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愛岐トンネル群

愛岐トンネル群は 1900(明治33)年に開通し、1966年(昭和41年)に廃線となった国鉄中央(西)線跡。13基有ったトンネルのうち3〜6号の4基を保存整備して年に2回一般公開している。
赤煉瓦で作られたトンネルは、崩落することも殆ど無くその姿をとどめている。
愛岐トンネル群のある一帯は春には桜が有名な景勝地で、その昔は観光地として賑わっていた記憶がある。
多分そんな記憶がある世代は私達が最後なんじゃないかと思う。
因みに私達夫婦は愛岐トンネル群のある定光寺駅にあった千歳楼という観光旅館で結婚式を挙げた。
その後その旅館は廃業し、残された建物は廃墟となって、今では心霊スポットとなっているとか。

その愛岐トンネル群のこの秋の一般公開は昨日から。
一度赤煉瓦のトンネルを見てみたいと思っていたので夫を誘って行ってきた。
普段は無人駅で、降りる人は殆どいない定光寺駅なのに、今日は快速電車も臨時停車するという。
駅のホームからもうすごい人だった。
駅を降り、トンネル群の入口迄ぞろぞろと人の列が続き、入口付近ではしばらく待つことに。
細い階段を登って着いた高台からすぐに一つ目のトンネルの入り口。相変わらず人の列は続いているので、ぞろぞろと歩いて行く。
トンネル内は気のせいか炭の香り。
その昔蒸気機関車が走っていたからかもしれない。
日が当たらないので暗く、気温も低い。
トンネルによってはイルミネーションが施されていたが、基本暗い。
小さな子が怖がって泣いていた。
スマホの懐中電灯で足元を照らしながら歩く。
足元は鉄道に敷かれていたっぽい石が残っている。
線路は撤去されていろいろと再利用されているらしい。
トンネルとトンネルとの間の道中は所々広くなっていて、ベンチが置かれていたり売店が出ていたりしたが、午後1時頃の時点でお弁当類は完売していた。

途中、山の方へ行く道や河原へ降りられる道もあったが終点まで寄り道しないで歩く。1時間弱で終点で行き止まり。帰路は来た道を戻る。
帰り道は太陽に向かって歩くので、葉っぱが日の光に透けてキラキラ綺麗。
人は相変わらず多い。
写真を撮ると必ず人が入ってしまう。

紅葉をゆっくり愛でるつもりで出かけてきたけど人の多さに疲れてしまった。
平日に来るべきだったかな。


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