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【佛教大学スクーリング】難易度高っ!~情報教員免許状取得への道

佛教大学スクーリング報告(高校情報教員免許)

情報教員免許状取得のために、プログラミングやデータベースなどの科目は実際に京都にある佛教大学に通学して学ぶ必要があるため4日間のスクーリングに行ってきました。

◆◆動画◆◆

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◆◆はじめに◆◆

システム業界に15年以上いた立場から、先に言いたいことは、佛教大学 情報教員養成課程レベル高っ! ということと 大学きれいすぎホテルかよ! です。

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この写真だけでも奇麗さが感じ取れると思いますが、この新館の1号館で授業が行われました。トイレも高級感がってクラシックが流れていて、下の階にきれいな食堂があり、そこで自習している人もいました。


ここに日常通っている学生は、学習環境に恵まれているなっという感想です。
ただ、今回は土日かつ、大半のスクーリング科目がオンラインの為か、残念ながら食堂は初日しか空いていませんでした。コンビニが開いていたのでコンビニ飯で飢えをしのぎました。

※2025年から情報科目が大学入学共通テストの科目に加わる→情報教員への需要が高まることが予想されるので、これから情報科教員免許取得を目指す方も多くなると思っています。
参考にして頂くために少し詳しめに書いています。

通信課程で情報科の高校教員免許が取得できるのは、日本で5大学になります。通信なので入学偏差値はありませんが、通学偏差値基準では、佛教大学はトップになります。

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ネット掲示板での事前情報ですが、「佛教大学の情報科教員養成は難易度高い(楽に単位とりたいなら別の大学がいい)」とか「プログラミングのスクーリング科目は半分近くが落ちる」という書込みがありました。

個人的な感想ですが、事実だと思ってます。
近畿地方ではどの学校に行っても、佛教大学出身の教員がいて信頼は非常に高いらしいです。情報科目もレベル高いですが、教職専門科目も、求められるレポートの質が高いです。

交通費(新幹線代)、ホテル代、スクーリング費用で10万近くかかっているので、落ちたらかなり痛い出費です。(真剣に事前学習する必要があります)

科目概略

コロナの影響で多くのスクーリング科目はオンライン授業になっていますが、開発の実技がメインの為、こちらは対面必須でした。

4日間の日程は
初日 HTML・CSS
2日目 動画編集
3日目 JavaScript開発
4日目 データベース設計・Accessでの演習
になります。

このスクーリングを受けるために、事前にメディア(動画)で勉強して、与えられた課題を提出していることが条件になります。

各科目 6時間の動画、それに対する課題に6時間(私の場合)=12時間
合計50時間近く事前に勉強して、その知識をベースとして9時から18時まで、講義→試験① 講義→試験② 講義→試験③が繰り返されるイメージです。事前課題を完全に理解していないと、単位取得は難しいと感じました。

コロナの影響で、大人数を避けるために10人以下の2クラスで行われました。そしてコロナの影響で、先生への質問以外誰とも話していません。
通信課程は、モチベーションと孤独(自分)との闘いでもあります。

それぞれの科目についての報告です。

HTML・CSS(1日目)2021/7/30

ありがたいことに、事前のメディア実習の復習から入ってくれました。
デザイナーになることが目的ではないので、スタイルシートとは何か?から基本的なスタイルを適用して、先生と一緒にホームページを作成していきます。

そしてその後、試験形式での課題が与えられます。前の授業の内容に少し毛が生えた感じですが理解していれば、容易に解ける課題でした。

最後の2時間で、いくつかあるテーマで、スタイルシートを使った、それぞれのページにリンクを貼ったWebページを4ページ作成しました。
もちろん勉強の為、メモ帳での手打ちです。
授業で扱っていないプラスアルファ要素を入れると、加点になるらしいので、マウスオーバーのスタイルシート適用してみました。

ちなみに、HTML・スタイルシートは事前に予習していて、自分自身の理解を深めるために以下のYouTube動画も提供しています。

動画編集(2日目)2021/7/31

非営利目的で無料のVideoPadという動画編集ソフトを使って実際に動画作成しました。

これは特に講義は無く、事前メディア実習の範囲内でテーマに沿った動画作成を黙々と行うという感じでした。

楽しかったのは、ビデオカメラを与えられて大学構内を取材して、それを編集して30秒程度の動画にしました。

この科目は楽しく、難易度も低いため、落とす人はほとんど居ないらしいです。(提出ミスやそもそも事前学習してなければ落ちます)

◆科目最終試験◆2021/7/31,8/1

大変だったのが、スクーリング期間と科目最終試験の期間が被っていたことです。

7月は4科目全てのレポートが受理されたので4科目科目最終試験の権利が与えられました。1科目平均2時間はかかるので

朝5時に起きて大学に行く7時半まで試験 大学から戻って19時から22時まで試験というのを2日やりました。

中でも、情報通信ネット‐ワークは、ネットワーク管理者の仕事を大項目だけ10個(例)新規サービス導入検討等)与えられて、それの業務内容や注意すべき点を具体的に論述するものでした。

