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マジック:ザ・ギャザリング『ドクター・フー』コラボ事前知識⑧


はじめに

フルスポイラーも終わり、発売を待つ日々をお過ごしの皆様!
どうも、鶏団子鍋と申します。

今回もMTGドクターコラボの魅力を伝えてまいります。
いつも見ていただいている皆様、ありがとうございます。
ちょっと気合入れて書いたんでいつもより長くなっちゃいました・・・。

今回は主にシーズン1に着目しつつ、単発回かつ視聴しやすいものを集めてきました。
最後におまけで50周年記念「ドクターの日」についてのカードもご紹介!

単発回も「Absolutely Fantastic!(本当に素晴らしい!)

シーズン1第1話「マネキン ウォーズ」

新ドラマシリーズの原点、マネキンウォーズからカード化された2枚!
ここからドクター・フーは再出発した、忘れられない1話ですね。
物語はローズと、9代目ドクターの出会いから始まります。

【オートンの兵士(Auton Soldier)】

新ドラマシリーズの原点

そして作中の敵として登場するのがこちら、「オートンの兵士」です!
伝説でなくアーティファクトであり無尽を持つ、戦場のクリーチャーのコピーとして出すことができます。

作中ではローズの恋人、ミッキーに成りすましたマネキン。
伝説でない、が作中表現として完璧ですね!

マネキンになったミッキー、絶妙に本物と違う感が良い

無尽を持っているのも解釈一致!
ワラワラ沸いてくるので無尽は何の違和感もありません。
良いデザインしてますねぇウィザーズ。

【全力で逃げろ(Run for Your Life)】

たぶんこのシーンのはず

そしてローズと9代目のファーストコンタクトはこのシーン!
手を引いてマネキン達から逃げるシーンですね。
背景こんなに赤く無かった気もしますが多分ここのイラストでしょう。

クリーチャー1or2体に速攻をつけ、速攻以外にブロックされない。を得ます。
さらに脱出のオマケつき。なかなか使いやすい感じがしますね!

速攻以外にブロックされない。の強さはコイツが証明済み

物語の顛末は動画でどうぞ!
シーズン1第1話なのでサクッとみられると思いますよ!

シーズン1第8話「父の思い出」

ローズの父であるピートはローズが幼いころ、交通事故に遭ってしまい既に亡くなっています。
この回ではローズが9代目ドクターに無理を言って過去の父親に会いに行く回となっています。

作中、ローズは自分の父親が亡くなるシーンを目撃します。
そして我慢できずに死ぬはずだったピートを助けてしまう

9代目ドクターは「タイムパラドックスが起きる!」と怒ります。
死んでいるはずのピートを助けてしまったのですから当然ですね。

ローズは楽観的ですが、事態は簡単なものではありませんでした。
過去に傷がついたために現れたのが・・・

【タイムリーパー(Time Reaper)】

タイムパラドックスが解決しない限り消えることはない

そう、このカード「タイムリーパー」です。
ローズがパラドックスを起こしたことにより、次元を修復すべく現れた怪物です。

カード効果は「飛行+速攻」に加えて
「プレイヤーにダメージを与えるとそのプレイヤーの追放領域からカードを一枚ライブラリーの一番下に送る。」
次元を修復すべく、追放領域のカードをライブラリーに戻し修復する。
まさに作中表現バッチリ!といった能力ですね。

タイムリーパーはクトゥルフ風に言えば、ティンダロスの猟犬です。

パラドックスを戻すにはローズの父親、ピートは事故に遭うしかない。
苦渋の選択を迫られる9代目ドクター・ローズ・ピート。
エピソードの顛末はHuluへどうぞ!

