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本業に入れる”遊び心”

遊びの余白


本編に入る前にお知らせです。
ここに書かれるブログ記事はボクのサロンで1年前に書かれた
内容をリニューアルして転載していますので、若干扱う情報が
古い時がありますがご容赦下さい。

リアルタイム配信は現在でもFacebookのグループ配信にて行っております。

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いつも読んで頂き、ありがとうございます。
つい先日、ドローンの夜景撮影に初トライし、見事に失敗してきた
とらよしです。おはようございます。
#ロケーション調査もしてきたから次回こそは

さて、今回はサロンに取り入れる「遊びの余白の必要性」
というテーマでいきたいと思います。

目指す事業体系は皆さま様々ですので参考程度にして頂ければ
良いのですが、特に「箱」をお持ちの事業主様は参考になる
んでないかなーっと思います。
#建物やサロンのような入れ物の事です


町医者に倣う


ここ最近ボクはずっと歯医者に通っています。
ここの歯科医さんは腕は確かなんですが、とても厳しい性格の方でして
治療中であっても助手さんに檄が飛びます。

こういった厳格な雰囲気は「信頼度」こそ上がる要因にはなるかも
しれませんが、患者の立場から見ると
「あまり立ち合いたくない雰囲気」ですよね。

一方で近所の内科医はといいますと腕の方はよく分かりませんが
性格は超がつく程ズボラなイメージです。
”風邪で熱がある”と受診しに行っているにも関わらず「禁煙」や
「生活習慣病」の効果について延々とお話されます。
#コッチは高熱でしんどいんですけど

UnsplashのOnline Marketingが撮影した写真


この2者の町医者を、どういった視点で見るかによって見え方は
変わってきます。
「どちらが医者として信頼できるか」といった視点で見れば
ジャンルは違えど前者でしょう。

しかし「どちらの医者が人気が高いか」といった視点で見てみますと
同じ結果にはなりません。何だかテキトーでズボラな感じの
内科医さんは、実は町の人気者だったりします。
#いや医師免許はあるから大丈夫なんでしょうけども

今、個人起業家を目指す業界では「人とコミュニティを大切に」
といったスローガン的な風潮が出回っていて、それって
多分”この例”のような状態の事を指しているんだと思います。

「厳しく教える起業塾」よりも「楽しく学べるワークショップ」が
人気が高いのも、そういった理由からくる流行のようなものだと
個人的には考えていて、これらは時代によって「どちらが正解」
なのかが移ろいやすいので、その時々で変化させれば良いんじゃ
ないかとは思います。

ただし、根本的に知識や技術がない場所は「ただの同好会」ですので
その辺りの「料金設定」は顕著に反映されるとは思います。


健康観察的設計


今の時代の人気者になった”内科医さん”ですが、さすがは大人気の
お医者さんなだけあって、早朝から受け付け名簿にはズラズラーと
当日予約の患者さんの名前が連なります。

しかしここに書かれる名前のほぼ80%は高齢者の方で
持病をお持ちの高齢患者さんがほとんどを占めています。
ここはボクの勝手な予測ですが、多分その中の半数の方は
緊急性はなくて「いつもの時間にいつもの行動」的な感覚で
来られてる方が多いように見受けられます。
#習慣的に来院されてらっしゃる

mohamed HassanによるPixabayからの画像


ボクがまだ会社員であった頃、風邪をこじらせた際に仕事を休んで
早朝から行ってるにも関わらず、ボクより先に来院されていた
お爺ちゃんお婆ちゃんに「この薬が飲みにくい」やら
「あの薬は強すぎるから毎回は出せないのよ」的な会話を
先生と延々と交わされていて少しイラッとした記憶があります。
#当時のボクは精神的にやられてたんですねきっと

しかしこの状況を「個人事業主」の観点から見てみますと
このやり方は大正解だと思います。大した用もないのに一定の周期で
訪れてくれる患者さんというのは病院的には大歓迎で、どちらかと言うと「緊急性をはらんだ患者さん」は、いないに越した事はないんです。

多分、常連患者さん側も
「別に行かなくても今すぐどうこうはならない」のは自身でも
自覚はあって、でも特に他にやる事もないから習慣的に来院して
いるだけという方もいらっしゃると思います。

つまりこの状況は以前お話した『顧客の可処分領域』を見事に
占領する事に成功した事例です。
#マインドオートメーションの回を参照してください

人間には基本的に「問題解決したい」という欲求があって
これを満たしてくれる「場」というのはジャンルを問わず
人気がありますね。
問題を解決してくれるのであれば喜んでお金を払うという習性は
今も昔も変わらず人の心に根付いています。
#問題がなければ問題を自身で作ってしまったりもします


遊び要素設計


この例題を基にビジネスを見返してみますと、「○○治します」という
キャッチフレーズは、最早看板だけで実際は高齢者の社交場的な
役割がビジネスとしての成功を後押しさせているように見えます。

つまり、最初に出てきた「優秀な歯科医」さんは、歯が治ればもう
そこへ来院する用がないんです。そこに治療以外の「目的」が持て
なければ「完治」=「終了」です。

AlexaによるPixabayからの画像


医者の役目としてはそれで果たされますが、世の中の患者さんの数は
コントロールができませんので、これだと混雑する時は混雑するんだけど
治せば治すほど「患者が減る」事になってしまいます。
#その都度新規の患者さんは発生しますけどね

ここに「可処分領域」のプラスαが設計できると、”歯科治療”だけが
目的ではなくなりますので、延々とリピーターさんが増える事に
繋がるんじゃないかとボクは考えています。
#ただし規模の影響力には呑まれます
#客層の概念も含んでいませんよ

これを踏まえると、やはり「○○する△△の専門家」といった立ち位置は
成功の可能性が高くなるように思います。ボクは「登る戦略家」ですので
クライミングイベントは出来る限りアンテナを張るようにしています。

「本当は事業に関して相談しに来たんだけどクライミングの
話をしてたらスッキリしちゃったからまた今度ね」

といった状況が、システム的に創り出せれば事業主としてはラッキー
(本業に悩む必要がなくなる)ですし相談側も「問題は解決していない」
んだけど緊急性が無いのであれば、結果どちらも得をした結果が
得られていると思います。ただし、本家本元の「自身の事業」に関する
知識や技術は当然持ち合わせている事が大前提ですよ。



今回はここまで。

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