「切り絵で世界旅」オルタキョイの新婚カップル（イスタンブール／トルコ）モスクを背景にトルコ女性と一緒に撮影される

　オルタキョイはボスポラス大橋のたもとにある一角で、手作りアクセサリーのお店や屋台が広がり、毎週日曜になると地元の人たちで賑わう人気スポットだ。さらにその橋の麓の海沿いには、ネオ・バロック様式のオルタキョイ・メジディエ・モスクが建っている。

ボスポラス海峡の人気スポットで多くの新婚カップルが撮影していた

　白亜のモスクとボスポラス大橋と海のコントラストは絶妙で、多くの新婚カップルがここで記念写真をとる。私たちが訪れた時も何組ものカップルが撮影を行なっていた。

　オルタキョイのランドマークとなっているモスクの中に入ってみた。幾人もの信者が礼拝をしていた。入口には撮影禁止のマークが貼ってあったが、内部の美しさに見惚れて、思わずカメラのシャッターを押してしまった。
　外にできたときのことだ。２人の女性が近づいてきて、「ハポネ？　ハポネ？」と聞き、自分のカメラを指差しながらトルコ語で何かを話しかけてくる。撮影したのを咎めているのだろうか。写真を削除するか、下手をしたらカメラを没収されるのだろうかと冷や汗の心境である。だが、そうではなさそうだ。女性たちは「このカメラで私たちと一緒に並んで写ってもらえないか？」と言っていることがジェスチャーでわかった。
　私が喜んで撮影されのは言うまでもない。日本人というだけで、これほどモテるとは。改めてトルコの人たちの日本好きを実感した。