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2022年1月のTOP5

7月にスタートしたTOP5BOOKS。東京都品川区西小山・東京浴場内にあるフロナカ書店街に店をかまえて初めての年越しです。
1月のテーマは「とらの本」。2022年の干支にちなんでとらにまつわる本を5冊選んでみました。
たまに作る筒形のPOP、通称「つつっぽ」もトラ柄です。

2022年1月のTOP5

|寺田寅彦随筆集第一集/小宮豊隆 編
夏目漱石「三四郎」の野々宮君のモデルと言われている作者。
科学者らしい独特な視点とともに、夢中にどんぐりを拾う子どもの姿に亡き妻の面影を見出す「どんぐり」のような作品も魅力的です。

|男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花編/作 山田洋次/脚本 林律雄/作画 高井研一郎
リリーが病に倒れたと聞き、人生初の飛行機に乗って沖縄に向かう寅さん。退院したリリーと夫婦のように過ごす姿に今度こそは…!と期待せずにはいられませんでした。「男はつらいよ」の世界観と「山口六平太」の絵柄が絶妙にマッチしています。

|暴虎の牙/柚月裕子
「孤狼の血」、「凶犬の眼」に続くシリーズの最終作。いろいろなことがあって、日岡もたくましくなったなと感慨もひとしおです。原作からほど良い距離を置いて進み始めた映画版の次回作も楽しみです。

|タイガーランド/手塚治虫
雪の降る孤島に虎が流れ着くという設定にはきちんと背景を説明する一方で、亡くなった虎をヤマナシの木の下に埋めると縞々の実がなるという突飛な展開は「こりゃきっとあのトラのお母さんのしわざにちがいねえ」の一言で済ます。そういう強引さも大事なのかなと思います。

|トラウマ恋愛映画入門/町山智浩
初めての恋愛に失敗した後に「ニューヨーク1997」を見て、今の自分に必要なのはこれじゃないと思ったという作者。そんな作者による恋愛映画入門書です。

※売り切れ、本の入れ替えにより商品がない場合はご容赦ください。

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