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年末年始休日を1日増やした話

※このエントリーは、トレタのアドベントカレンダー2021に参加しています。

おはようございます、こんにちは、こんばんは。
トレタ労務担当の関根です。

早いもので2021年も残り1ヶ月となりました。
12月は、例年であれば飲食店の繁忙期です。昨年は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、世の中全体が非常に重苦しい雰囲気の年の瀬でありましたが、今年はこの2か月で急速に新規感染者が減少し、2年ぶりにちょっぴり賑やかに暮れを迎えることができるのではないかという期待感も出てきました。飲食店来店データの動向や、飲食店様の受電対応をしているトレタCCのスタッフの話を聞いても、かつてには及ばないものの、それでもお客様は戻りつつあるようです。
オミクロン株の登場で新しい不安も渦巻いているなかではありますが、国の水際対策や自主的な感染予防対策によって、みんなが少しでも穏やかに年越しができるとよいなあと思います。

さて、このエントリーでは、年末年始休日を1日増やした件について書きたいと思います。傍から見ると、トレタ労務担当のハイライト2021と言っても過言ではないかもしれない話です。

はじめに

きっかけはこんな独り言でした。

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なぜこんなことを書いたのか、ということを説明するには、まずトレタの年末年始休日がどうなっているかを示す必要があります。

※以下、就業規則からの抜粋です。

(休日)
第27条 会社の休日は次のとおりとする。
 (1)日曜日
 (2)土曜日
 (3)国⺠の祝日
 (4)年末年始(12月30日〜1月3日
 (5)会社が指定する日
2 日曜日を法定休日とし、その他の休日を所定休日とする。

はい、そのとおりです!
行政機関の休日に関する法律で定められている、いわゆる年末年始休日(12月29日〜1月3日)よりも1日だけ少ないのです。

それはなぜか。トレタに入社して早2年強が経過しますが、確たる理由はわかりませんでした(なぜかそうなっている、というのは会社あるあるかもしれませんね)。そして、これは私自身が入社当時から地味にモヤモヤしていることでした。

東京大賞典、観に行けないじゃん!と。
(休暇とれよ、というツッコミは今はナシでお願いします。)

一般の水準に合わせるのだとはいえ、休みを増やしたいと発案することには当然に葛藤がありました。休日を増やすという行為は、ともすれば怠惰であると受け取られかねないですし、そもそも会社にメリットがありません。制度を運用していく立場としても一度決めてしまったことを撤回することのむずかしさや苦労は身に沁みています。邪なモヤモヤに蓋をして、黙って休暇をとったほうが楽です。怠け者め!と後ろ指もさされません。

それでも思い切れたのは、トレタだったからと思います。飲食DXを実現するというビジョンに違わず、労せずに求める成果を得られるのであればそれは理想的なことであるという考えがトレタでは定着しています。そのような考え方のなかで気持ちよく仕事をしてこれたという実感の後押しもあり、合理的な理由を示すことができればワンチャンあるのでは…?と考え、前掲の独り言を(恐る恐る)投稿したのでした。間髪入れずに返ってきた上司の緩いコメントも非常に励みとなりました。

必要な休養をとることは悪いことではないのです!
休養で得られたものを、稼働日にバリバリすればよいだけです。

やったこと

年末休日増やすぞプロジェクト(今、適当に命名しました)として、まず着目したのは、年末の休暇取得率が高いのではないか?という肌感覚でした。これは例年の12月勤怠実績を確認するなかで感じていたことですが、まずはこの感覚を具体的な数字として集計することにしました。

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上記のとおり、結果は圧倒的でした。トレタには、連続取得を原則とするトレバケ(特別休暇)という制度があります。主に、夏季休暇として取得されるイメージが強かったのですが、年末取得も半数近くに上りました。もちろん、同一日付の取得でいえば年末は圧倒的な一番人気です。2021年ジャパンカップのコントレイルばりです。年末年始はゆっくりと過ごす従業員が多いという実態が数字からも明らかになりました。
※トレバケは、毎年1月1日に付与され、同年の12月31日に失効するという仕組み上、駆け込み需要的な要因も一定程度存在する可能性があります。

それでは、なぜ年末に休暇を取得できるのか?

このことを考えるためにひとつの仮説を立てました。
それは、飲食店様が忙しい時期は、逆に顧客対応のペースは緩やかになるのではないか?というものです。逆説的な感じもしますが、書き入れ時に本業に集中するというのは、尤も至極と言えましょう。実際、先に集計した休暇取得者のうち、セールス部門での取得率は全体の40%に上りました。年末は休暇を取りやすい時期だったのです。

以上からわかることは、
年末に休暇を取得することは業務の妨げにならない、ということです。

それならば、来たるべき新年に向けて鋭気を養ってもらうために、休日を一般の水準に合わせるということを提案しない理由はありません。株主の皆様にも快く承認をいただくことができました。

おわりに

以上のとおり、トレタは12月29日〜1月3日を年末年始休日とさせていただきます。

飲食店様がコロナ不況からの復活を遂げるための最善のお手伝いができるように、従業員がより良く働ける環境の整備をこれからも続けてまいります。

トレタでは、新しい仲間を募集しています。気になった方は是非お問い合わせください。
https://corp.toreta.in/recruit/midcareer/