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12月14日 ダウジングってやっぱりおまじないかな?

 やっとこさ『月刊ムー』読み終えたのでこんなお話。

 昔、とあるテレビ番組でこんな場面が放送された。
 水道局の職員が、アスファルト地下に埋没している水道管位置を特定するために、L字型ロッドを持ってダウジングを行うという場面だ。
 私もこの映像を見たことがあるのだが、これにはどうやら後日談があったらしく……。
 放送後、市民から苦情が来たそうな。「仮にも水道局がオカルトを使うのはいかがなものか?」と。その苦情は水道局トップにまで伝わり、番組に出た職員は更迭、以降ダウジング関連でのテレビ取材は一切受けてはならないというお達しが下り、問い合わせても「水道局ではダウジングはいたしません」と答えるようになった。
 ところがどっこい、水道局は今でもダウジングを使っているという。古い住宅には埋設図面というものがなく、水道管の位置がわからない時はダウジングを活用するそうな。公式には認めていないが、「水道局の人がダウジングを使っていた」という目撃情報のようなものは点々とあるようだ。
 遠い昔の話だけど、あのテレビ番組の映像を見たから、ダウジングって何かしら「原理」があるんじゃないか……という気がしている。

 ダウジングの原理はよくわかっていない。最近使われ始めたものではなく、昔から井戸を掘る際の水源特定に使われていた。現代でも埋没した水道管を特定できる……というなら、何かしら意味のある「原理」はあるのではないか?

 ダウジングに関する研究はどうなっているのだろう? 『月刊ムー』を読んだ後、軽く検索してみると……。
 おっと、過去に研究されていた、という記事が出てきた。
 それによると……ダウジングで水源を探した場合と、勘のみで水源を探した場合とで、どちらが特定できる確率があるか……という対照実験が行われたが、結果、大差はなかったそうだ。
 ダウジングを使った時のほうが確率が上がる時もあれば、勘のみのほうが確率があがることもあった。
 この対照実験は何度も行われてるらしく、この実験の結果、ダウジングの有用性は特に見られなかった。ダウジングのL字型ロッドが動くのは、持っている人の筋肉が微妙に動くからだそうで、水源との関連性は特にないのだという。
 ん~……じゃあただのおまじないか……。何かしらありそうな感じはあるんだがなぁ……。土中の水源が人体に何かしら作用をして、筋肉を動かしていた……みたいな話はありそうだけど。でも対照実験を行っても発見確率に特に変化はなく、L字型ロッドが動くのは「たまたま」以外の根拠が見いだせない限り、ダウジングに科学的原理はなさそうだ。

 人間、おまじないに気持ちを預ける心理がある。サイコロを振る時、意味もなくサイコロを握って念じたりする。人は「勘」という根拠のないものに気持ちを預けたくはなく、何かしら権威的なものを持って、「勘」を補強する。ダウジングもそういうものってことか……。


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