『ヨルガオ殺人事件』

　こんとわー！千早とわだよ！この記事はファンボックスと同じ投稿だよ！

　先日応募した東京創元社さんのアンソニー・ホロヴィッツ『ヨルガオ殺人事件』を読み終えたのでネタバレにならない範囲で感想をつらつらと。

　『ヨルガオ殺人事件』はアンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』から繋がるアティカス・ピュントシリーズの二作目。主人公の編集者が巻き込まれる現代の事件と、彼女の担当作で50年代英国舞台の作中作『探偵アティカス・ピュント』シリーズ。

　作中作の真相が現実の事件の手がかりになる形で、二つの物語を楽しめるのが特徴で、1冊で何冊分もおいしい盛りだくさんな内容が魅力ですね。

　前作『カササギ殺人事件』からアガサ・クリスティを彷彿とさせる作中作が面白すぎて、ミステリ読者を中心に衝撃が走っていたけど、今作でもその面白さは健在！！わたしは今作『ヨルガオ殺人事件』のほうがバランスも良くて好き！！

　作中作が現実の事件に回収されていく様が見事なのにくわえて、今回、作中作の中に入っているちょっとした短編がすっごい良いんだ。素敵な謎と論理の冴えが素晴らしい。

　お腹いっぱいになるほどおいしいミステリを堪能させていただきました。ま、これ以上は語るのも野暮なので、皆買って読んでください。前作好きなら絶対損はさせない。
　『ヨルガオ殺人事件』今年の大本命でありながら、期待に違わぬ面白さでした。ばいばーい！