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SATANIC CARNIVAL'23 DAY2 Vol.1【Hi-STANDARD】仲間と支え合って進むPUNKな生き様

6/18(日)に幕張メッセで開催されたPIZZA OF DEATH主催のパンク・ラウドミュージックフェス、SATANIC CARNIVAL'23 DAY2に行ってきた。  

この日のヘッドライナーは今年2月にドラマーのツネちゃんがあっちに旅立って行ってしまってから、初めてのLIVE出演となるHi-STANDARD

SATANIC CARNIVALというイベントは9回目の開催だけど行くのは今年が初。完全にハイスタに釣られて飛びついちゃったクチです。

ハイスタの4年半ぶり(個人的には2017年12月以来5年半ぶり) のLIVEであり、これはもうちゃんとしとかないとということで久々に正装(ハイスタ×FAT WRECK T、DICKIESじゃなくてあえてハイビスカス柄のショートパンツ、VANSのOLD SCHOOLにSOUND LIKE SHITのメッシュキャップ)キメて幕張地獄へ出かけてきた。

で、この日はハイスタだけじゃなく他のバンドのLIVEも素晴らしくて。色々言いたことが出てきてしまってとても一つの記事ではまとめられず、4つぐらいに分けることにしました(多っ)。

※尚、完全に記憶だけで書いてますんでMCの内容とかはあくまでニュアンスだし、MCしてた箇所が実際とは相違あるかもしれませんが悪しからず。


というわけで今回はもちろんこの日の主役ハイスタ。

SATAN STAGEトリ前の10-FEETがラストに次のハイスタへとリンクさせるかの如く叩きつけた『back to the sunset』がまぁ素晴らしくて、その余韻がまだ残る中、いまかいまかとドキドキしながらかなり前の方で待機。

いよいよかって胸が高鳴る開始3分前に、携帯にポコンってインスタの通知が!難波くんがインスタLIVEを始めたって!

え、今!?と思いつつ開いたらバックステージの様子が映し出されて、難波くん健くんのツーショットや通路に佇むホルモンのダイちゃんなんかが映ってる!

オオーッなんて興奮してるうちに場内が暗転。速攻で携帯しまってステージ見上げる。

いつも通りSTIFF LITTLE FINGERSのSEかと思いきや、大型スクリーンにツネちゃんの数々の写真が『Bridge Over Troubled Water』(サイモン&ガーファンクルのハイスタCOVER)と共に映し出される!このまさかの演出にいきなりもう泣きそう…。

そして健くん、難波くんがステージに登場。バックドロップも上昇。場内最後方からもボルテージの圧が押し寄せてることが背中でわかる。1人目のサポートドラマーEKKUNが呼び込まれる。ツネちゃんTシャツ着てる!

難波くんが第一声。
「よっしゃあ!ツネちゃんが悔しがるぐらい暴れろよ!」
続いて健くん「ベテラン勢、怪我すんなよ!」
からの一発目『START TODAY』

I gotta start today with a brand new feeling
新たな気持ちで今日を始めるんだ

Get rid of evil thoughts and prime my mind
邪悪な気持ちは捨てて、自分の気持ちに正直に生きるんだ

I take it as it is in this chaotic world
こんなにも混沌とした世界でも僕は素直に生きていくんだ

Recognize and choose my own values
自分を認めて、自分だけの道を選んでいくんだ

新たな気持ちで今日を始めるんだという決意表明をぶちかます一発目に心底身震いさせられて、曲終わってからしばし茫然としちゃう…。


「光がないなら自分が輝け!」(最初言い間違った難波くんお茶目w)からの『STAY GOLD』!はいキタこれ!この曲が鳴ってる時間、空間の異次元の輝きはもはやことばに表しようがないんだよな…。

「ふぁいてぃーんふぃすっ」
って歌い出して始まった『FIGHTING FISTS, ANGRY SOUL』は場内全員で「ゴーファイ ナーーーウ!!」って拳突き上げる。

難波くん「怒りは大事!でも怒りの矛先を間違えんなって話し!アンガーマネジメント!怒った時は6秒待つと良いらし…」
健くん「なんの話しw」

難波くん、良い感じにいつも通り暴走してるし、良い感じにいつも通り合いの手入れる健くん!そしてまだ続く。

難波くん「けんくーん」
健くん「笑………なんちゃーん」
難波くん「これからもずっとそばにいてよ!」
健くん「笑………いるよー!」笑

なんていうお茶目で、でも切実なやりとりに萌え狂わされてからの『CLOSE TO ME』!
オーディエンスがありったけ腹から声出して難波くんパートと、健くんのロングコーラスパートにそれぞれ分かれて歌ってて、ハイスタのLIVEこれこれ!ってなる!

