野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」 第一話 大黒屋光太夫(その8)
★ヘッダー画像:(光太夫たちが根室へ向かったオホーツクの地図(1737年)(詳細はページ末に)
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第一話 大黒屋光太夫(その8)
【4】(のつづき)
だが、送還船に乗った漂民は結局、光太夫、小市、磯吉の3人だけだった(磯吉は、住み込みでの働き先の鋳物師の娘と恋仲になったが、別れることに決めた)。
九右衛門は病死。墓地に埋めてもらえるというので最後に洗礼をうけた。
新蔵は、大病をした際に洗礼をうけた。まさか自分が回復し、一行の帰国嘆願がかなうと