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少女漫画につくられている

 私の漫画との出会いは、幼稚園に通っていた4歳のころに遡る。
もう漫画とともにあった人生といっても過言ではない。(過言である)
5つを選ぶとなると、それはもう骨が折れるので…少女漫画部門として紹介させていただく。
漫画紹介という名の自分語りになってしまっているような気もするが、そこらへんはご容赦ください。


①美少女戦士セーラームーン/武内直子

 アニメで放送されていたセーラームーンが大好きで、セーラームーンのアニメ絵本を読みたいが為に自らひらがなの勉強をはじめた。(母談)
幼稚園児のときに初めて買ってもらった漫画雑誌が『なかよし』で、それからも継続的に買ってもらっていたのは親に感謝しかない。
日常生活ではドジっ子でおちゃめなうさぎちゃんが、セーラー戦士として敵と必死に戦う姿がかっこよくて大好きだった。当時のお絵かき帳は、セーラームーンの絵でいっぱい。変身ポーズで撮った写真もいっぱい。
幼いながらに、たくさんの勇気と頑張る力をもらっていたと思う。
私の原点。


②ご近所物語/矢沢あい

 幼かった当時、高校生のお姉さんたちのお話を理解できていたのかと言われると返答に困るところではある。(笑)
ただただ登場するファッションや小物、キャラクターたちが可愛いくて魅力的で、お絵かきで真似ていた思い出がある。ハッピーベリーちゃん可愛い。プチ・フランソワも可愛い。
私の小学校入学時のお道具袋や上履き入れは、母手作りの実果子ちゃんのアップリケがついたもので揃えられていた。有難い。


③魔法騎士レイアース/CLAMP

 物語がはじまる東京タワーへの憧れを募らせた作品。
異世界で、女の子たちが周囲の大人に支えられながらも戦う姿は憧れでしかなかった。属性、武器、魔法、いま考えても好きが詰め込まれている。
登場キャラクターに車の名前が多々使われていたので、道で車屋さんの前を通るたびに「クレフ…セレス…ウィンダム…」とわくわくしていたのは良い思い出。


④フルーツバスケット/高屋奈月

 小学生のころに友達にすすめられて、気がついたら既刊すべて自宅に並んでいた。
初読時は変身ものとしての認識があったが、読み進めていくうちに違った感情を持つようになる。中学生ごろの多感な時期に読んでいたため、内容と実生活にリンクする場面も多く、正直しんどくなることもあった。
杞紗と透が話す場面は、いつ何度読んでも涙が出る。
現在、子ども世代が登場する『フルーツバスケットanother』も発売されておりこちらも必読。


⑤君に届け/椎名軽穂

 高校生のころ皆読んでた。風早君みたいな人に出会えるといいね、と卒業アルバムに書かれる。(ちなみにまだ出会えてはいない。)
主人公の爽子をとりまく登場人物たちに人間味があって、「わ、わかる~~!」と思いながらいつも読んでた。
でも、一番すきなのはくるみちゃん。不器用で、素直じゃなくて、自分をしっかり持ってる。つい感情移入してしまうのは、くるみちゃんなんだよなあ。こんな可愛くないけど…
続編でくるみちゃんのお話をかいてくださっているが、同作者『CRAZY FOR YOU』の赤星くんが出ている。買わない訳がない。


なかよし、りぼん、ちゃお、別マ、花とゆめ…挙げだしたらきりがない。
少年漫画も好きだけど、わたしを作ってきたのは少女漫画だなあ、と改めて実感した。私は戦う女の子が大好きで、泣いてしまう女の子も大好きで、いつだって勇気をもらってきた。
誰にも相談できなくても、漫画の前では自分と向き合うことができた。

今も、昔も、たくさんの漫画たちを届けてくださっている漫画家の皆様、編集・出版社の皆様には感謝しかない。

転職活動の合間にまた読み返していこう。
何度読んだって、その時々で違う感情が湧いてくるんだ。
いまの私は、何を感じるだろう。わくわく。

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