シーズン1第9話「空っぽの少年」第10話「ドクターは踊る」

私も大好きな回、「空っぽの少年」と「ドクターは踊る」から2枚もカード化されました!
この回では9代目ドクターとローズがロンドン大空襲の真っ只中である1941年にやってきます。

空襲の最中、2人は不思議な少年に出会います。
ママを探す、ガスマスクをつけた少年です。
病院に向かうとそこでは不思議な病気が蔓延していた、それは・・・

【ナノジーンの変換(Nanogene Conversion)】

ガスクマスクを着けた人々「「Are You My Mommy?」」

9代目ドクターは、ガスマスクを着け手に同じ傷を負った人々を目にします。
ガスマスクは皮膚に癒着しているかのようです。

MTGのカード効果では
「あなたがコントロールするクリーチャーを対象とし、そのほかのクリーチャーが伝説で無いことを除きターン終了時までそれのコピーになる。」
これ以上ないほど素晴らしい作中再現ですね!

原因はナノジーンと呼ばれる治療用のナノマシンだった。
ナノジーンは人間を知らず、空襲で傷を負った少年を「正しい人間」と判断したナノジーンは、手あたり次第に人間を治療していった。
そう、「ガスマスクを着け手に傷を負い、ママを探す」ように治療していった。

作中屈指のトラウマシーン

次第に追いつめられるドクターたちだったが・・・

【皆に命を!(Everybody Lives!)】

素晴らしいシーン!

少年は母親を見つけ、ナノジーンは正しい人間の姿を再認識した。
9代目ドクターはナノジーンに、治療した人間たちをもとの姿に戻すよう誘導した。
ロンドン大空襲で失われる命が多く辛い最中、今夜だけは命が助かったっていいじゃないか。
皆勝てず、敗北できない。素敵な表現ですね!

9代目のショーケースイラストはこのシーン!
ドクターだってドクター(医者)なんです!

この回、すごくいい回です。
カードの再現度も完璧!もはや言うこと無しです。
2話に渡っていますが視聴する価値はあると思いますよ!
すごく端折ってます、こんなもんで伝わる魅力じゃないです。

シーズン1クリスマススペシャル「クリスマスの侵略者」

クリスマスの侵略者は、9代目が10代目に再生した直後の物語。
ローズの家に帰還したドクターとローズだったが、ドクターは再生直後なのと無理してしまったダブルパンチで全くの行動不能。

でも地球の危機は依然として訪れる。クリスマスなのに!
ロンドン上空に現れた宇宙船、その中には・・・

【シコラックスの司令官(Sycorax Commander)】

卑怯な司令官!サスガダァ…

シコラックスと呼ばれるエイリアンたちが地球侵略を企てていた!

「シコラックスの司令官」の能力は、「先制攻撃+速攻」!
先制攻撃も速攻も、気が短い彼を良く表現した常盤木能力ですね。
作中でも話をしている最中でいきなり処刑したりしてます。
う~ん救いようのない卑怯。

そんな彼のもう一つの能力は
「戦場に出た時、各対戦相手は以下から選ぶ。
 ①手札を全て捨てて、捨てた枚数に1枚少ない数を引く。
 ②手札の枚数に等しいダメージを受ける。」
あー、いいですね絶妙です。
絶妙な作中の彼をよく表現できていると思います!
馬鹿にしてませんよ?

作中ではキツめの精神攻撃をしてくるシコラックス。
そう、精々彼らができることと言ったら不意打ちと精神攻撃程度なんです。
ここはカード効果にも綺麗に落とし込んでありますね。最悪の二択とは

決闘だ!といいつつドクターと決闘した時にですら、彼は不意打ちをかましてきました。
まったく!決闘とはなんだったのか!

まぁドクターはパジャマで決闘してたんすけどね。

そんなこんなで強さもよくわからんまま退場していったシコラックスでしたとさ。

50周年記念「ドクターの日」

さて、ここからはちょっと時が飛びまして50周年記念「ドクターの日」から沢山のカードが出てきています!
この回はドクター見たこと無い方にも是非おすすめ
時系列としては11代目ドクター時のエピソードとなります。

ここからちょっと長くなります!
公開カードが多くって・・・!

