壁埋まり夫

エロに正直。自称セクシャルカウンセラー兼フェザータッチ伝道師。

壁埋まり夫

エロに正直。自称セクシャルカウンセラー兼フェザータッチ伝道師。

最近の記事

喘ぎ声の演技について

 喘ぎ声もまたセックスにおいて何が正解かわからないのに、それを欲しがる人は相手に強要してでも聞きたがる事がある程に重要な興奮要素である。喘ぎ声は「性感や快感を得て演技するまでもなく自然に漏れ出る声または呼吸の一部」であるため少なくない人が快感のバロメーターだと思っているようだが、実際のところ喘ぎ声なんてものはいくらでも演技できるのであり「この前も彼女を大声で喘がせちゃってさ~」なんて自慢がお寒い勘違い野郎にしか見えないのも(そもそも他人のセックスがどれだけ盛り上がったかなんて

    • あなたに市場価値はない

       自分の理想に合う相手が見つからないという発言に対し「あなた自分の市場価値わかってるんですか?」とツッコむやりとりが、Twitterを見ていれば嫌でも目に入ってくる。ツッコむ側の気持ちはわからないでもない(余計なお世話は誰でも無自覚にやっているものだ)が、しかし「自分の市場価値を理解しているか?」というその指摘は全然的を得ていないという部分は問題だろう。  理由は簡単で、あなたがパートナーを欲して探しているその時、あなたは恋愛相手探しというフィールドの市場に並べられている商

      • 「好きだからセックスしたい」を掘り下げる

        「好きだから一緒に居たい」  という言葉に対して「いやそんなのはおかしい」といきなり突っかかる人はなかなかいないと思うが、しかし 「一緒に居れば好きになる」  という言葉については「必ずしもそうはならんやろ」という意見も出てくると思う。  「そうはならんやろ」の理由は簡単で、一緒に居るという行動・行為によって人がどんな感情を抱えてどんな気持ちに変化するかはそれぞれ違うからだ。むしろ理由もなく共同生活を始めろと言われたら拒否する気持ちの方が強いだろう。  ということは

        • 理想が100%叶う=独裁

           理想通りのお付き合いが毎日変わる事なく実現し続けるという無茶を設定し、それがほんの少しでも達成されないと「わたしは雑に扱われた」と相手を非難する極端な人物像を設定し、その構成に「相手を大切にできないのは悪い事だ」という上っ面の正論を当てはめて正当化するという論法で作り上げられた主張。そして、その主張の全てに同意した訳ではなく正論の部分にのみ部分的同意した「いいね」も主張への全面肯定として一括集計し、結果的にその主張のすべてが大勢に受け入れられているという誤った根拠を作り上げ

        喘ぎ声の演技について

          フェザータッチ勉強会への応募要項

          こちらは ・壁埋まり夫からフェザータッチを受ける ・フェザータッチ習得のための基本練習 上記を体験したい成人女性専用の申込フォームへの窓口です。 ご希望される方は壁埋まり夫twitterアカウントのDM宛に「フェザータッチ希望です」とメッセージをお送りください。現在使用しているアカウントからでも、捨てアカウントからでもOKです。 ◆概要 フェザータッチは全身くまなく触れ合うスキンシップです。 特に女性が心身共に興奮を高めるため有効なテクニックです。 ・セックスを楽しむため

          フェザータッチ勉強会への応募要項

          我思う、故に耳舐めプレイ

           発端は耳舐めプレイを楽しんでくれた相手から「触手攻めとして興奮した!」という感想をもらった事だ。  性癖は自由である。そして性癖は実在する肉体で可能なプレイの範疇に収まるとは限らない。こと創作物の世界においてはあらゆる独創的なプレイが「都合よく気持ち良くなれるもの」として描かれているし、多くの人はそれが想像の産物である事を理解したうえで性的娯楽として楽しんでいる。パートナーがいる人でもオナニーに使うオカズには創作物を好むというのは珍しい事ではない。ところが冒頭に挙げた女性

          我思う、故に耳舐めプレイ

          「彼氏が私の目を見て話してくれない」という不満からの恋愛観の考察

           ある男性からの相談で「自分が彼女の目を見て話せない事が原因で、目を見て話すよう要求されたり浮気を疑われたりした」という話を聞いて、筆者は恋愛観に関するいくつかの考えに至った。今回はそのあたりを列挙してみる。 ◆ 相手の目を見て話すという行為の意味  社会生活においては面接の時点から必要とされる「目を見て話せ」の行動様式だが、社会人になってからもこれを馬鹿正直に守り続けている人はいない。対話において「顔を向ける」のと「目線を向ける」のと「目線が絡む」のがそれぞれ別の意図で

          「彼氏が私の目を見て話してくれない」という不満からの恋愛観の考察

          緊急避妊薬市販化について2020年10月末に思う事

           この10月、内閣府から「緊急避妊薬を薬局で処方箋なしに購入できるよう検討する方針」が打ち出され、各種メディアで報道された。そしてその直後から、ざっくり言えば「緊急避妊薬を避妊手段のひとつだと言う男性を馬鹿にして良いという風潮」が見られるようになった。  非常識な人に対してあえて馬鹿にする事で遠回しに嗜める、あるいは極端な悪例に例えて同様の過ちを起こさないよう注意を促す、そういった伝達手段がある事は否定しない。だが、それらの伝達手段は元となる問題提起について大多数の人が正し

          緊急避妊薬市販化について2020年10月末に思う事

          セックスのホテル代を割り勘にするしない問題、最初から結論出てる説

           結論から書く。 「お互いに楽しむセックス」を達成した人達がホテル代を割り勘にしてるだけ。  割り勘とは発生した経費を複数人が過不足なく平等に支払う事である。言い換えれば、そこで得た価値に対して平等に金を払う事へ全員が納得している状態という事でもある。お金の話を抜きにすれば、あなたも私も同じだけの価値を得たとお互い納得している状態と言う事もできるだろう。これをセックスに変換すれば、あなたも私も同じだけセックスを楽しめたとお互い納得している状態となる。同じだけ楽しめたのなら

          セックスのホテル代を割り勘にするしない問題、最初から結論出てる説

          美味しいものを食べて泣けた経験、ありますか?

