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広島カープ新外国人マット・デビッドソンについて

2022年11月17日、広島東洋カープにマット・デビッドソン(Matt Davidson)選手が入団することが発表されました。
アメリカでの成績をみて、どのような選手なのかを確認したいと思います。
(データの出典はFANGRAPHS https://www.fangraphs.com/)

年齢は2023年シーズンは32歳ですが、早生まれなので33歳の学年になります。カープだと上本、一岡世代にあたります。
右投げ右打ちで、3塁手です。

打撃成績

今年は3Aで86試合に出場し、ホームラン32本です。合算して計算するのが大変なので、正確な数字ではありませんが、打率3割、出塁率4割強、長打率6割と打者としては抜群の数字です。
2017・18年にはメジャーでも26・20本塁打とホームランバッターとして活躍しています。長打がどれぐらい打てるかという目安になるISO(長打率ー打率)は、3Aでは2割後半から3割、メジャーでは1割後半から2割前半ぐらいです。今年のカープだと坂倉が.133、菊池が.097、西川が.141と、カープに足りない長打力を補う戦力になりそうです。ですが、アメリカでデビッドソンと同程度のISOだったマクブルームが、日本では.170程度なので、多少は割り引いで考える必要はあるかもしれません。
三振率は常に20%台後半と高め(上記のデータでは三振数/打席で計算)なのは間違いないです。今年のカープだと、坂倉が14%、菊池が13%、西川が17%ほどです。マクブルームは、アメリカ時代にデビッドソンと同じ程度かやや低めの三振率で、日本にきて今年21%でした。日本に来ると外国人は三振が増えるというイメージがありますが、一概にそうともいえないようです。

打球速度など

打球速度(EV)をみてみると、2018年は最速115マイルを記録しています。あまり意味がないかもしれませんが、2022年に100打席以上に立ったメジャーの打者411人のなかで、115マイルを記録したのはわずか24人と考えると、アメリカでもトップレベルのスイングをしているようです。(大谷は119マイルで3位です)詳しくはみませんがバレル率も高いです。

1塁手としての守備成績
3塁手としての守備成績

一番気になるのは守備です。新井さんが去ってから15年間ずっと懸案事項だった3塁が埋まるのか。守備機会は一塁もそれなりに多いですが、基本的には3塁をずっと守ってきています。まだ若かった2017・18年の守備率が.950前後なのが不穏ですね。名手である必要は全くないのですが、内野手のエラーは見ていて辛い気持ちになるので、それを補うような打撃をみせてほしいです。


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