虎次郎

好奇心に生きる34歳男性。 家族大好き 文章書くの好き 基本寝不足 ぐっすり寝る時間…

虎次郎

好奇心に生きる34歳男性。 家族大好き 文章書くの好き 基本寝不足 ぐっすり寝る時間を確保するべく日夜奮闘中 ---小説--- 34年間培ってきた妄想力。 僕の脳内には地球2個分ぐらいの別世界(妄想世界)が広がっています。 この妄想力を筆に乗せて書いています。

最近の記事

好奇心×可能性=未来

まさかこんなことになるなんて、、、 私は法学部を卒業後、飲食業界へと足を踏み入れた。 当時、アルバイトをしていた地元のダイニングバー。 いつも疲れ切っていた社員さんたちだが、何故か皆いきいきとしていた。 そのとき私は"やりがい"というものを学生ながらに感じ取った。 それがきっかけで卒業後、飲食業界へと入った。 ...というのは建前で 本当は、玉木宏と上野樹里が主演を務めた伝説のドラマ『のだめカンタービレ』の影響だ。 「あれって音楽のドラマじゃないの?」 これま

    • “一刻を争う”〜 ジャックバウアーの憂鬱 〜

      日頃当たり前のように使っている言葉。 考えてみると、その言葉の意味を知らずに使っているなんてことがある。 タイトルにある通り、『一刻を争う』という慣用句。 私はこれまで、1分1秒を争うという意味で使ってきた。 しかし、実際に『一刻』がどれぐらいの時間をさす言葉なのかを知らずに使っていた。 現代っ子らしく、気になったらすぐに偉大なるGoogle先生に聞いてしまおう。 すぐに答えが得られた。 どうやら『一刻=約15分』らしい。 思った以上に余裕あった。 映画とかで、「

      • 通り過ぎる相模線を4つの目が追いかける

        先日2歳になった息子と2人でお散歩。 本人のマイブーム、前抱っこのスタイルでかれこれ40分歩き続けた。 父という乗り物の、行き先を決める権利は私にはない。 息子氏の仰せのままに今日も父は行く。 公園に向かっている途中で突然息子氏が行き先の変更を告げた。 「カンカン行きたい」 訳):踏切行きたい 13kg超の息子を抱っこして40分歩き続けたことで、私のふくらはぎは破裂寸前だった。 しかも気温は相変わらず30度over... 死にものぐるいで、なんとか無事踏切に到着

        • 【メルカリ】初出品から26日間で売上10万円達成!書籍販売成功のノウハウ公開

          あなたはメルカリに出品後、 ただ“ 待つ ”だけで、そのうち売れると考えていませんか? もしそうだとしたら、今すぐその考えを改めてください。 ただ待っているだけでは飽和状態のメルカリ市場で埋もれてしまう一方です。 何もしない=売れるチャンスを逃していることと同じです。 せっかく出品するからには、やはり少しでも高く売りたいですよね! そのためには攻めの戦略が必要不可欠です! この記事では、メルカリ初心者の私が、初出品から26日間で売上10万円を達成したノウハウを詳し

          ¥300〜
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        好奇心×可能性=未来

          線引き

          何故こんなことに、、、? 私は狼狽えながらも組織から渡された書類に目を通す。 「バカな、、、」 納得がいかない。 こんなの筋が通っていないじゃないか! いつからだ、、、? いつからこんな事がまかり通る世の中になってしまったんだ⁉︎ 私の心臓を締め付けるこの感覚を『恐怖』と呼ぶのだろうか。 柄にもなく狼狽える自分を落ち着かせようと、震える手でペットボトルの蓋を開け、ミネラルウォーターをひと口。 「キンキンに冷えてやがるゼェ」 冷蔵庫から出したての水は とても冷た

          彼の賞味期限

          「キミにはがっかりだよ」 修復不可能な溝が出来たことを告げ、私は彼を暗い棺の中へと押し込み、勢いよく蓋を閉めた。 そうして月曜日の朝、燃えるゴミとともに、彼に永遠の別れを告げた。 きっかけはとても些細なことだった。 いや、彼からすれば些細なことだが 私にとっては見過ごすことの出来ない、実に許し難いことだった。 別に彼がヘマをした訳でも、嘘を吐いた訳でもない。 ... ...ただ、ただ裏面に賞味期限が書いていなかったんだ。 *・*・*・*・*・*・*・* 彼=無

          彼の賞味期限

          18.SNSのトリセツを義務教育に

          某回転寿司チェーン店での、迷惑行為の様子がSNSで拡散されて大炎上を起こした事件を覚えているだろうか? あの後も似た様な迷惑行為の動画が"濁った"湧き水の如くあちらこちらから上がっては炎上を繰り返している。 ここらで一度、SNSの持つ恐るべき力と使用時の異常な精神状態を冷静に考え直し、それを教育すべきフェーズにきていると私は考える。 現代はナチスの支配下での密告制度にも似た、相互監視の社会になりつつあり、暴力ではなく、社会的制裁による粛清が行われている。 もちろんそれらが抑止

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          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈37〉Another Story-02

          Another Story ガイド 編-02 《 ギムレット 》 2021年7月23日 今日は57年振りに、東京でオリンピックの開会式が行われる。 世間はオリンピック一色に染まっており、日本における今世紀最大のイベントの一つだ。 しかし、DPAではオリンピック以上に重要な作戦が行われていた。 夕方頃、1人の作家が件の地下室へと運び込まれた。 ガイドのオフィスには西日が差し込んでおり、この時間はオフィスが最も暗い時間帯だった。 DPAという秘密結社においても世間