           ところであなたが誰かと食事に行ったとしよう。店はどこでも構わないしメニューもあなたが好きなものでいい。とにかく結果として「あなたはその食事にとても満足した」とする。ここで突然、次の2例を考えてみる。 ①食事が美味しかった ②食事が美味しくて泣けた  どちらも「美味しい食事を楽しむ」という目的に対する結果として、充分な満足を得られるであろう体験と筆者は思う。②の方がより強く感情を揺さぶられてはいるがそれはどうあれ本人由来の理由(感受性が豊かとか、すごく空腹だった等)による

          美味しいものを食べて泣けた経験、ありますか?

          パートナーが風俗を利用している事をどう捉えるか

           恋人が風俗に通っている、と聞けばそのカップルの行く末を心配する気持ちを多くの人が感じるだろう。なぜなら我々の価値観においては恋人関係にある人が風俗へ行く事を悪と捉えているからだ。そう捉えるのは、セックスは唯一恋人とだけ行う行為であり、その理由はセックスが子を持つであろう将来への直接的行動だからであり、恋人以外の他人との間で妊娠が起きる事を避けるべきという考えがあるからだが、「不貞行為という倫理観に抵触する行為だから」というルールに基づいて何となく悪い事だから…と思っている人

          パートナーが風俗を利用している事をどう捉えるか

          「彼女にお金を借りる男性はクズ男か?」という話

           一般的な感覚では、彼女にお金を借りる男性はクズ男に分類される事が多く、もちろんその男性がクズだと判断される要因も様々にあるのだけれど、中には貸し借りに至った理由も聞かず「彼女にお金を借りるような男はその時点でクズだ」と言い切る風潮もある。実際には彼女にお金を借りたというのは何らかの原因があって生じた行動の一側面に過ぎず、その理由抜きに良し悪しを判断する事はできない。  彼女にお金を借りたという行動が一側面に過ぎないという点については、その行動の前後関係を含めて考えるとわか

          「彼女にお金を借りる男性はクズ男か?」という話

          予定キャンセルから一転、恋人と過ごすクリスマス

           この記事はお題箱宛に届いた投稿から、どうやらクリスマスイブまで(つまり今夜)に返答を求めているであろう内容だったものについて特急で書いている。少なからず誤脱や文体の崩れる部分もあると思うが許して欲しい。  さて、まずはお題の要点をまとめると次のようになった。 ・クリスマス合わせの予定を組んだが、どちらか一方の急用で予定をキャンセルした(どちら側の理由かは不明) ・昨日になってキャンセルの原因だった急用がなくなり、結果としてクリスマスを一緒に過ごす事に落ち着いた ・一緒に

          予定キャンセルから一転、恋人と過ごすクリスマス

          射精を目的としないセックスの論点

           筆者は日頃から、セックスにおいて射精を目的としなければセックス関連のQOL(Quality of Life)は間違いなく向上する、と言い続けている。しかし中には筆者の説明不足によって誤解されている場合もあり、改めてちゃんと説明した方が良いなと感じた。 射精を目的としないセックスにおける筆者の論点は、以下のとおりだ。 ①射精=疲れるという当然の帰結を避ければ、次のセックスに応じるのが楽になる ②女性のセックスの満足度に、男性が射精したかどうかは含まない ③射精に必要な男性

          射精を目的としないセックスの論点

          「重い」と思われたくないあなたへ

           こんな事を言ったら彼から重いと思われないか心配で――恋愛相談で何度も耳にする話だ。自分がパートナーにとっての重い存在だと思われる事への異常とも言える懸念、配慮、我慢。しかしそれでも思わず言ってしまう、重い言葉。  恋愛関係における重さの定義は概ね「相手にとって悪い印象に分類されるほどの強烈な好意」だろう。一緒にいて嬉しい気持ちになるのは皆一緒で、いつまでも一緒にいたいね~なんて言っているぐらいなら良いが、これが「どこにも行かないでね?」ぐらいになり始めると、ああ…こいつは

          「重い」と思われたくないあなたへ

          恋人から「忙しくて会えない」と言われたあなたへ

           相手があなたを好く気持ちは誰かに邪魔されるものではないが、あなたと会う機会には様々な他者からの都合が割り込むものだ。会う機会が作れないのは他者のせいであり、あなたへの好意がなくて会わないのではない。  相手が忙しいのはあなたのせいではないが、相手はその忙しさを乗り越えなければあなたと会う時間やあなたと一緒にいるためのお金を手に入れられない。すなわち、あなたと関係しているからこそ生活力と経済力が必要で忙しい仕事にも応じるのだ。  恋愛の優先度が低いのではなく、生活基盤を支

          恋人から「忙しくて会えない」と言われたあなたへ