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読後感

地元別府に凱旋し、時間つぶしに1時間半ぐらい歩いた。最近は帰省する度にハードオフに行く。楽器始めたての中学の頃にこれがあれば変わっただろうな色々と、はあ、と思う。心も疲れたので喫茶店で休むことにした。前々からGoogleマップにピンを立てておいた「珈琲専科 グリーンスポット」が近くにあったので今日はここで喫茶する。食べログを意識した序段でした。

注文したのは「琥珀の女王」。名前も相まって前から飲んでみたかった。いい機会が訪れた。

コーヒーは基本ミルクも砂糖も入れないんだけど、オーダーした時点で「必ず砂糖入りますけど、甘め普通控えめどれにしますか?」とラーメン屋スタイルのQを飛ばされた。入るなら少なめでいくしかない、さいきん濃い味に弱くなってるし、朝もパン屋のチョココロネ食べて「あっめぇ」てなったし。なので控えめをオーダーした。グラスのせいもあるけどカクテルみたいだなと思った。1口のんで、唇と喉にまとわりつく濃厚なミルクの後に強めのアイスコーヒーが流し込まれた。そのあとこのコーヒーの味が口内を支配し続けた。甘いとか苦いとかじゃなく、"強い"味がした。決して嫌なものではなく、むしろ時間をかけて味わわないと嚥下できないものだった噛むことないけど。飲んだ印象は見た目以上にカクテルだった。味の強烈さによって楽しむ時間が長くなり、スマホとかいじるのもやめて口の中に意識を集中させて飲み込むとふぅ、と一息つく感じ。ほぼお酒の時にやること。何もできない分、心をやすめられる。ちょっと休憩がてらカフェでコーヒーでも、という時にはむしろちょうどいい。濃厚な喫茶体験をできた。

高校卒業の段階で地元を離れると丁寧にお金を使うお店を知らないままになっちゃう、まあセンスある少年少女はそれができるんだろうけど、なのでだんだん大人になるにつれて地元の引き出しが増えていくのはとても嬉しいことです。

ゴールデンウィークは序章

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