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私の使う”推し”という言葉について

こんばんは、鳥っぽいメガネの人、酉目りとです。

ここ最近、自分に責任があることは自覚しているんですが「推し」という言葉が私の周りによく転がっているので、改めて私が推しという言葉についてどう思っているのか、真面目に考えてみようと思います。

(noteでは基本的に真面目なことしか書かないと思います、苦手な人は見なかったことにしてね)


まず最初に

私にとっての「推し」という言葉は結構重い感情であることを最初に断っておきます。

もちろん「重い」と感じる基準でさえ人それぞれなのですが、確実に言えるのは今の時点では、推しは友達ではない、ということです。

このあたりの面倒な感情については複推ししている理由の段落あたりで触れています。


長くなるのですが、ここからは私と推しの関係について過去を振り返りながら書いてみます。読まなくても多分大丈夫。

私が自分がオタクであることを自覚したのは学生のときです。

小さいときから小説や漫画を結構読んでたり、比較的早い段階から自分専用のPCを持ってたりと環境に恵まれたこともあって、好きな小説や漫画のタイトルでうっかり検索してしまって気付いたらいつのまにか二次創作に触れていました。

面白いもので溢れていたことは確かですし、同じようにオタクな友達が学校にもいて話ができることは嬉しかったですが、当時運動部に所属していたこともあり(しかも陽キャばっかだったキツイ)周りの目を気にしていたのでそもそも「オタクであること」自体が隠すべきことだと思っていました。(今は隠すべきこと、というよりTPOを守って周りの方に迷惑かけなければ別にいいんじゃないかな、と思ってます)

この時の「推し」は二次元にしかいませんでした。(当時は多分推しという言葉さえ使ってなかった)

どれだけ好きだと思っても、絶対に届かない場所にいるわけで、つまりどれだけ犯罪的な愛情表現だとしても好きにしていいわけです。

そんなアブノーマルな趣味はないけど、まぁ極論として脳内にあるそれを表現すること自体は相手に迷惑のかかることではなかったので。


少し年月が経って、漫画好きが高じてアニメも好きになりました。同時期くらいに友人の勧めで乙女ゲーム(女性向け恋愛シミュレーションゲーム)にもハマりました。

そうなったときに今度は声優さんが好きになりました。推し方はずいぶん変わってしまってるけど、今も好きなことに変わりはありません。

こうなってくると相手は実在する人間になるので、今までとは勝手が違います。

乙女ゲームにハマりすぎたせいか元々の性格なのか、あんまり恋愛に本気になることがないので、好きだけど恋愛感情じゃないことだけが救いだと思ってます。


推し始めたころにはもう声優さんはアニメやゲームの中だけの存在ではなく、ゲームやアニメ単位で出演者の方々や作者の方が集まるイベントが開催されていたり、朗読劇や舞台に出演されていたり、音楽活動をされていてライブがあったりと、自分の熱意とお金があれば自分の目でその姿を見ることができるようになっていました。

正直私はあまり熱心なファンではなかったので、ライブ全通(全国ツアー公演のすべてに参加すること)も人生の中で1回しかやったことないし、CDを積むこともありませんでした。

それでも推しの誕生日には勝手にTwitterでお誕生日おめでとうございます、なんて呟いてみたり、誕生日近くのイベントのチケットを取るのに必死になったりもしました。

二次元の推しとは違って同じ次元の、イベント内容によっては言葉を交わすことさえできる推しがいるわけですが、それでもまだ遠い存在です。Twitterで好き勝手言っても本人に見られることはそうありません。

ここまで書くとなんとなく伝わるかもしれませんが、私の中の「推し」は遠い世界の人で、私がTwitterで呟くどうでもいいことは届かない相手だったんです。


その認識が今、少しずつ変わってきています。


だってこの世界、うっかり推しって言うと相手にすぐ捕まるので。

わりと軽率に口にしてきた「好き」という言葉の上位互換だった「推し」という言葉は、私自身にとっては重い意味があるし、相手の方にも(多少の認識の違いはあるかもしれませんが)少しは影響があると思っています。

人間(じゃない方もいらっしゃるけど)、推しって言われたらそりゃ言ってきた相手の事意識するでしょ。知らんけど。


あと特定の誰かに「推し」って言うと、じゃあそれ以外の人はどうでもいいの?「推し」って言われてない側の人、いい気分しないんじゃないの?って、ひねくれ者の私が頭の中で言うわけです。

最近少し認識が変わってきて、私の言うことにそんな影響力ないわって気付きはじめましたがやっぱり気になりはする。(ちなみにどうでもいいなんてことはもちろんなくて、推しではなく友達になりたい、と思っています。)