教科書には書かれていない内容でググってもほとんど出てこないので、以前サーバ移行案件で、(私はアプリ担当で)ネットワークエンジニアと一緒に仕事していた時の経験や、情報処理技術者試験での知識など総動員してレポート作成しました。
(単位落としたら、まさるの勉強部屋のまさるさんにヒアリングしたい・・🐇)

情報システム論も、学校教育現場に導入したいシステムを自ら要求分析や要件定義を行いシステム概要などを詳しく論述するもので、実務経験ない人は厳しいという感想です。システムアーキテクト試験で鍛えた、論文能力で書いた感じです。

JavaScript(3日目)8/1

いよいよ山場です。あまりにも単位落とす人が多いためか、メディア実習の簡単な復習から行い→関数→イベントハンドラの学習を行いました。

※ググっても出てこないような内容を課題にしているようなので、
 詳しい内容はあえて割愛します。

試験は全部で3回 
①復習課題(if,for文を使った、数学の公式を使っての計算がメイン)
②講義課題(関数、イベントハンドラ)
③総合的課題(習った知識総動員+α)

各課題はレベル1~5まであって、レベル1が出来たら手をあげてレベル2の問題をもらう感じです。システム業界経験者もいるためか、レベル3くらいからは、思考力という観点で、かなり難易度が上がります。
(レベル1が解けなかったら、単位取得は出来ないです)

で、、、余裕かと思ってたのですが、①の復習課題のレベル1で、数学の配列の問題途中で、周りがあっという間にレベル2に行くのに焦って、集中力が切れてしまい、レベル1に結構時間を費やしてしましました。
C言語の経験者が半分くらいいたので、どうも「できる人」の集まりの様です。経験が無い人も、みんなメチャクチャ事前勉強しているようでした。
レベル2、3は集中力を取り戻せたので、レベル3まではクリアです。上位20%くらいかな。

②講義課題 も レベル4(ムズイ)の途中でタイムアップとなりました。

③総合的課題 は、今までの知識+静止画を1つのオブジェクトとして配列に格納し動画にするものでした。いきなりオブジェクトやインスタンスという言葉が出てきたので、よくわからない人も多かったと思います。個人的に過去オブジェクト指向設計していたので、これはレベル5まで行きつけました。

ありがたかったのは、メモ帳ではなく、使い慣れているVSCodeの使い方を説明してもらい、VSCodeで実装できたことです。


JavaScript基礎講座も動画にしているので参考にしていただければ幸いです。
※正直、この内容をすらすら解けるレベルに無いと単位取得難しいです。


リレーショナルデータベース Accessでの実習(DB設計含む) (4日目) 8/2

先生曰く、これもプログラミング並みに単位を落とす人が多いみたいです。

Accessの使い方は分かっても、テーブル設計、正規化でつまづくためだと思っています。

過去、データベース設計やOracle関係の人と一緒に仕事した経験から、絶対に落とせない科目です。

これも丁寧に復習からやって頂き Accessでのテーブル作成→リレーション作成→クエリ作成→フォーム作成→レポート作成という順で学習を行いました。

途中課題があるのですが、クエリでの年代条件指定で何度やってもうまくいかずでした。どうしてもわからないところはヒントをくれるので、聞いたら、テキスト型を日付型に変える必要はなく、単純に前方一致を判定すればよいとのこと、、、、「難しく考えすぎ」と言われてしまいました。。

最後は、いくつかある課題でテーブル設計からテーブル作成→リレーション作成→クエリ作成→フォーム作成→レポート作成を自分自身で行いました。

多対多の連関エンティティ等のテクニックを使っているので、それなりに評価してくれるはず(?)とは思っています。

いや~4日間想像以上に大変でした。

今からスクーリング受ける方は、十分な事前学習しないとかなり厳しいと思います。

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余談(ぶったん)

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おみやげに大学の公式キャラクター「ぶったん」の置物買いました。
角帽が突破口ドットコムのロゴと被っていて運命を勝手に感じております。

教育系の学部が有名ですが、大学の名称のとおり仏教系の学部もあり奇麗な礼拝堂もあります。

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教育実習事前打ち合わせ

来年教育実習する大分県の母校で事前打ち合わせが8月中旬にある予定ですが、スクーリング期間中に電話があって、コロナが蔓延しているから2週間前に大分の実家に戻って待機してくださいと依頼がありました。

で、今大分県なのですが、すごいのが県外から来た人は、大分駅前にコロナの抗原検査(30分で結果が出る)が無料で行える施設が設置されていることです。

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30人ぐらいの行列があっても、10分くらいで検査が受けれる効率の良さです。この検査で陽性なら、PCR検査を受けて、結果待ちの間は近くの滞在ホテルが準備されているようです。

無事に抗原検査の段階で陰性が確認されました
でも、自宅で大人しく勉強しています。
普通数千円かかる検査が、無料ってのが良い自治体ですね。

ということで、報告は以上になります。


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