思いつき人間

特に問題はなく上手くいっているという状況にいる時、急にぶち壊したくなる事がある。なんて事ない時間では脳に余力があって、意図的に刺激を与えたくなるのだろうか。しかし結局衝動は理性に手綱を引っ張られて、思い付きが行動に変わる事はない。でも、「幸せなら手を叩こう」と言われて調子良くパンパンと叩いた両手を次の瞬間に切り落としたくなる様な衝動からは、きっと一生逃れられない。そう、それは、

「誕生日パーティのクッキング中、友達とワハハと笑いながら手に握った包丁で自分の腹を刺してしまいたくなる衝動」。

「徹夜して仕上げた書道作品に印を押した直後、墨池に残った墨を作品にぶちまけたくなる衝動」。

「会議中、シンとした空気感の中椅子から転げてみたくなる衝動」。

「マウスが入った箱を運んでいる時、わざと倒して箱の中の数十匹のマウスを廊下に解き放ちたくなる衝動」。

「その場の全員が気を使いに使って何となく進行している会話中、不適切発現をして場を凍りつかせたくなる衝動」。

5個思いついた。

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