襲い来る夏野菜と戦うレシピvol.2 トマト編

義父の家庭菜園で大量生産される野菜に毎年悩まされている。
そんな中で苦し紛れに編み出した夏野菜大量消費レシピ、トマト編です。
プチトマトと大玉トマト、どちらも最盛期には毎日キロ単位で収穫されます。つらい。
・トマトソースにしてジップロックに小分けして冷凍
というのがまず第一の戦術ですが、冷凍庫の容量にも限りがあります。
それでも迫りくるトマトたちにどう立ち向かうか…?
※私のレシピは大人数(6人分)で作っているのと、野菜の大きさがその都度まちまちなので、調味料の分量などは非常にざっくりしています。作るかたに、お好みの分量を探っていただきたいです。なにとぞ。

1・水を入れない!カレールーを使わない!夏野菜カレー
 …ミートソースに近いような、どこか懐かしい味のカレーです。カレー粉の量で辛さが調整できるので、お子さんにもおすすめ。

材料…トマト(大量)、合いびき肉、ニンジン、玉ねぎ、ジャガイモ、ナスなどお好みの野菜、にんにく(生にんにくを刻んだのでも、チューブでも)
カレー粉、ケチャップ、中濃ソース、オリーブオイル、砂糖、塩

・トマト以外の野菜を1㎝角くらいのサイコロに切る。だいたいでOK。トマトは皮をむいて適当にざく切りにしておく。食感が気にならないなら皮はむかなくても。
・鍋にオリーブオイルを熱し、にんにくを炒めて香りを出す
・合いびき肉を入れて炒める
・トマト以外の野菜を、火の通りにくい順に入れ、よく炒める
・ざく切りにしたトマトを大量に投入し、焦げ付かないよう水分が出るまで炒める。
・トマトから出た水分で全体がトロトロになったら、カレー粉(一人前あたり大さじ1/2~1杯。お好みで)、ケチャップとソース(同大さじ1くらい)、砂糖(同小さじ1くらい)を加え、野菜が柔らかくなるまで煮込む。水気が足りず焦げ付いてしまいそうなら水を足す。
・仕上げに味見をして、塩で味を調える。

2・ミニトマトの玉ねぎマリネ
 …大量のプチトマトの皮を湯剥きするという手間がかかりますが、透き通ったルビー色の果肉の美しさが、ちょっと特別な感じのするメニューです。

材料…ミニトマト(50個~くらい)、玉ねぎ(小1/2個)、にんにく、ハーブソルト、はちみつ、白ワインビネガー(なければ穀物酢でも米酢でも)

・玉ねぎとにんにく一かけをおろし金ですりおろして合わせ、レンジで30秒ほど温める。玉ねぎとにんにくの辛味を飛ばすのが目的なので、目に染みるような匂いがきついようなら追加でもう少し温めてください。
・そこにはちみつ大さじ1、ハーブソルト大さじ1/2、ワインビネガー大さじ2を加えて混ぜ合わせ、冷ましておく。味見をして、市販のドレッシング程度の塩気になるよう調節する。これがマリネ液になる。
・鍋に湯を沸かし、ミニトマトを一気に入れ、10秒ほど待ってザルにあける。氷水を張ったボウルにトマトを入れ、一つずつ皮をむく。ブドウの皮を剥くような要領。ここでめげないのが唯一のポイント。
・皮を剥いたトマトをマリネ液で和える。すぐに食べられるが、1時間ほど冷蔵庫で冷やしておくとさらに美味。

3・バター醤油で焼きトマト
 …とにかく手軽にできて、ご飯のおかずにもなる。もう一品ほしいときや、お酒のつまみにも。

材料…トマト(好きなだけ)、バター、醤油、ピザ用ミックスチーズ

・トマトは縦に2㎝ほどの厚みに切る。
・フライパンにバターを熱し、中火でトマトの両面をこんがり焼く。
・トマトの上にピザ用チーズを乗せ、とろりとするまで温める。
・醤油を鍋肌に伝わせるように入れ、香ばしい風味をつける。
・熱いうちに食べる。

4・卵とトマトの炒め物
 …中国ではポピュラーな家庭料理だそう。手軽に大量にトマトが消費でき、また火を通すことでトマトの甘味が引き立ち子供でも食べやすい。

材料…トマト(好きなだけ)、卵(トマトの半分~同量くらい)、鶏がらスープの素、塩コショウ、サラダオイル

・トマトは大き目のざく切りにしておく。
・卵は溶きほぐし、鶏がらスープの素で下味をつけておく(卵5個に粉末スープの素小さじ1くらい)。フライパンに多めの油を熱し、強火で一気に半熟まで炒め、皿にとっておく。
・同じフライパンにトマトを入れ、強火でざっと炒め、塩コショウをする。全体が温まったところで卵を戻し入れて混ぜ、いい感じに混ざったら出来上がり。トマトから水分が出てくるので、出来上がったらすぐに食べる。

…と、今年我が家でよくリピートしたのはこんな感じのメニューです。
あとはトマトソース、そのトマトソースを使ったミートソース、そのミートソースを使ったドリアなど。
毎年今頃の時期は、まだまだトマトに悩まされているはずなのですが、今年は例年にない猛暑と相次ぐ台風の影響で、畑の苗木もお疲れの様子。例年に比べ、夏野菜の収穫量が激減しています。
義父は気をもんでいますが、調理担当の私は正直、胸をなでおろしている状況です。台風いいよ!いい仕事してるよ!
キュウリに至ってはもう今年は終了!とのことで。
一日十数本のキュウリ消費に悩まされたのは、結果としてはごくわずかな期間となった今年の夏野菜でした。
しかしそんな安堵は束の間のこと、これからは秋茄子の季節です。
台風が、またほどよくお仕事してくれないかな…と期待する同居嫁でした。

だいじに無駄遣いさせていただきます!