ボイラーの効率が落ちてきた...効率を上げるためにどうしたらいい?スケール付着に悩む化学メーカー工場
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1.お客様(ボイラー担当)の悩み
とある化学メーカー工場のボイラー担当者様より、
連絡を頂きました。
「最近ボイラーの効率が落ちてきたんだが、効率を上げる方法は無いか?」
当社社員が始めに疑ったこと。それは、
スケールの付着による熱効率の悪化
です。
2.スケールとは?
そもそもスケールとは、
水分に含まれているマグネシウムやカルシウム、シリカなどの鉱物が析出したものです。身近なスケールはヤカンや電気ポットに付着する湯垢です。
もしもスケールがボイラー内面に付着すると
熱効率低下やバルブ固着などが発生してしまいます。
また、運転障害発生、亀裂による水漏れ、
最悪の場合ボイラーが停止してしまうこともあります。
結果的に、スケールはボイラーの効率悪化の原因となります。
3.ボイラーの現地調査に行って分かったこと
今回ご相談をいただいた工場へ現場調査に伺いました。
スケールは鉄錆やスラッジと異なります。
しかし、診断を行うまで「何が付着しているのか」「なぜボイラー効率悪化しているのか」要因の特定が難しいです。
そのため当社は、
最初にボイラー内のスケール付着状況などの診断を行いました。
診断の結果、0.5mm程度のスケールが付着していました。
4.スケール1mmで発生する燃料ロス
もしもスケールが付着すると・・・
スケール1mmで、約1~3%燃費悪化すると言われています。
燃費が悪化すると購入した燃料がロスとなってしまいます。
1か月あたり100万円の費用をかけていた場合は、
1年で約36万円のロスとなり大きな被害となります。
また費用のロスだけでなく
余計なCO2排出へと繋がり、環境にも悪影響を及ぼします。
5.問題を解決した具体的内容
スケールによる効率悪化を防ぐためには2つのポイントがあります。
①既に付着したスケールを除去すること
②新たに付着するスケールを防止すること
また工場で使われている水成分に合わせた薬品を用いることも必要です。
弊社では、工場に合わせた薬品を剪定し処理することにより、缶内に付着したスケールを速やかに除去するとともに新たなスケール付着を防止を目指しました。
例えば、スケールの付着が見られた場合、
ボイラー薬品に「スケール除去剤+スケール防止剤」の2つの効果を含んだものを選定し、お客様にテスト使用していただきます。
当社選定のボイラー薬品使用の経過観察をすることに。
画像のように、適用後はスケールが減少していくことが確認できました。
スケール減少の効果を検証し、数値でも確認しました。
結果として、従来の薬品処理に比べて、
弊社の薬品処理では、15℃程度減少が確認できました。
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