見出し画像

【高校情報Ⅰ 問題集・教科書】個人情報とその扱い/個人情報保護法/オプトイン・オプトアウト/教科書完全準拠・共通テスト

【情報1】個人情報とその扱い
(個人情報保護法とプライバシー)

情報Ⅰ共通テスト対策 書籍出版します!


資料ダウンロード

情報教育の底上げが目的なので、資料を修正して、
学校・塾(営利目的含む)の授業等で利用して頂いて問題ありません。
私への連絡不要ですが、利用する際には、
YouTubeチャンネル・情報Ⅰ動画教科書・IT用語動画辞典を
紹介してもらえると嬉しいです。

■問題集
PDF
https://toppakou.com/info1/download/04_個人情報とその扱い/04_【問題】個人情報とその扱い.pdf

GoodNotes
https://toppakou.com/info1/download/04_個人情報とその扱い/04_【問題】個人情報とその扱い.goodnotes

■答え
https://toppakou.com/info1/download/04_個人情報とその扱い/04_【答え】個人情報とその扱い.docx

■パワーポイント
https://toppakou.com/info1/download/04_個人情報とその扱い/04_個人情報とその扱い.pptx

■学習指導案
https://toppakou.com/info1/download/04_個人情報とその扱い/【学習指導案】個人情報とその扱い.docx


文字おこし

先に問題です。この中で個人情報に該当するものを全て選んでください。
回答ありがとうございます。正解は動画内で説明します。

最近は、個人情報の流出、そして、プライバシー侵害などが多発しています。
今日は、個人情報とは何か。プライバシーを守る権利にはどのようなものがあるのかについて、情報処理安全確保支援士のがっきーが解説していきます。

情報社会では、インターネット等を通して個人の情報が頻繁にやり取りされています。
例えば、AmazonやYahoo等でものを買ったり、何かのサービスに加入する場合も住所氏名電話番号などが必要になります。

2003 年に成立した「個人情報の保護に関する法律」略して「個人情報保護法」では,個人情報を
 「生存する個人に関する情報であって,当該情報に含まれる氏名,生年月日その他の記述などによって特定の個人を識別できるもの(他の情報と容易に照合することができ,それによって特定の個人を識別することができることとなるものを含む。),または個人識別符号が含まれるもの。」と定義している。

特に、氏名、住所、生年月日、性別の4つを「基本四情報」といいます。

この文言で注意するところは、1つの項目だけでは個人を特定できなくても、例えば性別、住所、年齢など複数の項目を組み合わせると個人を特定できるものを個人情報ということです。

個人情報の例として、たとえば、基本的事項としては、氏名、住所、生年月日、性別、年齢、国籍
家庭生活などの情報として、家族構成、婚姻歴など
社会生活などの情報として、職業、職歴、学歴、成績など
経済活動の例として、収入、預金、納税額など
と非常に多くの情報が個人情報になります。


個人識別符号の例としては、マイナンバーや、パスポートや運転免許証の番号などがあります。
他にはDNA塩基配列や指紋や虹彩などの身体的特徴も個人情報になります。

個人情報の中でも、人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴、犯罪による被害情報など本人に対する不当な差別や偏見が生じないように特に配慮を要する個人情報を、要配慮個人情報と言います。

個人情報は、原則本人の同意を得て取得することが義務化されています。
法人の場合も、グループ会社や子会社への提供も第三者への提供となります。。
ただ、原則とあるように、生命にかかわる場合や犯罪捜査などの場合は、本人の同意を得なくても提供が許されることがあります。

●法令に基づく場合(例:警察,裁判所,税務署等からの照会)
●(本人同意取得が困難で)人の生命・身体・財産の保護に必要
 (例:災害時の被災者情報の家族・自治体等への提供)
●(本人同意取得が困難で)公衆衛生・児童の健全育成に必要
 (例:児童生徒の不登校や,児童虐待のおそれのある情報を関係機関で共有)
●国の機関等の法令の定める事務への協力(例:国や地方公共団体の統計調査等への回答)
●委託,事業承継,共同利用


――
「様々な形をした、様々な性格を持った、様々な種類のデータのこと」をビッグデータと呼びます。

インターネット上で、Amazonの様なサービスを利用する場合、住所、生年月日、性別などを入力します。
例えば、検索履歴や購買履歴等のビッグデータと組み合わせることで、類似する人の履歴と紐づけ、その人専用におすすめ商品などを表示してくれます。
YouTubeでおすすめ動画が表示されていると思いますが、過去の閲覧履歴と類似する人物の履歴などを組み合わせて、AIが判断し、その人にあった内容がおすすめとして表示されます。

20世紀は石油が富を生む、21世紀はデータが富を生むといわれています。
個人情報を適切かつ効果的に活用することによって、新たなサービスの創出にもつながります。


ネットショッピング等で、その関連商品やストアに対するお得なメールを今後配信を希望される方はチェックを入れてくださいという欄があって、チェックを入れたら定期的におすすめメールが届きます。
このように、関連する商品やサービスの広告をくださいとチェックつまり明示的に意思表示した人にだけサービスを提供する方式をオプトイン方式と言います。

逆に、関連する商品やサービスの広告を提供することを前提に、明示的に「受け取りたくない」と意思表示した人には広告せず、それ以外の人に広告する方式を、オプトアウト方式と言います。


広告主からみたら、オプトインは広告を提供しないことが前提、オプトアウトは広告を提供することが前提になっていることが違いになります。


===========

誰にでも、他人に知られたくない情報があるとおもいます。
例えば、本や薬の購入履歴、食べ物や音楽の好みなど他人に勝手に踏み込まれたくない個人の私生活上の自由を「プライバシー」といいます。
そして、プライバシーの公開を制限、管理する権利を「プライバシー権」と言います。

