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ごめんね。これからは、もうしないから。
だから、もう一度仲直りしようよ。
露伴は、殴られた後に立ち上がって、そう云った。

もう無理だよ。
僕たちのクラスは、二つに分かれちゃったし、
他のクラスも、なんかそうらしいし。
どうせ、もう無理なんだよ。
どうせ君は、力でワンチームにしたいんでしょ?

そんなの無理だって。
それは、あっけないほどあっという間に終わるよ。
それは、解決とは呼ばないし、
解決と呼びたくないよ。

じゃあどうすんのよ。
話し合いで解決なんて米倉、頭おかしいんじゃないのか?

まだお前らよりはマシだよ。
たとえ力で解決したとしてもだ。
屈した側の火は消えることはない。
消えるよりも遥かに大きくなって、
手がつかないようになる。
そして、いつかはお前クラスも崩壊する。

前もあれだろ、
クラス崩壊しただろお前とこ。

そう言えば、つい最近もクラスが崩壊していた。
でも、でももう違うんだ。
もう過去の じゃない。
もう港なんて要らないよ。

そんなこと誰が信じるかよ。

 「と言うよりも、田中さんあんたのところと
もめてるじゃん。どうするのあれ。」露伴がボソッと聞いてきた。

正直、殴り合いはしたくない。
殴り合いになるのなら、旭日も来てくれるのかな。
それすら分からない。

その時、旭日はとても緊張していた。
今日は試験日でも、発表会でも何でもない
ただの一日。
だけれども、誰かが取る行動一つで、
スグに一変する。
旭日はそれを考えている所為で、
ビクビク震えていた。

田中さんはと言うと、
今は何を考えているのか分からない。
でも、あとちょっとで
火薬に火が付きそうだって言うのは、
共通認識らしい。


今にも爆発しそうな様子を、
神は上空でリンゴをかじりながら
下界を眺めている。

隣で、別の神があんなもの食べるから
そうなるのだ。

ふざけんな!
何が、あの地には悪魔がいるだ。
どこにでもいるんだよ。そんなの。
お前教祖ぶってるけど、
どうせお前のところにも、何体もついてるぞ。
くそパチモンが。










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