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ブログ:映画の話

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映画の感想文。
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2022年2月の記事一覧

1月13日 『ラ・ラ・ランド』~ミュージカル映画は難しい……。

 『ラ・ラ・ランド』を観た。実は映画の中でもっとも苦手ジャンルはミュージカル映画。それで「私にはミュージカルは難しいんじゃないかな……」と避けていたのだけど、まあ他に観る映画もなくなってきたし、大ヒット映画だから、一応観ておくか……みたいな感じで視聴。  それで、やっぱりミュージカルは私には難しくて、見終えた後もこりゃガッツリとした感想文は書けないな……。書こうと思ったら、あと3回は最低でも観なくちゃいけない。それはしんどいので、今回は簡単感想文。  ネタバレ全開です。

映画感想 タリーと私の秘密の時間

 今回視聴映画は2018年のアメリカ映画『タリーと私の秘密の時間』。とある母親の出産にまつわるお話である。  監督はファミリー映画の大ベテラン、ジェイソン・ライトマン。主演は“気合いの女”シャーリーズ・セロン。シャーリーズ・セロンはこの映画のために22キロ増やし、出産後の太りきった女性の体を表現した。“気合いの女”なので特殊メイクなどには頼らない、今作でも気合いの入った役作りを見せてくれる。  前半のお話を見てみよう。  主人公のマーロは3人目の出産を間近にしている母親で

映画感想 マイレージ・マイライフ

 今回は、「あの頃見ようと思っていたけど、すっかり忘れていた映画」……ということで『マイレージ・マイライフ』。2009年公開の映画で当時話題になった作品。その当時に私も見ようと思っていたが、すっかり忘れていて……。で、つい先日急に思い出してNetflixで探すとこの映画があったので、よし視聴だ……ということになった。  映画『マイレージ・マイライフ』の細かい情報を見ていこう。  劇場公開は2009年。アメリカ映画。もともとは15館のみの少数上映のみだったが、話題を呼び、やが

映画感想 犬鳴村

 2020年もっとも話題になったホラー映画といえば『犬鳴村』。福岡県に実在する旧犬鳴トンネルにまつわる都市伝説をモチーフにした作品だ。監督は『呪怨』シリーズで知られるJホラーのトップランナー・清水崇。  冒頭のストーリーを見てみよう。  YouTuberの西田明菜は恋人の森田悠真と共に、地元に伝わる「旧犬鳴トンネル」の調査をしていた。  都市伝説で伝えられている通りのあるプロセスを経ると、存在するはずのない「犬鳴村」に行けるという……。  まず赤い橋の側にある電話ボックス

ドラマ感想 真夜中のミサ

 Netflixドラマ『真夜中のミサ』を視聴した。正直なところ、最初は「これ面白くないなぁ」と思って3話くらいで終わるつもりだった。「ホラー」という前情報だけで見始めたのだけど、ぜんぜんホラーが始まらない。死体も出てこなければオバケも出てこない。なんだこりゃ?  でも4話以降、だんだん作品の正体が見えてきて、最終的には面白かった。  どうしてこのような意識の変化が起きたのかというと、途中で見方がわかったから。私は見方を間違えていたんだよね。というわけで、どうして最初は面白く感

映画感想 劇場版魔法少女まどか☆マギカ&劇場版SIROBAKO

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〔新編〕叛逆の物語 Amazonprime会員無料になっていたので視聴。私は劇場で観て以来だから、この映画を観るのも10年ぶりになるのか……。時が流れるのは早い。あの当時は『魔法少女まどか☆マギカ』大ヒットで、しかし劇場の数も限られていたので、とんでもない人数で殺到していて……。当日劇場に行っても、その日のチケットが買えないくらいだった。劇場の予約が数日分先まで全部埋まってて、行っても入れないくらいだった。  私はあの当時、劇場のサイトを細かく

映画感想 ジョン・ウィック:パラベラム

 ジョン・ウィック3作目! シリーズのスタッフは当たり前のように集結し、制作費は前作からまた増額の7500万ドル(これでもブロックバスター大作ほどの予算ではない)。これに対して世界興行収入は3億2000万ドル! 第2作目と比較して、2倍以上も稼いでいる。新作が公開される度に、こうやって興行収入が2倍2倍に膨れ上がっていく作品も珍しい。  さて、作品だけど……わーカメラが美しい! 夜の色彩感がとてつもなく美しい。めっちゃカラフル! この作品はほとんどが暗部や夜の風景なのだけど、

映画感想 ジョン・ウィック2

前作  前作から3年……。ジョン・ウィックが帰ってきた!  監督はチャド・スタエルスキ、脚本デレク・コルスタッド、音楽タイラー・ベイツ……と前作と主要なスタッフが再集結した制作された続編。  制作費は4000万ドル。前作からきっかり2倍。増えたけれども、まだ「低予算映画」くらいの予算感。これに対して世界興行収入は1億7000万ドル。前作の2倍も稼ぎ出している。大抵の続編は1作目より興行収入は落ちていくものだけど、なんと2倍も稼ぐ大ヒット作となった。  3年の時を経て、DVD

映画感想 ジョン・ウィック

 今回視聴映画は『ジョン・ウィック』!  2014年に公開されたハリウッド映画。キアヌ・リーブスは主演兼制作総指揮を務め、『マトリックス』以来の当たり役と評価されている。  制作費は2000万ドルに対し、世界興行収入が8800万ドル。この大ヒットを受けて、『ジョン・ウィック』はシリーズ化。現在も続編が制作され続けている。  監督はチャド・スタエルスキ。実はスタントマンで、『マトリックス』の時にはキアヌ・リーブスのスタントを務めていた。その以前には総合格闘技でリングに上がって戦

映画感想 マトリックス レボリューションズ

前作  『マトリックス』シリーズ3作目。ついに人間対機械の戦いが終結!  『マトリックス レボリューションズ』の劇場公開は2003年11月5日。前作からわずか半年後。もともと2部作という前提で制作が進められていたために同時撮影、制作も同時進行だった。それで、『リローデッド』のラストに『レボリューションズ』の予告編を入れることも可能だった。  劇場公開は日米完全同日公開。前作もそうだったが、これもウォシャウスキー監督により日本に対するリスペクトから。完全に同日公開だったから、

映画感想 マトリックス リローデッド

前作  『マトリックス リローデッド』は前作から4年後である2003年公開! あの衝撃の展開、衝撃の結末からいったいどのようにストーリーを紡ぐのか。2003年当時の映画ファンすべてが待ち焦がれていた作品であったと言ってもいい。  その当時は『ハリー・ポッター』『ロード・オブ・ザ・リング』といった何作にもわたる超大作が立て続けに公開されていた時期で、『マトリックス』もこの時代を代表するシンボル的な映画の1本であった。 (余談としては、『マトリックス』『ロード・オブ・ザ・リング

映画感想 最初の『マトリックス』を20年ぶりに見てみる

 およそ20年ほど前に完結したと思われていたシリーズである『マトリックス』の新作が劇場公開される!  ということで、今回は1999年に制作された初代『マトリックス』を視聴!  まずは基本的な情報から。  『マトリックス』シリーズはウォシャウスキー兄弟によって制作されたSF映画。制作費6300万ドルに対して、世界興行収入は4億6300万ドルの大ヒット映画。アカデミー賞では主要技術部門(視覚効果賞、編集賞、音響賞、音響編集賞)受賞、BAFTA賞、サターン賞受賞。「新世代のSF」と