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映画『来る』は2015年に発表された澤村伊智によるホラー小説『ぼぎわんが、来る』を原作とした作品で、2018年に劇場映画化された。 前評判として聞いていたのだけど、ちょっと変わったことをしているホラー。というのも、後半、謎めいた悪霊と対決するために、日本中の霊媒師が集結するが、呪いによって霊媒師達が次々と倒されてしまう……という少年バトル漫画展開が繰り広げられる。ホラーとされているが、恐怖感はまったくなく、むしろ未知の怪物を倒すために様々な霊媒師達が集まる展開にワクワクさ
間もなく“あの映画”が公開する――ということで、その準備としてこのドキュメンタリーを視聴。 このドキュメンタリーは、ある作品の“とある伝説”にまつわるお話である。 “とある伝説”というのは――「デューン映像化不可能伝説」である。 お話は1974年に始まる。 前衛芸術映画『エル・トポ』と『ホーリー・マウンテン』を大成功させた映画監督アレハンドロ・ホドロフスキーは次回作として『デューン』の映画化に着手した。 『デューン』は1964年に発表されたフランク・ハーバートの
ミッドサマー 予告編 『ヘレディタリー』で長編映画デビューを果たしたアリ・アスター監督の2作目が本作『ミッドサマー』だ。アリ・アスターはホラー映画の監督なのだけど、作風かかなり独特。「いわゆる」なホラーではなく、完全にアリ・アスターでしかあり得ない独自性がある。 というだけあって、なかなか読み解くのも難しく、本作『ミッドサマー』も2回視聴推奨作品。2回目視聴の時、いろんなものに気付ける仕組みになっている。 例えば、前半、主人公ダニーの部屋には3枚の絵が飾られている。何
翔んで埼玉 予告編 相当に頭のおかしい映画……と聞いていたのだが……。確かに頭がおかしい映画だったが、しかしそれ以前によくできてるなぁ……という感想が前に立つ。 映画中に起きているあらゆるできごとは馬鹿馬鹿しく、その馬鹿馬鹿しいことを力一杯やる……というのがコンセプトだが、こういう映画にありがちな「滑った」感じが全くない。世界観をガチガチに作って、でもその世界観の有り様がどこかおかしい……というやり方を採っている。映画の作り方そのものはギャグとして作っていない、というの
今月から映画感想は短めに書いていきます。 キングコング対ゴジラ 1962 なーんかコントみたいな映画だった。 北極を偵察中のアメリカ潜水艦が不審な氷山を発見する。その氷山はどうやら放射能を発しているようなのだが…… 静止画像だとわかりにくいが、潜水艦が氷山に突き刺さっている場面。 「氷山が放射能を発しているぞ」……という次のシーンになると、なぜか潜水艦が突き刺さっちゃってるんだ。 えーなんでなんで?? 氷山が砕けてゴジラが出現!! でも描写を見ていると、