院で治療を受けていたので、例の我が内縁の夫にたくさん送り迎えをしてもらっていたのだけど。

「あ、あの病院にも行ったよね」
と、妹が言う。
それを聞くと急に頭の中にその病院の設備や看護師さん、入院棟の景色が浮かぶ。
医療現場、まさにその最前線。たくさんお世話になったその忘れがたい病室。
景色の一部となり、流れていくその病院を見送りながら私は妹に伝える

「…いや、この病院には行ってないかな…」

走馬灯を間違うとかやめてくださいよ。


■そのに「なんのバイト?」
現実では妹は金属を扱う精密機器の検査などをする仕事をする、歴とした会社の社員さんなのですが、夢の中では何かのバイトをしていた。
交代制のバイトらしく、夜の遅い時間に道端で引継ぎの相手を待たなきゃいけないらしい。
心配したのか暇つぶしの相手になってあげようと思ったのか、私も引継ぎの人が来るまで一緒に待つことに。
すると妹がバイト先の愚痴を始めた
「あのおじさんが口うるさくて困ったものだ」
とかなんとか
…ていうか一体どんなバイトでなんでこんなところで待ってなきゃいけないのか詳しく聞こうと思ったら、引継ぎの人が向こうから来た。
仕方がないから続きは今度聞かせてもらうことにして妹を見送ったら、目が覚めてしまった。
ちゃんと今度聞かせてください。


■そのさん「そういうのはやめてください」
この日の夢は今までよりちょっとひどい。
夢の中で、私は妹が死んだことをいまいち理解できていない。
現実に妹は金属加工も好きだったけど、絵やデザインを考えたり描いたりするのも好きで、一緒に美術館に行ったりデッサンの本を見たりもよくしていた。

夢の中で、私は妹くんがデッサンしたりできるようにと「鉛筆削り付きのなんか壁にかけるお絵かきボード」みたいなものを実家にお土産に持って行った。
そうしたら周りの人たちが
「妹はもう死んだでしょう?」
と私に教えてくる。
私はよくわかっていないのか、おかしくなってしまっていたのか、
大騒ぎして声を上げていたのか暴れていたのか。

目が覚めたらうなされていたらしく、内縁の夫に心配された。
もうなにも持っていけないのはつらいですよ。


■そのよん「ひきとめといてよ」
これは昨日見た夢。
これが最後にならないことを願って、でも忘れないようにnoteに書いておこうと思ったきっかけ。

その日の夢に妹はいなかった。
代わりに、妹を迎えに来て向こうへ連れて行った人に会った。
全部私の心が作り出したものだろうとおもっているけれど、それでも
妹に道案内をしたその人は、とぼけた感じだけどいい人で
私に妹が、その後どんな風だったのか教えてくれた。

「最後の日の記憶はないみたいだよ、こっちに来た時の一声は『あれ?私逝っちゃったの?』だよ」

なんとも、言いそうだなあと思うし、こちらへの言葉とかじゃなくあっさりしてるのも妹らしい。
下手すりゃもうとっととどこかへ行ってしまってるのかもしれない。
…でも、ちょっととぼけてるけど優しそうな道案内の人よ

「それ、もうちょっと引き止めといてよ!」
と、私は苦情を申し立てた。この人の裁量でなんか融通利くならもう少し時間欲しかったし、あっさり逝かないで親族の枕元とかがっつり立っていただきたいわけで。

「いや、それはちょっと難しいんだけど…」
とその道案内さんはごにょごにょ言っていたので、彼にどうこうできることじゃないようで。

そのあと夢の記憶はあいまいで目が覚めてしまった。

■□

結局夢なんて自分の記憶の整理整頓だってわかっちゃいるのだけど
少しずつ妹が夢の中で遠くに行こうとするので、こんな道案内の人まで出てきちゃったらこのあと「向こうでの暮らしレポート」とかに進展していってくれなきゃ困るわけで。
なんでもいいけど昨日のコレが最後にならないように願ってメモを取っています。

なんでもいいです、毎日じゃなくてもいいからたまになんか夢で様子を送ってください。

もしまた見れたらメモ取ります。

それで姉ちゃんはがんばってきますので。




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