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アニメ『ガールズバンドクライ』感想 井芹仁菜にやられてしまった話


 今回の記事では、タイトルの通りアニメ『ガールズバンドクライ』についての私の感想を書きます。
 
 今私が見終わっているのは8話までのため、その時点での感想をネタバレありで書いていきます。なので8話まで見てからこの記事を読むのをおすすめします。

 まず、私がこのアニメを見始めたきっかけについてです。私は元々百合が好きなので、女の子キャラクター達がメインで出てくる作品はチェックしておきたいというのがありました。また、ぼっち・ざ・ろっく! が好きなのもあり、音楽系のアニメとしても興味を持っていました。

 しかし、それ以上に大きな理由はこのアニメのあらすじに高校を中退している主人公、仁菜がでてくると知ったことです。

 私は現代物でもファンタジーでも、重ための話のほうが好きな傾向にあります。なのでこのアニメを見てみようと思いました。

 1話は、正直言って私の中では普通よりは少し好き寄りかなといったところでした。まだ主人公が高校を中退した理由が見えてこなかったのもあり、桃香さんに「(親からの仕送りがあるので)楽勝だよな」と言われてトゲトゲするシーン以外は普通のアニメだなと思っていました。

 絵はCGだったので不思議な作画だな……と思ってしまい集中出来ず、キャラクターのオーバーリアクションな動きも好きではありませんでした。後にこの作画だからこその良さを感じるようになるのですが、この時点では慣れていなかったこともあり魅力に気づきませんでした。

 まあこれから仁菜の抱えている事情が分かってくるんだろうけど、どうせ大したことのない悩みなんだろうな〜と勝手に主人公を見下していました。

 そして、2話。ここで私は仁菜に落ちました。

 桃香さんが新しいバンドのメンバーであるすばるを仁菜に紹介し、三人でご飯を食べに行くのですが、そこで仁菜は疎外感を感じます。三人グループで一人余ってしまうというあれです。すばるはいい子なので仁菜に色々と気を遣ってくれるのですが、それさえも仁菜は私の事を馬鹿にしているのか? と感じてしまいます。その時に高校でのいじめられていた頃の仁菜の回想があり、これは仁菜がその場で急に怒っているだけではなく過去のトラウマと重ねてしまっているのだということが分かります。

 こういう勝手に傷ついて勝手に怒ってしまう仁菜が、私は好きになりました。元々私は「本人はそれなりに重い事情を抱えているのに、それを怒りの感情として外に出してしまうため周りからは反抗期ゆえの行動として処理されてしまい、その人自身を見てもらいづらいキャラクター」が好きです。なので仁菜のことを好きだと思いました。

 それからはもう、私は仁菜のことをたくさん考えるようになりました。桃香さんも仁菜の怒りの表現に慣れてきたのか、仁菜が突然飛び出していっても少し待っていれば帰ってくると分かるようになって必要以上に追いかけなくなりましたし(こういう優しい世界好きです)、仁菜は高校中退の前に放送室で空の箱を流すくらいダイダスが好きだったのに、そのダイダスがアイドル路線に行ってしまって怒りをぶちまけるのも良かったです。

 そして8話、仁菜の桃香さんへの告白が穏やかで、こういう一面も彼女にはあるんだと知ってそれもいいなと思いました。個人的にはあのシーンは仁菜が成長したというよりも元々仁菜の中にはああいう部分があったのだと思います。

 仁菜の生きづらさが私は大好きです。これからのガールズバンドクライも楽しみです。分かりにくい文章だったかもしれませんが、この記事はここで終わろうと思います。読んでくださってありがとうございました。

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