          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈37〉Another Story-02

          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈36〉Another Story-01

          Another Story ガイド 編-01 《 黒いレンズ 》 凶悪犯が連れていかれる謎の地下室。 ここの存在を知るのはDPAの中でも執行部の人間のみ。 そしてしゃがれ声の老人を知る者は、更にその中でも一握り。 実はこの男、くたびれたスーツからは想像できないが、地位としては日本本部長の秋山と同等の権力を持つ。 DPAには『ガイド』と『off』といった特殊な役割を担う機関がある。 この二つは総本部直属の独立組織という扱いになるため、彼は日本本部の執行部会議に参加す

          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈36〉Another Story-01

          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈35〉第七章- 最終話 -

          第七章 芳田裕介 編 - 最終話 - 《 Dead or Dream 》 裕介はコンビニでコーヒーを買い、ゆっくりと帰路に着く。 同じ道でも陽の当たり方によって印象が異なる。 数年前まで、こんなこと何とも思わなかったが、今では当たり前の光景の中にこそ沢山のヒントや発見があることに気付いた。 今になってやっと、目に映るもの全てがヒントになるという望の言葉の意味を理解できるようになっていた。 この小説が完成したら、記憶の中での望との対話も終わる気がして寂しさもあったが

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          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈34〉第六章-04

          第六章 松本周平 編 Ⅲ-04 《 粛清 》 開会式まで残り3分を切ったところでヤマの様子が慌ただしくなる。 「ヤマどうした?何かトラブルか?」 「やばい、何者かにハッキングされてる...クソッどうなってんだ...」 万全かに思えた作戦だが、突然ヤマのパソコンがハッキングされ、ヤマは対処に追われる。 「メインコンピューターに入った途端にやられた!クソ、呑まれる!!!」 ヤマの声とほぼ同時に五十嵐からも通信が入る。 五十嵐の方は構築したスーパーコンピュータの繋が

          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈34〉第六章-04

          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈33〉第六章-03

          第六章 松本周平 編 Ⅲ-03 《 嵐の前の静けさ 》 ——— オリンピック開会式当日。 開会式は夜20時から始まるため、3人に残された時間は約3時間。 ここまで入念に準備を行ってきた。 最後にもう一度集まり、最終確認を行う。 世界を揺るがす大規模な作戦前でも皆落ち着いていた。 この胆力は奇しくも、これから潰そうとしている組織での訓練の賜物だった。 五十嵐はオペレーター専用車の中で、複数のコンピューターを同時に操り、世界中のモニターの強制立ち上げをする下準備に入

          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈33〉第六章-03

          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈32〉第六章-02

          第六章 松本周平 編 Ⅲ-02 《 Gremlin 》 ——— 2週間後 周平はオフィスにてデスクワークをこなしつつ、秘匿回線にてアナ室の同期だったヤマへと連絡をした。 なんと彼は今、アナ室の室長の席にいる。 もともと仕事のできる優秀な人間だったが、文字通り可愛い後輩ができたことで、抜群の指導力も発揮し、それが評価されトントン拍子で出世した。 そんなヤマに指導された美咲はなんと主任となっていた。 それほどまでに指導力があったなんて周平の知っているヤマの姿からはま

          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈32〉第六章-02

          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈31〉第六章-01

          第六章 松本周平 編 Ⅲ-01 《 邂逅 》 DPAには職員を監視する『 off 』と呼ばれる機関がある。 オペレーターやアナリスト、エージェントなど全てが監視対象だ。 衛星や超小型のドローン、時には自身の足を使って監視を行う。 トップエージェントたちも監視対象となるため、斎藤や周平たちよりも更に優れた能力を持つ精鋭たちだ。 主に軍や警察組織の特殊部隊にいた者などが『off』としてスカウトされる。 彼らは本国のカリフォルニア総本部にいる創設者の4人直属の機関で、

          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈31〉第六章-01

          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈30〉第五章-02

          第五章 芳田裕介 編 Ⅱ-02 《 小説家 芳田裕介 》 ——— 月日は流れ、世間は来月開催される2度目の東京オリンピックのことでもちきりだった。 世界中を震撼させた新型コロナウイルスの影響で本来の予定よりも一年遅れての開催となる。 あの頃は新型のウイルスが世界中で広まって、大勢の犠牲者を出したり、世界中が擬似鎖国状態に陥ったりするなんてことは予想だにしなかった。 そんな中、裕介の小説はこれまでにないほどに捗っており、完成まで残り一章というところまで迫っていた。

          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈30〉第五章-02

          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈29〉第五章-01

          第五章 芳田裕介 編 Ⅱ-01 《 閃き 》 ——— 時刻は10時34分。 アラームに設定している曲が2周目に入ろうとしたとき、布団から手が伸びてきて、手探りでスマートフォンの位置を探り当た。 その手は画面を見ないまま、器用にアラームを止め、しばらくしてから本体がゆっくりと起き上がった。 ——— なんだか変な夢を見た。 頭をボリボリとかきながら夢の内容を思い出す。 暗闇の中で、ただひたすらに名前を呼ばれるだけの夢。 何度も俺の名前を呼ぶ懐かしい声。 あれは今は亡

          死刑囚再利用プログラム -Dead or Dream-〈29〉第五章-01