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必殺!恐竜神父の魅力を語りたい

 体調不良でベッドに横たわりながら、わたしは呆然としていた。隣に置いてあるiPad、その画面上に開かれたYouTubeで流れる非難の数々。『人生で一番時間を無駄にした90分だった』『くそ映画』『とても辛かった』
 うそ、こんなに面白いのに!?

 これはちょっと前に、某Vtuberさんの『必殺!恐竜神父』同時視聴に参加した時の一幕である。『必殺!恐竜神父』とはあの『シャーコーン』や『BAD CGIシャーク』を配給しているコンマビジョンさんの配給作品。

 ストーリーは単純明快。恐竜に変化する力を手に入れた敬虔な神父が、自らの力に戸惑いながらも恐竜に変身し、悪の忍者軍団と戦う。それだけ。「こういうの好きでしょ」を全て詰め込んだ結果出来上がった怪作。というわけで今日は『恐竜神父』の良さについて語っていきたいと思う。

①CGがちゃちい

 褒め言葉だ。B級映画の感想を漁っていると時たま『CGが酷すぎる』みたいな評価を目にする。しかし、冷静に考えてほしい。そのストーリーをそこそこまともなクオリティで流された方がずっと苦しくない?

 着ぐるみ感しかない着ぐるみ、雑にやられる人々、想像力を試されるエフェクトの数々、全てがいい感じに笑いどころになって、脱力痛快エンターテイメントとして完成している。

②恐竜

 元恐竜大好きっ子としては、恐竜と化し暴れ回るというだけで100点をあげたくなる。恐竜に襲われるパニックホラーもいいけど、やっぱりティラノサウルスになって暴れ回りたくない!?私は暴れ回りたい。着ぐるみを着ていないシーンの方がアクションしっかりしているのはご愛嬌である。

 そういえばこの前、ティラノサウルスレースなるものが鳥取で開催されていた。ティラノサウルスの着ぐるみを着て走り順位を競うというもので、率直に言ってめちゃめちゃ羨ましかった。次こそは、の気持ちでいる。

③尽きないツッコミどころ

 90分ちょいという短い時間の中に、アクの強いキャラが大集合し、ツッコミを入れているだけで楽しく映画を観終わってしまう。同時視聴とB級映画系って相性いいよね。

 個人的には、あまり下ネタに逃げていないところもポイント高め。グロはどうしても恐竜という題材を扱う上で出てきてしまうが、前述のチャチさのおかげで、そこまで厳しくない仕上がりになっている。結果的に老若男女に勧められる映画に!すごい!

④演技がいい

 これはマジ


 以上、恐竜神父の勧めである。書いていて苦しい気がしなくもなかったが、色々な意味で万人に勧めやすい作品だなのは事実。少なくとも私は今まで生きてきて、恐竜神父を観ているより無駄な時間を幾度となく過ごした自信がある。えっへん。

 皆様もゴールデンウィーク、長いお休みが取れたよって人は、普段みないような映画にチャレンジしてみるのもたまにはアリなのでなかろうか。それでは明日からも良き1日を。ばいばーい!


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