ある日、11代目ドクターとコンパニオンのクララはUNIT(特殊部隊)の科学部長であるケイト・スチュワートに呼び出されます。

【ケイト・スチュワート(Kate Stewart)】

度々登場する、頼りになるケイト!

1つ目の能力は「あなたのパーマネントに時間カウンターが乗るたび1/1の兵士を生成する」
ドクターの訪問やエイリアンの来襲に備えて兵士が出てくるデザインは素晴らしいですね!

2つ目の能力は「これが攻撃するたび⑧を払ったら全ての攻撃クリーチャーは+X/+Xの修正を受ける。Xはあなたのパーマネントに乗っている時間カウンターの総数に等しい」
UNITを統率するケイトらしい能力!
誘発条件がまぁまぁ厳しいのが玉に瑕か・・・。

ケイトの父親、レスブリッジ・スチュワート
彼もまた、ドクターのコンパニオンだった。

そして、ケイトに案内されて見せられた絵とは。

【ガリフレイ陥落+終止符を(Gallifrey Falls // No More)】

デザイン完璧なんだな、これが!

「ギャリフレイ陥落」または「ギャリフレイに終止符を」と呼ばれる絵だった。

カード効果は融合持ちのインスタントで、
①「各クリーチャーに4点を与え、死亡するなら追放する」
②「あなたがコントロールする望むクリーチャーをフェイズアウトさせる」
これのいいところは後で。

これは過去のドクターが経験したタイム・ウォーと呼ばれる戦争を描いた絵画。
ドクターにとっては思い出したくない思い出だった。
そう、なぜなら彼はそのとき〇代目と名乗っていなかった。
彼の名は

【ウォードクター(The War Doctor)】

ドクターが思い出したくない名前

戦争のドクター(カード名はウォードクター)だった。
彼がドクターの故郷「ガリフレイ」を消滅させた原因。
しかし同時にタイム・ウォーを終わらせた英雄も彼だった。

1つ目の能力は
「これでないパーマネントがフェイズアウトするか追放されるたび、これに時間カウンターを1つ置く」
仲間を助けたり(フェイズアウト)、ダーレクを倒したり(追放)すると時間カウンターが置かれる。素晴らしい作中再現ですね!

2つ目の能力は
「これが攻撃するたび、1つを対象としてこれに乗っている時間カウンターの数に等しいダメージを与える。それが死亡するなら追放する。」
作中では次々ダーレクを倒す様子が描かれるウォードクター!
2つ目の能力もぴったりのカードデザインでしょう。

ウォードクターの傍らにあるのは・・・

【モメント(Moment)】

戦争を終わらせる箱

モメントと呼ばれる箱、カード効果の挙動は漸増爆弾に似ています。
かつてドクターはこれを使ってタイム・ウォーを終わらせました。
「モメントに乗っている時間カウンター以下のパーマネントを破壊する」はちょっと控えめにも感じますがぴったりなデザインですね。

嫌な思い出が蘇ったドクターだが、いつも通り「ドクターの日」でも敵が現れた!
それは

【ザイゴンの侵入者(Zygon Infiltrator)】

コピー対象が寝てるとき、記憶を吸い出せて完全なコピーになる。

ザイゴンと呼ばれるエイリアンだった!
彼らは誰かのコピーとなり、成りすますことができる。
それは見分けることが困難で、コピー対象を眠らせることで記憶まで完全にコピーすることができる。

カードの効果は
「②青:これでないクリーチャーをタップし、麻痺カウンターを置く。それがタップ状態である限りこれはそれのコピーになる。」

カードの能力表現、完璧か!?
言うことありませんな!

