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鳥爺寺子屋「愛鳥さんの健康管理(11)」鳥は病気を隠さない!?

いつもありがとうございます。鳥爺です。

今日は尿酸の色についてお伝えします。
今までお伝えしてきた排泄物等も、ほんとうは実物(?)か、写真をお見せできれば一番いいのですが、、、。
今回は私の拙い文章から想像をしていただけたら幸いです。

まず尿酸のおさらいです。
鳥の排泄物は大きく分けて、便、尿、そして尿酸の3つがあります。(一部の鳥は糞とは別に胃で消化できなかったものを「ペリット」として口から吐き出します)
便と尿はすぐわかると思いますが、鳥の排泄物を見ると白いものが見えます。
これが「尿酸(にょうさん)」というものです。
水に溶けにくいものを結晶として排泄しています(だから白くなる?)。
ちなみに人は「尿素(にょうそ)」として,体内で不要になったものを水に溶かして液体として排泄しています。
便、尿、尿酸がひとつの総排泄口から排出されますが、作られる場所は違います。便は消化器官、尿と尿酸は泌尿器官からそれぞれ作られます。
尿酸の色は健康な子であれば白い色をしています。
それがクリーム色や黄色であれば要注意です。
ただクリーム色の尿酸はときどき排泄されます。
そのたびに一喜一憂するのではなく、頻繁に排泄された場合は要注意です。
また黄色の尿酸の場合は、症状は進んでいる可能性があります。
考えられることは肝臓や腎臓です。
何度も申し上げますが私は獣医師ではないので、あくまでも可能性があるということをご理解いただけたらと思います。
この場合も頻繁にあるようでしたら写真を撮り、できるだけ早く動物病院に行かれることをお勧めします。

排泄物からわかる健康状態についてお伝えしてきました。
「鳥は病気を隠す」と言われていますが、実は隠してはいません。
私たちが毎日のお世話の中で、発見できることがいっぱいあると思います。
排泄物の状態によっては急を要するものから、しばらく様子見もあるかもしれません。
まずは排泄物を毎日観察し、もし異常に見える場合は撮影し匂いを嗅ぐ。
そして記録をすることをお願いします。
急を要する場合は、躊躇わずに鳥が診られる動物病院に急行することをお勧めします。
さて次回は、鳥の外観からわかる身体の異変についてお伝えします。

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