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アバウト・タイム 愛おしい時間について  監督:リチャード・カーティス

人生に迷っているあなたに贈る毎日を最高のものにする方法。

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時間を巻き戻すことができる能力。
嫌な過去も失敗も帳消しにできる・・・はず?

主人公ティム(ドーナル・グリーソン)は家族との生活を微笑ましいものと感じていたのと同時に毎日にどこか物足りなさを感じていた。
自分に自信が持てず、彼女もできていなかったということもその物足りなさの一端を担っていたのかもしてない。

そんなある日ティムは父から『タイムトラベル能力』を自身も受け継いでいることを知らされる。また父は「一日が終わったら、戻ってまた同じ一日を過ごしてみるといい」と言う。その日以来、同じ日を繰り返すようになった。

ティムはとあるパーティ会場でかわいらしい女の子メアリーに出会う。
その後連絡先を交換したが、タイムトラベルを使ってしまったために、メアリーの連絡先と出会ったという事実が無くなってしまった。
しかし、ティムはなんとかメアリーを見つけ出し、それから一緒に時を過ごしていく中で付き合うことになった。
ティムはタイムトラベル能力から変えられることや変えられないこと、様々なことを学んでいく。

時は流れ、メアリーや家族との生活に幸せを感じていたティムだったが、父が癌に侵されていることが発覚し、究極の二択を迫られることとなる・・・

人生の最終命題ともいえる『最高の時間の使い方』を教えてくれます。

一日をやり直せる能力があるティムは、『やる』か『やらない』かの選択で迷うことはありません。
それは『やる』選択をした時に生じるリスク・失敗が一切無いからであって、だからこそティムは挑戦し続けることができたのです。

では、そんなタイムトラベル能力を持っていない私たちは生じうる失敗を恐れて、『やらない』という選択をすることは間違っていないのでしょうか?
タイムトラベルをもう使うことはないと断言したティムは最後にこう語る『普通、タイムトラベルなんて使うことはできない。だからこそ毎日を、その一日一日を大切に精一杯生きることに意味がある』と。

あなたは恋人、家族、友人といる時間が当たり前だと思っていませんか?
一分一秒をやり直せない、可逆的でないからこそ、その一瞬一瞬に命を吹き込むべきであるということをこの映画は気づかせてくれました。

とはいえ、一瞬一瞬に命を懸けることは簡単なことではありません。
誰かといる時間、何かをしている時間を意識的に大切だと思うようにするだけで、『最高の時間の使い方』への第一歩になるのではないでしょうか?

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