作中コピーになった人といえば

【オペレーション・ダブル、オスグッド(Osgood, Operation Double)】

なんだかんだ最後は、彼女たちのおかげで平和は保たれることになる。

1つ目の能力は「これを唱えた時、伝説でないこれのコピーを1体出す」
どちらかじゃなく、どちらもオスグッド
彼女たちは最初敵同士で出会いましたが、色々あって一心同体になりました。
作中表現は最高、100点。

2つ目の能力「タップ:無色1マナを加える、アーティファクトを唱えるか能力を起動するためにだけ使える。」
3つ目の能力「手札以外から呪文を唱えると、調査トークンが出る」
科学者である彼女を良く表現できた能力だと思います!
ドクターの日では彼女も大活躍!
もちろんその後のストーリーでもね!

人間とザイゴンはドクターの活躍により、どちらが本当の人間かわからなくなってしまった
そんな状態で、自分たちを滅ぼすかどうかのボタンを押すことになる…。

【真実か報いか(Truth or Consequences)】

人間とザイゴンは、滅びるか共存するかを選んだ。

ドクターの活躍もあってコピー人間問題は解決(気になったら動画みてね!)
そして10代目、11代目、戦争のドクターが集結する。

流石は50周年記念!豪華メンツが目白押し!

そう、人間も大変だったがガリフレイも大変なのだ!
なんてったってこの日は

【ドクターの日(The Day of the Doctor)】

ウォードクター「わかりやすくて、赤くて大きいボタンにならんのか!」
…なりました。

能力を見ていきます。
<<第一章-第三章>>伝説のカードが追放されるまでライブラリーの一番上を追放する、ドクターの日がある限りプレイしてもよい。
3人のドクターが集結する様子を表す素晴らしい章能力!
本来ドクター達はウォードクターの、この時間には入れなかった。
とてつもない大きな歴史の特異点だったからです。

<<第四章>>「ドクター最大3体を選び、それでないクリーチャーを追放してもよい、そうしたならあなたに13点ダメージを与える」
ドクターは3人集まり、ウォードクター独りでボタンを押させまいとみんなで押そうとする。
押したらずっと後悔するだろう(13点を受ける)、でも戦争は終わる。
エモい章能力ですねぇ!最高!

でもそんなことはしなくてよかった!
タイムロードの技術で、ギャリフレイ全部を凍らせばよかった!
そう、言うならば壁の絵になるのさ・・・!

歴代ドクターが集まり、ギャリフレイを時空から凍結させた。

そう、ギャリフレイは凍結された。
壁の絵になったのだ。
11代目ドクターが見た、あの絵に。

この絵の題名は「ギャリフレイの陥落」でも「ギャリフレイに終止符を」でもない。

この絵の題名は「ギャリフレイ陥落に、終止符を」だった。
ギャリフレイは陥落しなかった。ドクターのおかげで。

カードデザイン、これ完璧すぎます!
「融合」をつかっているのも最高!もう言うこと無し!

ドクターはギャリフレイを救えた!

【ギャリフレイは生き続ける(Gallifrey Stands)】

この時点ではまだ見ぬドクター、12代目ドクターへと
強い意志は引き継がれるのだった!

「ギャリフレイは生き続ける」はエンチャントで戦場に出た時に、墓地にある全てのドクターを手札に戻す。
アップキープ開始時に手札のドクター1枚を戦場に出し、13体以上のドクターが戦場にそろって入れば勝利する。

このエピソードを全て表現した素晴らしいカードデザイン!
何も言うことはありません!(そればっかだな)

是非とも使ってみたいカードですね、エピソード観てるとエモさMAX

一旦ここまで!

長くなりましたがここまで!

50周年記念「ドクターの日」からはカード化されたカードがとても多いです!
しかも全部カードデザインが良いときたもんです。
気になった方はこれだけでも視聴していただきたい・・・!

少しでもお楽しみ頂けたら良かったです。
それではまた今度。

※本記事は以下より画像引用しています。
「ウィザーズ・オブ・ザ・コースト」
https://mtg-jp.com/ カードイメージギャラリー
「BBC:TV DOCTOR WHO」
https://www.doctorwho.tv/ 配信ドラマより

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