個人勢Vtuberさんを複推ししている理由

そういうことを言いながらも今「推し」と言っている交流のあるVtuberさんが4人と1グループいるわけで、複推ししているのには超個人的な理由があったりします。


実はこの世界に飛び込むきっかけになった「最推し」がいるんですが、推し活に必死になりすぎてメンタルぐちゃぐちゃになったり、他のリスナーさんに嫉妬してしまった過去が苦い記憶として残っています。(ちなみにこの「最推し」に対しての感情、恋愛感情ではないはず、と自分では思っています。女の子だったし)

この「メンタルぐちゃぐちゃになった」原因について改めて考えてみたんですが、魂募集のときから見た目がドンピシャに好きでずっと推してて、その最推しに認知されてたので勝手に舞い上がってたんだと思います。(コメントしたらめっちゃ元気に可愛い声で、しかもニッコニコの笑顔付きで「りとさん!!」って呼ばれてた。今思い出しても好き。勘違いでも記憶の中でだけは自慢する)

推しではなく、仲のいい友達だと勘違いしていたのかなぁ、(一方的に)精神的な距離が近くなったと勘違いしていたのかなぁ、と今思い出しても反省することばかりです。

この時点では私は多数いる中に紛れるただのいちリスナーなわけで、その線は越えられないし越えてはいけないものだと私は思っています。Vtuber側になっても、その考えは変わりません。(これに関しては本当に千差万別、その人それぞれの考えがあると思います。違う考え方の人を否定する気はありません)

多分元々友達に執着してしまう、嫉妬深いタイプなんだと思います。今でこそある程度感情のコントロールができるようになった(と思いたい)けど、自分の仲いいと思ってる友達が私以外の友達と話してると何で?って思ってたし、私も混ぜて!!私とも喋って遊んで!!!ってなるタイプだった。

もちろん最推しご本人に突撃なんてことはしなかったし、嫉妬していた別のリスナーさんとも衝突はしませんでした。

いや正直にいうと嫉妬相手のリスナーさんには悔しいと思ってることを伝えたことはあります。相手の人がめちゃくちゃ人間出来てて受け止めてもらえた(?)から衝突にならなかったけど、あれはどう考えても一方的な嫉妬だった。


そんなこんなで恋愛感情でなかったとしても、好きになりすぎるのは問題なんだなと自覚したので、私は推しに向ける「好き」の気持ちは分散させたほうがいいと思っています。

そもそも単推し、声優さん推してるときから思ってるけどもう絶滅危惧種だと思っているので。最推しはいるだろうけど、推しが1人なんて人、多分いない。


改めて自分もVtuberとして活動していく中で「推し」という言葉に向き合うことになったので、ここまでを踏まえて今時点の私の中の「推し」という言葉についてまとめます。


結論

・友達ではない

(推しとの距離感を間違えると何を言いだすか自分でもわからないので、友達では、ない。慣れてきて友達になれたとしたら、推しではなく大好きな友達になると思う)


・めちゃくちゃ好きになる何かがある

(声だったり歌だったり考え方だったり、箱という意味では関係性そのものが好きとか。いろいろあるんです。)


・邪魔じゃない程度に、でもできる限り全力で応援したい

(ありがたいことに今はめっちゃ認知されて何ならちょっと遊ばれている気配さえするけど、万が一私のする行動や言動で気分を害してしまうことがあるなら、速攻目の前から消える程度の覚悟はあります)


自分の口から出た言葉は大事にしたいので、推しって言った相手のことは存在してくれている限りずっと推していくつもりです。

でも推しっていってる人以外とだってもちろん仲良くなりたいし、推しか推しじゃないかって考えるのはちょっとキャパオーバーするので、今後は推しじゃなくて「〇〇なところが好きな××さん」とかにしたい。


そういう感じでめっちゃ真面目に捉えてしまうので、逆に私は推しって言われたら(今のところ多分全員)覚えているし、そのあと言われなくなったこともきっとずっと覚えていると思います。

正直自分が「推し」って言われることはないだろうと思ってたから、そのときがきたら予想以上に傷ついてしまうことになるだろうけど、私は今のところできる限り長く活動していく覚悟なので、正直いつか配信に来る方は入れ替わるんだろうと思ってます。

推し増しはメンタルのバランスを保つためにも必要だし、増えたら優先順位が決まってしまうのも確かなので。多分そう思っておかないとメンタルへのダメージが大きすぎる。


結局のところ何が言いたいって、もうここまで来たらいっそ推しとは仲良くなって「大好きな友達」に私の認識を変えて限界化するのを控えたい。そもそも心臓がもたないので。勘弁してくれください。

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