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もし、猫と話せたら②

〈もし、猫と話せたら〉

それは人間の都合だ、
猫様達はこちらの言葉、と言うか意思をちゃんと解っている。 

 昔話し、現役時代に仕事で無理がたたって肺炎になった事がある。 

当時、私は39歳くらいだったと思う。自分の体力を過信して、倒れてしまった。

ドクターストップがかかり、出勤出来なくなってしまった。本来であれば入院が必要だが、毎日診察と点滴を打ちに通院出来るならそれでも良い、と言う事で、そうする事にした。

 一人暮らしで猫がいる、絶対に入院などする分けにはいかない。。。

もちろん一人暮らしだと言う事は先生にはお伝えせずに、今思えば、ちょっと危険な事をしたなぁとは思う。

しかも、弱音を吐くのは大ッキライだったから、親にも、友達にも、SOSは出せなかった。

 肺炎って、どっかが痛いとかではないので、自分では今一、体が悪い気がしなかったんだが、極度の倦怠感と食欲がほぼない。

何より辛かったのは、孤独感、それまでドクターストップがかかるくらいの病気になったことがなく、事故や怪我もなく、過してきた私にとったら、
もしかして、私、死ぬ?おや?

生まれてはじめて、自分が死ぬかもって考えてしまった。死ぬほどの大病ではないのは、頭では解ってたのだが、
ビビリな私は、とにかく怖かった。


そんな時、黙って近くに居てくれたのは猫。普段はお転婆で私の言う事など一切聞かない、我儘な猫。

この時ばかりは、黙ってひたすら黙って、寝てる私の顔にお尻をつけて、
ずっとずっと一緒にいてくれた。

自分だってお腹減ったり、喉が乾いたりするはずなのに、何も言わない。
私が起きるのをじっと待っていた。

びっくりしたのは、病院に行くのに、さすがにパジャマでは行けないので、
[グレーのセーター持ってきて]
猫に言ってみた。

そしたら、隣の部屋の3段ボックスからグレーのセーターを持ってきたのだ。偶然かもしれないけれど、
嬉しくて泣いてしまった。

言葉が通じたのかは分からない
でもお願いは聞いてくれた

そんなこんなで猫の応援と介護もあり10日ほどの通院で回復する事が出来た


猫は飼い私の伝えたい事は
多分理解している。

私が猫の考えるてる事を解る様になれば会話出来てるのと同じなのだ。

それを 目指そうかなぁ
などと 最近よく思う。







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