健くん「ハイスタには新曲があるんです。」
難波くん「みんな歌ってよー!ツネちゃんの"あーあー"のとこ!」

『I’M A RAT』
もちろんみんなで「アーアー!」の大合唱!そうか、ツネちゃんを感じたいならココを歌えばいいのか。

最後の健くんのギターがめちゃくちゃメロウに聴こえて、初めて生で演奏された『I'M A RAT』の輝きもまたとんでもないことになってた! 

ここでEKKUNからドラムがチェンジ。サポードラマーの先陣を切って重圧をもろともせずやり切ったEKKUN、本当にありがとう。
しかも急に難波くんに
「ツネちゃんいるの?どこにいるの?」
って無茶ぶりされて、一瞬「…え?」ってなってからすかさず
「いるよー!(胸掴んで)ここにいるよー!」
って健気に返してたのが漢でした(もちろん本音なんだってのはわかってるけど)!

ドラムセットチェンジの間にまたMC。

健くん「このSATANICの出演はツネちゃんがやろうって言ってたんだよ。でもツネちゃんがいなくなってどうしようってなった時に、EKKUNが真っ先に手を上げてくれた。だからミスしたって怒んないよ!」
難波くん「そうそう。ボロボロになったっていいんだよ!おれらなんかネズミだよ。」
健くん「ネズミ男に似てるしね。」
難波くん「そうなんだよ!最近だと沙悟浄に似てるって言われててさ…。」
二人「…。」
健くん「次のドラム呼ぼっか…?」(猛爆)

ここでTHE BONEZからZAXが登場!EKKUNと同じくツネちゃんT!

『ANOTHER STARTING LINE』から間髪入れずに健くんがZAXに手のひらクイクイさせてカウント求め、そのまま『MY HEART FEEL SO FREE』!
締めのジャンプがバッチリ決まる!
でた、ハイスタのシグネイチャームーブ!当たり前だけど、これぞハイスタだわー!

『THE GIFT』に続いた『BRAND NEW SUNSET』は最後のギターがいつもより長め、かつZAXのフィルと共に締めるスペシャルバージョンだった!

ZAXがスティックをバックドロップに向けて高く放って
「ツネさーん、愛してまーす!」
と叫ぶ!ZAXお疲れ様!本当にありがとう!

ここで突然難波くんが夜中にインスタLIVE配信する時ばりにおもむろにBASSかき鳴らして『THE SOUND OF SECRET MIND』を歌い始める。
健くんは「難ちゃん自分家にいると思ってない?」
って笑ってたけど、そのまま即興でコーラス合わせてくれる健くん。シークレットマインド大好きなのでワンフレーズでもこういう形で聴けて超嬉しい。

難波くん「久々にあれ聴きたいなー!」から、すぐに察して愛器HONEYを高めに持ち替えて、お約束の『LOVIN' YOU』をいつも以上に間をたっぷりとって歌い上げる健くん。

その間に袖から難波くんが呼び込んだのが次のドラマー、マキシマムザホルモンからナヲちゃん!難波くんと出てきた時点でもう既に泣いてる。そしてやっぱりツネちゃんT!

ナヲ「健さんも難波さんも今まで一度も女子のドラマーと合わせたことがないらしいので、名実ともに私が初めての女になります!(猛爆)」

ナヲちゃんとの一曲目、『Can't Help Falling In Love』がもう堪らんくて。難波くんも終わってから「今のヤバかったなぁ…」って一瞬余韻に浸ってたし。

あとね、ナヲちゃんとフロント2人の掛け合いが超面白くて最高なの。全く辛気臭くなくて、ひたすら愉快にしょーもないことばっか言っててただただ楽しい。

ナヲ「二人の後ろで叩く重圧で痩せました!」
健くん&難波くん「え?w」

ナヲ「でも健さんと難波さんと一緒に演奏できるなんて、あの頃の私に教えてあげたい、、、夢は死なへん!」(猛爆)
健くん「それ、他の人のやつ…w」

もうずーっと見ていたいw

難波くん「もうさ、こうやっておじさんになるのも初めてだし、常に新しい人生なのよ!」
もちろん次の曲は『NEW LIFE』

ちなみに高校生ん時にお遊びで友達とスタジオ入ってひたすら演ってたのがこの『NEW LIFE』!自分は全然楽器できないからドラムねって言われてこの曲のドラム練習してた時あったから、特にナヲちゃんのドラミングに釘付けになってました。

