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(49)鳥爺DJ奮闘記「直球には直球で返す」

いつもありがとうございます。鳥爺です。

前日、クラブ「S」で泣き通し、ご迷惑をかけた見ず知らずの私に、岡田社長はどんな話をしたいのでしょうか?

もしかしたら昨日の騒動の迷惑料を支払えとか、、、!?

ちょっと不安な気持ちで案内された席に着きました。

「何を飲みますか?」と岡田社長。

「いえ、結構です」

お酒をいただいて、昨日のような醜態を晒したらたいへんなことになります。

「飲んでもいいんですよ。私はあなたが泣き上戸だとは思ってはいませんから」

えっ!? そうなんですか!?

噂では、私が『S」の女の子にフラれ、酒を飲みすぎ、挙げ句の果ては泣き上戸だった、というオチがついた話のようですが、岡田社長はそう思っていないようでした。

「実はあなたのことを以前から関心を持って様子を見ていました」

「どういうことですか?」と私。

「似たような業界ですが、あなたのお店の客層とは違います。でも、この繁華街から若者の行き場がなくなることを、心配していました」

たしかに「S」の客層は、ある程度お金に余裕にある中年以上の男性です。

それに対して、ディスコは20歳代の男女の若者が中心です。

 お互いライバルではありませんので、心配することはありません。

「小さな町です。どこで、誰が、どんなことがあったかは、すぐわかります」

さらに

「あなたのことは銀行経由で、ずいぶん前から知っていました。実はあなたがどこまで頑張れるか、興味があったのでここに来ていただきました」

「興味がある?」と私。

「失礼な言い方だったらご容赦ください」

 と、前置きをしながら、岡田社長は続けました。

「もし、ディスコに使えそうなテナントがあれば、再開しますか?」

 と、直球が投げ込まれてきました。

カワダさんのときは最初は変化球から入って、最後は直球勝負をしました。

その結果、借金問題の目処がつきました。

なので私も直球勝負は嫌いではありません。

岡田社長の直球に対しても

 「はい。すぐにでも再開したいです」

と直球で返しました。

「わかりました。では、この方のところに私からの紹介だ、と言って訪ねてください」

 と言って1枚のメモ用紙を手渡してくれました。

「こ、ここは?」

(つづく)

今日も素敵な一日になりますように(^o^)/

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