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普及率によるターゲットの違い

PLC戦略を考える


前回イノベーター層のワードが出ましたのでちょっと脱線します。

マーケティング領域には「PLC」と呼ばれる製品寿命の考え方が
ありまして、製品・サービスをリリースした後のフェーズによって
ターゲット層が変化していくというものになります。

この戦略自体はみなさんご存じの事と思いますので、今更解説は
しませんがそもそも「PLC」をご存知ない方は下記から飛んでみて下さい。

↓ PLC戦略の詳細はコチラ ↓
https://ameblo.jp/torayoshi626/entry-12661027750.html


イノベーター層


今回の内容は、「製品寿命」がどうのこうのではありません。
冒頭に出ましたようにイノベーター層を含め
各層への手の伸ばし方と、その考察です。

まずこの戦略を見た時、一緒に考えるべき概念がゴソッと抜けています。
それが『競争地位別戦略』の概念です。

↓ ご存知ない方はコチラから ↓


そもそも「PLC戦略」というのは”製品クンが見る景色”として
顧客の方を向いてしまっていますので、いわゆる
作り手の立場による違い”は完全に無視されています。

「トッププレイヤーだろうがニッチャーだろうが全てこの戦略に
含まれていますのでご自身の立場と照らし合わせてお使い下さいね」
っというのが、PLC戦略論の作者の意向です。
#作者って表現で良いのかな

それでいくと、まずフォロワー戦略の人はトッププレイヤーの
模倣が基本ですので扱うモノが何であれ「成長後期~成熟期」
のモノを扱う事になります。

現代におけるインフルエンサーなんかはこの最たる者で
市場に出回っている商品を使って”自身を売り込む”広告型の活動が
メインになりますよね。アフィリエイターやユーチューバーも同じです。


客層の違い


さて、問題はこのフォロワー戦略からニッチャーに切り替えた
時に起こるユーザー(顧客)の切り替えです。

フォロワー戦略によってある程度の認知度を勝ち取った人が
次に起こすべき行動としてニッチャー戦略を選択した時。
今まではアーリーマジョリティやレイトマジョリティといった
各マジョリティ層およびラガード(最終組)を相手に
「他者の商品の宣伝活動」をメインとしてきたインフルエンサー
にとって、このギャップは受け入れがたい現実となって襲い
掛かるのではないかと予想されます。

ニッチャー戦略が最初に相手取る顧客はイノベーター層。
この方々は「金に糸目は付けないヤツら」です。
そんな事よりも『より最先端でより高品質なモノ』
を要求してきますので今度はこれに応える必要があります。

ボクが常々「応援している」オリジナルビジネスを扱う個人起業家は
このイノベーター層を相手に商品やサービスを作られてらっしゃる
もしくはこの先そこを相手にされる予定の方々です。

この時に狙うべき顧客層は、マスではありませんので少数高額が
セオリーになってきます。という事は、ターゲットは資金が潤沢に
ある所っという事で、以前どこかの投稿でもお話させて頂きましたが
お金持ち層 or 行政 or 企業になる事が多いのではないでしょうか。

Raten-KaufによるPixabayからの画像


ただ、企業はその企業にとって本当にメリットがないとなかなか
認知してくれませんので、一番険しい道になるかもしれません。
#失敗しても仕方ないさとはなりにくい
#お金出したんだから結果出しての一点張り
#企業ってそういう生きモノ


支援システムの登場


さて、ここからが佳境に入ります。
本来イノベーター層を相手取るはずのこのニッチャー活動を
マジョリティ層へ「自作自演でご紹介」するのが巷で流行っている
多くのコンサルティング活動家たちの実態です。

ボクは常々この活動には疑念を抱いていてやっとこの矛盾が
言語化できそうです。フォロワー戦略とニッチャー戦略は
あの順番なので、確かに「次に起こす行動」としては合っては
いますが、ニッチャーが獲得すべきは「商品としての価値」
というよりほぼ「投資される資格」です。

よっぽど最先端の技術や、誰も思いつかなかった商品・サービスを
扱っていない限りほとんどが「投資してね」になると思うんです。
この投資の想いを、何も知らない一般人に「商品として売る」と
たちまち詐欺になりかねません。
これはニッチャーとして向いているベクトルの方向が違うからでしょう。
#上を向かなきゃならないのに下を向いちゃう

今では誰もがフランクに、大衆に向けて投資をお願いできる
プラットフォームも現れました。
みなさんご存じクラウドファンディングです。これは公に胸を張って
一般人にも『投資してください』と言えるシステムになっています。

Unsplashのcotxapi.comによる写真


それでも、クラファン自体はまだ年齢が若いので一般的には
まだまだ認知不足です。一般的には意味不明の詐欺まがいの
システムだと思われがちですがこうした水面下の問題を
解決してくれる非常に素晴らしいサービスだと思います。

皆さまも是非ご活用くださいね。


今回はここまで。

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