本当の両立支援とは

ふと思った。
治療と仕事の両立支援がある。
産業保健師の私も大きく関わっている。

自分が患者になって、
色々考えたり、感じたり、思ったりする中で、
本当の両立支援とは、
治療だけではなく、心から安心して療養できる環境づくりと、
仕事だけではなく、その人自身がじっくりと自分の生き方と向き合うことへのサポートなのではないだろうか。

病気からのメッセージに耳を傾けること。
それを受け入れること。
今までの生き方を振り返ること。
自分のやるべき方法に気づくこと。
すぐに行動していくこと。
それら全てに対して専門職としてサポートすることではないかと思う。
あくまでも、本人主体だが、悲しみのどん底で本人が気づけるよう働きかけることができるのは、寄り添う専門職にできることなのかもしれない。

そういったサポートを受けることにより、
その人自身の生き方や働くことに対する姿勢も変わってくるのではないか。

気づき行動し続けた時、その人はサポートなしで、その後の人生を自分らしく幸せに働き生きることができると思う。
そして、その人が同じような境遇の人に出逢った時、自然な形でサポートできるかもしれない。
本当の両立支援とは、その尊い連鎖をつくる始まりなのではないだろうか。


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