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昨日の早朝
11/5 8:00くらい
ボクと一緒に暮らしてるワンコの黒い子
トラがこの世を去った
糖尿病で膵炎を悪くしたのが原因なのかな

ここ1-2週間
ボクの機嫌や動向で不快な思いをさせた方いらっしゃいましたら
ホントごめんなさい。ちょっといろいろと余裕がなかったです

いっしょに過ごしてどれくらいになるんだろう
10年以上は一緒にいるのかな、なんかあんまり覚えてないや。

トラとのことを書いてみる。
このトラとの出会いは近所のホームセンターだった。
最近はもう行かないようにしてるが、ペットコーナーを見るとどうしても連れて帰りたくなる衝動が収まらなくなる。このトラを見かけた時もそうだった。ペットショップのショーケースのようなところは、犬種、生まれた日、性別なんかが表記されてる。

最初(1年くらい前)に家に来たワンコは毛色がアプリコットとブラウンのハーフのトイプードルだ。
この子はココという名前、ブリーダーのところから直接やってきた
このココと1年くらい一緒にいた頃、ワンコを置いて出かけることが苦しくてしょうがなくてもう1匹欲しいなと考えていた。
ホームセンターへは仕事柄も含めてよく行くんだけど、当時はペットショップへ行くのも楽しみの1つでよく行ったもんだ。

その時、このトラに出会った。
トラもトイプードルなんだけど真っ黒って珍しいなって思ってた。黒毛で黄色の首輪とリードだったので阪神タイガースみたいだなっていうとこから『トラ』っていう名前になった。女の子だけど。

店頭表記されてるとこを見て、生まれてから1年近く経っていた。
ワンコの平均寿命から考えると人間の5-8歳とかゲージの中にいるわけ。
いろんな店を点々としていたのかなって思った。いわゆる売れ残り、セールになっていた。
最初、犬の売買にセールなんてあるんだっていう憤りと、売買というシステムに乗っかってたまるかっていう気持ちで葛藤していた。でも気になり出したらもうボクの気持ちは止まらない。5回くらい1週間で会いにいって、お店の人に声をかけた。
『正直売れ残って困ってるでしょ?連れて帰るから責任者呼んで』
そんな感じでお店の人と話すことになった。
価格の交渉や健康面、なんでセールというシステムがあるのか、経営者でもないのにめんどくさい客だっただろう。

その日にすぐ連れて帰ってきた。
連れて帰る時も段ボールに入れるっていう意味のわからないシステムだったのがものすごく違和感だったのは今でも鮮明に覚えている・・・

連れて帰ってきて最初からいるココと仲良くできるのかなって思ってたんだけど、結局最後まで仲良くはなってなかったのかな。まあ、それでも一緒にいる時にそこまでケンカはしなかった、ご飯の時以外は。

散歩にはほとんど行ったことなかったんだろう
外(散歩)に連れてっても最初はぎこちなさとすぐ帰ろうとする感じ
階段の登り下りが全然できなかった
連れてきたのはいいが、本当に自分でよかったのかって思ったこともあったっけ。ただただ根気よく、散歩も階段も慣れるように寄り添った。散歩は1ヶ月ちょい、階段は半年くらいかかった気がする。

オーガニックなんかが正義の象徴みたいに思ってた当時のボクは、その辺のサラリーマンより絶対いいもん食べてるし、いつも一緒にいるし、絶対ボクのところに来て良かったよな、良かっただろ?そんな風に思ってた。
ちょうどそう思ってた頃、交通事故にあった。もちろんワンコも一緒に乗っていた。
一旦停止無視の車がボクの乗ってる車の右前に時速60kmでぶつかってきた。

ぶつかった瞬間にエアバックの煙が室内に充満、その反動でココは車の外へみんながテンパりまくってる。もちろんワンコも。
ボクはココを捕まえに2kmくらい追いかけたっけ。この話は本当に人生観が変わる出来事だったのでまたゆっくり。警察官、パトカーをフル活用してなんとか連れて帰ってきた事故現場、ホッとした以上にトラの首から下が全く動かなくなっていた。ほんの一瞬の出来事から自分が想像してた世界と全く違う世界になった。トラは病院でいろんな検査をした。原因がわかんなかった。その時まだ2歳とかで、若いからまだ回復できる、希望を持ってと獣医に言われた。薬を本当にたくさん出された。その頃、薬とかなんて本当に目の敵にしてた。しかもこういう症状って薬で治るって心の底から思ってた。
ボクの周りには治療のできる人がそれなりにいる。たくさん話を聞きに行った。それでも一番ピンときたのは『お手当』だった。

お手当/ケガや病気をしたときによく使う「手当て」という言葉、現代では「治療」という意味で使われることが多くなっていますが、「手当て」とは本来、文字通り手を当てる、触れることで心身の苦痛を和らげる、古くから人々が用いてきた癒しの一形態

時間ができてはトラの身体をたくさん触った。摩った。撫でた。
本当に奇跡かと思うくらいほんの少しずつなんだけど、動くようになるのがわかった。トラの身体がそんなレスポンスをしてくれるならと身体を触る回数も増えた。3ヶ月くらい経った頃、言われなければわからないくらいまでは回復した。定期的に診療に行った時に『お薬効きましたね』って言われるのに違和感しかなかった。薬飲んでないし。でも飲んだらもっと早く治ったのかっていうのもすごく思った。この出来事から自然治癒っていう言葉を本気で信用するようになった。


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