最近は写真や動画が簡単にスマートフォンで撮影できるのでプライバシーには気を付けなければいけません。
本人の許可なしに顔写真などの肖像を撮影されたり、利用されたりしない権利を「肖像権」とといいます。
友達が写っている写真をSNSなどでやり取りしたい場合は、事前に本人の承諾を取っておく必要があります。
そして、有名人の場合は、肖像自体に商品価値があります。
有名人の名前や肖像を商品化したり宣伝に使用したり、他人に勝手に使われない権利をパブリシティ権と呼びます。
肖像権はだれにでも認められている人格的な権利で、パブリシティ権は有名人に認められている財産的な権利になります。

ところで、さっき話していた個人情報とプライバシーの違いがいまいちよく分からないんですが、具体的な例で教えてほしいです。

個人情報とプライバシーの違いは
手紙例で考えてみると分かりやすいと思います。

封筒に書いてある、住所や氏名が個人情報になります。
中身の手紙の内容は宛先の人以外に見られたくない内容なので、プライバシーにあたります。


個人情報が流出すると、プライバシー侵害などのトラブルになる可能性があります。
個人情報に対して適切な保護措置を行っている会社などの事業者に与えられるマークとして、プライバシーマークがあります。
これは一般財団法人 日本情報経済社会推進協会が制定しているものです。
このマークを取得することで、事業者は個人情報の保護に関して信頼を得ることができ、消費者はその事業者が個人情報の扱いが適切であるかを判断することができます。


OECD(経済協力開発機構)では,「プライバシー保護と個人データの国際流通についてのガイドライン」をプライバシーの勧告として公表しています。
これは,OECD プライバシー8原則ともよばれていて
1.収集制限の原則             5.安全保護の原則
  2.データ内容の原則            6.公開の原則
  3.目的明確化の原則            7.個人参加の原則
  4.利用制限の原則             8.責任の原則
となってなっています。
 日本では,この勧告を受けて法整備が行われ,2003 年に個人情報保護法が成立し,2005 年に全面施行されました。
2015 年の改正の際に「3年ごとの見直し規定」が設けられて現在に至ってます。
2015 年の改正では,パーソナルデータの利活用を推進するため,本人の同意を得ずにデータの受け渡しが可能となるよう,適切な加工を施した情報を匿名加工情報として新たに定義しています。
適切な加工とは,特定の個人を識別できないようデータを加工するとともに、元の個人情報への復元を不可能にする加工のことになります。

この動画は2021年9月現在の状況で作成しているので、最新情報は経済産業省が提供する、イーガブのページなどで確認お願いします。

ネット掲示板で誹謗中傷の書き込みをした人が逮捕されているのニュース見たことありますが、どうやって個人を特定しているんでしょうか。

――


サービスを提供してくれるサーバ側では接続元のIPアドレスなどの記録つまりログを取得しています。
これはWebサーバとしてよく使われるApacheのログになります。
クライアントからサーバにアクセスするたびに、接続元のIPアドレスや時刻やどのページにアクセスしたかの情報が記録されています。
犯罪行為が行われた場合は、被害者は警察などに相談し、サービスを提供する業者にログの取得を依頼します。
そして、そのIPアドレスの割り当てをしている、インターネットサービスプロバイダ略してISPに問い合わせます。
ISPは、その時間に、そのIPアドレスを使っていた利用者の住所を特定します。
仮にネットカフェだったとしても、その時の利用状況、防犯カメラの情報などから個人を特定することができます。
2チャンネルなどはその匿名性から誹謗中傷が書き込まれることが多いですが、書き込んだ本人を特定することは可能なので、プライバシー侵害の加害者にもならないように気をつけてください。


―――――
【高校情報Ⅰ・基本・応用情報】個人情報保護法・プライバシー権/教科書準拠・問題集・共通テスト

【情報Ⅰ動画教科書】
https://toppakou.com/info1/


【YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UC_0LOFMRg60xDBfkzMAmkfA

【IT用語動画辞典】
https://toppakou.com/ITWORD/


【解説重要用語】
個人情報保護法、基本四情報、個人識別符号、要配慮個人情報、ビックデータ、オプトイン方式、オプトアウト方式、プライバシー権、肖像権、パブリシティ権、プライバシーマーク、OECDプライバシー8原則、匿名加工情報、アクセスログ

★私の目標
「とある男が授業をしてみた」 の葉一さん
https://www.youtube.com/user/toaruotokohaichi
※Google社に招待頂いた、「YouTube教育クリエイターサミット2020」で
 葉一さんと文部科学省・Google役員の対談セッションに感銘を受けて、高校情報講座スタートしています。

【参考サイト・参考文献】

文部科学省 「情報Ⅰ」教員研修用教材
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1416756.htm


詳細(情I703 高校情報I Python)|情報|高等学校 教科書・副教材|実教出版 (jikkyo.co.jp) 検定通過版
https://www.jikkyo.co.jp/book/detail/22023322

令和4年度新版教科書「情報Ⅰ」|高等学校 情報|日本文教出版 (nichibun-g.co.jp)検定通過版
https://www.nichibun-g.co.jp/textbooks/joho/2022_joho01_1/textbook/

その他、情報処理技術者試験(全レベル1~4)/IT企業15年勤務(システム技術部 部長)経験から培った知識を交えながら解説しています。

かわいいフリー素材集 いらすとや (irasutoya.com)


#高校情報 #情報教科書 #情報問題集


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?