難波くん「青春終わったって言ってる奴さ、全然終わってねーから!みんなまた会おう!ツネちゃんまた会おう!」

『MAXIMUM OVERDRIVE』を経て、最後の一曲はツネちゃんへ呼びかけるようなこの曲。

『Dear My Friend』

The sky is blue The sun,it shines
空は青く 太陽は輝いている

It's the same for everyone
それは誰にだって同じことなんだよ

You and I will meet again
僕たちはまた会える

So I won't say good bye
だから、「さようなら」は言わないよ

Dear my friend
大切な友へ

Now you have your freedom
自由にやっているんだろう?

Dear my friend
大切な友へ

Can you hear I'm calling Dear my friend
僕の声は聞こえている? 親愛なる友よ

最後の大サビでバックドロップが崩れ落ちると同時に大型スクリーンにツネちゃんの数々の写真がまたも映し出される!THE GIFTツアーのさいたまスーパーアリーナ公演でツネちゃんが『VAMOS! NIPPON』をオーディエンスのコール付きで叩いてた写真もあった!最後の写真はオーディエンスに飛び込んでる笑顔のツネちゃん。

ここまで泣かないで我慢してたけど、さすがに崩壊した…。

こうして全ての曲が終わってSEでQUEENの『We Are The Champions』が流れるなか、ナヲちゃんの労をねぎらう健くんと難波くん。ナヲちゃんも本当にありがとう。

そしてEKKUN、ZAXも加わって5人、いや6人のHi-STANDARDによるカーテンコール。


サポートドラマーの3人が一足先に去った後、残った健くんと難波くんが固く抱擁。そのまま肩を組んでステージ袖へ立ち去っていき(健くん、袖にいたTOSHI-LOWを見つけてハイタッチ!)、姿が見えなくなったところでHi-STANDARD4年半ぶりのLIVEがこれにて終演となった。


SATANIC CARNIVAL'23のハイスタのLIVEが終わってみて思うのは、つまるところハイスタはハイスタだった、ということ。

それは音が、とかそういう狭い話じゃなくて、ハイスタがステージで見せてくれたAttitudeそのものがハイスタだった、ということ。

今日のステージ、とにかく何度も拳を重ね合う健くんと難波くんがとても印象的で。「そばにいてねー!」「いるよー!」の掛け合いなんかもそうだけど、この2人の様子を見てたら互いに苦境の中にあってサポートしあって、こうして人前でハイスタとしてなんとか立っているんだなってつくづく思わされた。

またドラマーの不在にあって、自分のバンド活動も多忙な中、ハイスタのドラマーとしての重圧も背負いながらサポートしていたEKKUN、ZAX、ナヲちゃん3人の存在。そしてこのドラマー達を気遣って演奏中にアイコンタクトを頻繁に送る健くんと難波くん。

さらに難波くんが「ピザオブデスがすごくケアやサポートしてくれた。」って言ってて、あらゆる関係者や周りの仲間たちがハイスタを支えてたんだなってことも思うし。

そして何よりツネちゃんの存在がハイスタを支えていた。

ツネちゃんが最初に「ハイスタやるならPIZZAのこのイベントからでしょ!」って言ってたからこそ、残った2人はやり通せたんだと思う。あと、バックドロップに描かれたアメーバ状のやつを健くんが指して
「あれ、ツネちゃんっぽくねw」
って言ってて。これね↓

めっちゃ支えてるしw

ボロボロになって痛みを抱えて七転八倒しても、仲間と共に互いに支え合いながらKIDS達の前に立って全力で音を鳴らす。どんなことがあってもKEEP GOINGしていくそのAttitudeこそが、やっぱり紛れもなくハイスタだった。

健くん「ツネちゃんが最初にやろうと言ったこのライブしか今年は決まってなかった。今回は友だちのドラマーにお願いしてサポートという形でやってもらったけど、次はナンちゃんとよく話してドラマーを入れる形になると思う。だから今日みたいなこういう形のライブは今日が最後だと思う。」

ひとつ区切りをつけて、まだまだ前に進むハイスタ。転がり続けるPUNKな生き様を見せてくれてありがとう!!!そしてオレたちを、ハイスタを支え続けてくれるツネちゃんありがとう!!!

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