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四度目の体外受精#3 培養結果

通っているクリニックでは、定められた日時にメールで結果が届くシステムになっている。
毎度緊張の一瞬だが、回を重ねるごとにその度合いが増していて、今回は定刻の30分程前からは吐き気を覚えつつ、気を紛らわせるためずいぶん早い夕食の仕込みをしながらその時を待った。

メールの到着を知らせる音に心臓が跳ねる。
震える指で専用ページにアクセス。

薄目越しに見えたのは、二つの培養中止と、一つの凍結完了の文字。

一個か…

落胆と同時にすぐさま夫に報告。
すると、「一個できただけでもすごい!」とのリアクション。
こういうとこ偉いよなぁ。尊敬するし、救われる。
いやほんと、そのとおり。
ゼロということも全然あるわけで。(あった)

この一個は予定どおりPGT-Aへ。
結果が出るのは一ヶ月半〜二ヶ月後といわれている。(前回は三週間で出たけれど、それは異例のことらしい)

次周期を移植にするか採卵にするか決めかねているが、PGT-Aの結果を待っている時間はないので、検討材料のひとつとするためグレードを問い合わせる。

一旦は「電話では答えられない」と断られるも、事情を説明し、それによって次の診察日を調整するよう医師から言われている旨を伝えると、申し送りがあったのかすぐに話が通じ、「それでは」と教えてくれた。

結果は、クリニック独自の五段階評価で一番上のA
内細胞塊(ICM)、栄養外胚葉の状態(TE)も、それぞれAとのこと。

なんとまぁ…!

胚の成長スピードや大きさで評価する数字部分については、PGT-Aのため一部細胞を切り取ることで孵化中胚盤胞となっているため、ガードナー分類による一般的な評価に照らし合わせることはできないとのこと。

ともかく、このクリニックにおけるその部分の評価は1〜3の三段階となっていて、前回の二つは3(最下)、今回の一つは1(最上)だという。

凍結にいたった日数から考察してみると、前回の二つは6日目に凍結しているのに対し、今回の一つは5日目とある。
なるほど、発育の段階はさて置き、その速さによって前回を上回る評価となっていたとしても納得できる。

なお、ガードナー分類のグレード1(初期胚盤胞)やグレード2(胚盤胞)は、胚盤胞凍結を目指している場合においては発育不足(=もう少し発育が進むのを待つor止まるようなら中止)とするクリニックが多く、ICMやTEのアルファベットと列して表記するのも3以降。

これらを総合して考えると、[クリニック評価]1=[ガードナー分類]6,5、2=4、3=3ということ?
いや、だとしたら前回と今回とでは矛盾があるような…ないのか?

………まで考えてみたけれど、グレードの付け方について掘り下げても胚の状態が変わるわけではないし、気持ちがそこに引っ張られすぎるのも良くない気がしてきたので、これについては言われたまま受け止めることにする。(すでに考えすぎで煙が出そう)

ともかく良い胚が巡ってきてくれてよかった!
数は少ないしPGT-Aもこれからだけど、まずは可能性が繋がったことを喜ぼう。

そして、この結果を踏まえて次周期のことを決めなくては。

その前に、気分転換(と脂肪燃焼、血流促進、ビタミンD生成のため)にウォーキングだな。

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