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本当に欲しいものは

いつからだったか、いつでも複数人のパートナーがいた。今もいる。
パートナーと呼べる関係かどうかは怪しいが、とにかく恋人らしくデートしたり食事したり同じベットで寝ることもある。

私は全員同じように愛している。と思っている。
昔は相手全員にちゃんと、他にも相手がいることを話していた。途端にみんな離れていった。
だから今は誰にも話せず、しかし全員を対等に愛し、向き合っている。

ふと考えてしまう。
若くなくなってきたからだろうか、結婚なども視野に入れないといけない年齢に差し掛かっている。
でも全員とは結婚できない。このままだと1人のまま生を終えることになるだろうなと。
結婚に執着は無い。両親から面前DVを受けた。


1人で眠る布団は冷たい。
朝、目が覚めて隣にいるのは犬のぬいぐるみ。
愛して愛して目の前の人に真剣に向き合っても、それが単数でないと、何も残らない。孤独だけだ。

どこから狂ってしまったのだろうか。
そもそもこれが私という人間だとしたら、私が望んでいるものは手にできない。
弱い人間であり、できそこない。
未来に花は咲きそうもない。

本当に欲しいものは、近くて遠い。
心臓が千切れそうだ。

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