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なるべく明るい乳がん日記8入院時おすすめ携行品

〜前回のあらすじ〜
全摘を決めたことに泣いたりショックを受けたりはしなかった。
ただ、授乳とかそういう本来の役割を一度も果たすことなくがんになり切除することになってしまった右胸が不憫で申し訳ない気持ちになった。
検診をもっときちんと毎年受けていれば守れたかもしれないのに。ごめん。
でも、執刀してくれるのはとても信頼できる先生だ。
それは本当に良かった。

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この頃は空前の盛り上がりを見せたWBCのテレビ観戦で忙しく、毎日浮き足立っていた。
ずっと家に居るのをいいことに日本戦全試合リアルタイムで完全視聴した私は、素晴らしい歴史的瞬間の数々をこの目に焼き付け、まるでマンガのような展開に涙し感動に心震わせた。今思い出しても泣ける。
手術前の不安とかそういうものを全部忘れさせてくれた最高の日々だった。


病院から渡された『手術当日必要品』と『入院時携行品』という案内には、タオルなど家にあるもので間に合いそうなものから人生で一度も買ったことのないT字帯など、あれこれ書かれていて買い出しが必要だった。

前あきソフトブラなんて持っていない。ソフトブラって何?
手探りながらネットで得た情報を基に、ユニクロで取り寄せた。
参考になったのは面識はないがネット上の頼れる先輩ケビ子さんである。
情報と笑いに感謝しつつ勝手にリンクを貼らせていただく。

ソフトブラは術後に使うということで、あまり締め付けないようにアンダーにゆとりのあるものの方が良いと看護師さんから事前に案内があった。

放射線治療をする場合は身体に直接マジックで印を付けるとネットで見たので、術後に放射線治療をする可能性も考え、汚れても目立たないよう色は紺にした。

『手術当日必要品』『入院時携行品』のほかに『個人的必要品』のリストを作り、荷物を詰めていく。
『手術当日必要品』だけは別の袋にまとめた。


これを書いている今は術後約7ヶ月。とっくに退院している。

実際、何が役に立ったかといえばやはり延長コードS字フックである。
満場一致の入院時マストアイテム最優秀賞。

私はたまたま持っていた ”好きな形にできるワイヤー” を、S字フックの代用品として持参。これが延長コードをベッドに固定させるのに活躍した。
ギアータイ、フリータイなどの名称でホームセンターで売られている。
延長コードは1.5〜2mくらいが使いやすいと思う。1mは短すぎた。

病室からコインランドリーへ往復するので大きめの手提げ袋があると便利。
小物類は洗濯ネットに入れる方が靴下片方無くすなどの事故が防げて良い。
最低限の現金は必要だったので無印のトラベルウォレットが役に立った。
ポケットにもスッと入る大きさで使いやすい。

なんだかんだ書類を書いたり渡されたりするので黒ボールペンは必須。
下敷になるようなクリップファイルがあればベッドの上でも書類が書けるしもらった書類をまとめておけたなと後から思った。

ハンドクリームやリップクリーム、筆記具などバラバラしやすいものを入れておくカゴみたいなものを持って行けばよかったと、これも後から思った。

あと、紙とプラのゴミを分別できるようちょっとしたゴミ袋もあるといい。


タブレットがあればグッと快適な入院生活になったと思う。
私は持っていなかったので、数冊の本とNintendo Switchを持参した。
遊ぶ気満々か。

入院生活は上げ膳据え膳。楽しめ。

乳がんと診断されたらすぐに読みたい本 P58

と書かれていたのを真に受け、気楽に思っていた入院生活。
でも私の場合、ちょっと大変なことになったのだ。

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