コイツ良い奴だからさ、

バイトの先輩が言うこの人はいい人だと。
僕は、思う。彼が私にそう思わせているのでは無いのかと。僕とその人は、今日がはじめましてなのに、いい人だからなんて、なんか違う気がする。

僕に対しては、そうでは無い態度をとる可能性だってあるはず。それなのにもかかわらず、先輩はそう言いきった。

しかしながら、僕は他人をそこまで信用してない。
だけれども、人は鏡だと思うから、僕は、丁寧に接するが、どうもご立腹のよう。

僕の堪忍袋の緒が切れかけそうな時に休憩をした。

うちのバイトは、そんなに休憩させて貰えない。

どうせ、人間関係は利害関係なのだから、
僕がその人に利益をあげなければ、
僕は、貰えない。

そんなことしてまで、貰う気もないし、
貰いたくない。

胸の中で僕を見てるじいちゃんが言った。

おっ!運ええやないか。
ここから面白そうだな。
僕は、そんな声がなんとなく聞こえてきたので、
目の腐った笑顔でその先輩を見た。

まぁ、別に怒られたって構わないし、
なんなら、盛大に笑ってくれたっていい。

笑いたいのなら、笑え。
  
僕は、誰かが見てくれてるって思って、待ってる。

それでも、壊れそうなら、逃げるか、
訴訟かどっちか。


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